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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ヤスデは、どんな ところに すんで いるの?

ヤスデは、落ち葉の下から地下深くまで、どんな場所にすんでいるのか

ヤスデの生息場所は何で決まるのか:落ち葉の下から洞窟、地下60m、人が運んだ土まで

分野:生きもの

オーストラリアの 地下 60メートルで、足が 1000本より 多い ヤスデが 見つかりました。それまで、本当に 1000本を こえる 足を もつ ヤスデは、見つかって いなかったのです。

そんな ところにも すむ ヤスデは、ふだん どこに いるのでしょう。この ページを 読むと、ヤスデが すむ ところの 3つの めやすと、雨の日に 出て くる わけが わかります。

2021年、オーストラリア西部の地下60mで、本当に1000本を超える足をもつヤスデが初めて見つかりました[10]。これまで知られていたヤスデは、名前ほど足が多くなかったのです。

こんな場所にもすむヤスデは、ふだんはどこにいるのでしょうか。この記事を読むと、庭の石の下から洞窟、地下深くまで、ヤスデの「家」に共通する条件と、雨の日に地上へ出てくる理由が分かります。

2021年、西オーストラリアの地下60mで、足が1000本を超える種が初めて報告された[10]。これまで「千足」とよばれても、実際に1000本を超える足をもつヤスデは確認されていなかった。

ところが、同じ仲間の多くは、庭の石の下や落ち葉の層という、人の暮らしのすぐそばにいる。この記事を読むと、落ち葉の下から洞窟、地下深くまで広がるヤスデの生息場所に共通する条件と、雨や人の活動が分布をどう動かすかが分かる。

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1. 庭の 石を めくると、だれが いるの?

1. 庭の石や落ち葉の下には、どんなヤスデがいるのか

1. 庭の石をめくると、なぜヤスデが見つかるのか

庭の すみに ある 石を、そっと めくった ことは ありますか。しめった 土の 上に、くるりと まるまった 細長い 虫が いる ことが あります。それが ヤスデです。

ヤスデは、石や くさった 木の 下、おち葉が つもった ところに よく います。オーストラリアの はくぶつかんの ページにも、同じように 書いて ありました。日本の 森の まわりでも、石がきの すき間などで 見つかります。

どこも、日が あまり 当たらず、じめっと した ところです。まずは 「くらくて、しめった ところ」と おぼえて おきましょう。

庭の石をそっとめくると、湿った土の上に、くるりと丸まった細長い虫が見つかることがあります。ヤスデです。

オーストラリアの研究機関の資料には、ヤスデの多くは涼しく湿った環境にすみ、石や朽ち木の下、落ち葉の層、土の中に多いと書かれています[1]。同じ国の博物館の資料でも、あるグループのヤスデは、朽ち木の下や落ち葉の層のような湿った場所にいるとされています[3]。日本の気象情報会社の記事も、森林のまわりの落ち葉、朽ち木や倒木、石垣のすき間といった、湿気の多い環境を挙げています[4]。

国もちがう資料が、よく似た場所を挙げているのです。共通するのは、日当たりが悪くて湿っているところ。では、なぜその場所なのでしょうか。

庭の石や植木鉢をめくると、湿った地面に丸まった細長い節足動物が見つかることがある。ヤスデである。生息場所の記述は、国がちがってもよく重なる。オーストラリアの研究機関は、多くのヤスデが涼しく湿った環境にすみ、石や朽ち木の下、落ち葉の層、土壌中に多いと説明している[1]。同国の博物館も、あるグループについて、朽ち木の下や落ち葉の層など湿った場所に生息するとしている[3]。

日本側の資料でも、森林周辺の落ち葉、朽ち木や倒木、石垣のすき間といった湿気の多い環境が挙げられている[4]。静岡県の資料は、えさになる落ち葉があることと、日当たりの悪い湿った場所であることの二つを好みの条件にしている[6]。つまり、「場所の名前」はちがっても、湿り気と暗さ、そしてえさという条件がそろえば、そこがヤスデの家になる。

では、この条件はなぜ必要なのか。ヤスデの食べ物と、乾燥に弱いという二つの面から確かめる。

2. どうして しめった ところが すきなの?

2. ヤスデは、なぜ湿った暗い場所を選ぶのか

2. 食べ物と水分:ヤスデが湿った暗い場所を離れにくい理由

ひとつめの わけは、ごはんです。ヤスデは、おち葉や、くさった 葉っぱを 食べて います。くさった 葉は、しめった ところに たくさん あります。

ふたつめの わけは、かわくのに 弱い ことです。アメリカの 大学の 資料しりょうには、家の中に 入った ヤスデは、水が たりなくて 2〜3日で 死ぬ ことが あると 書いて ありました。

ヤンバルトサカヤスデは、ひるは 日かげに かくれ、夜に 出て 歩く ことが あります。朝に なると、また しめった かくれ家を さがします。

理由の一つは、食べ物です。神奈川県の資料によると、ヤスデは落ち葉や腐葉土のような腐った植物を餌にして、日光の当たらない湿った場所を好みます[5]。日本の森林で調べた研究では、キシャヤスデが表層から深さ10cmほどの土と落ち葉をまぜて食べているとされています[7]。落ち葉の下は、食べ物と隠れ場所がそろうところなのです。

もう一つは、乾燥です。アメリカの大学の資料には、ヤスデが家の中に入ると、水分が足りず2〜3日で死ぬと書かれています[2]。家の中は、ヤスデにとって落ち着ける場所ではないようです。

だから昼は日射を避けて日陰にひそみ、夜に活動します。静岡県の資料は、ヤンバルトサカヤスデについてこう説明しています[6]。アメリカの資料も、夜に土から出て歩き、朝になると湿った隠れ家を探すと述べています[2]。

ところが、梅雨の時期になると、昼でも地面を歩くヤスデが目につくことがあります。何が起きているのでしょうか。

理由の一つは食べ物である。神奈川県の資料は、ヤスデが落ち葉や腐葉土などの腐った植物質を餌とし、日光の当たらない湿った場所を好むと述べる[5]。日本の森林土壌での研究では、キシャヤスデは表層から深さ10cm程度までを生息層とし、土壌と落葉を混ぜて食べることが知られている[7]。つまり落ち葉の層は、餌場と隠れ場所が重なった空間である。

もう一つは水分の問題である。アメリカの大学の資料は、ヤスデが屋内に入ると水分不足のため2〜3日で死ぬと説明している[2]。この資料に従えば、乾いた屋内は長く暮らせる場所ではない。

この性質は行動にも出る。静岡県の資料は、ヤンバルトサカヤスデが昼は日射を避けて日陰に潜み、夜間に活動するとしている[6]。アメリカの資料も、夜に土から出て歩き、日の出とともに湿った遮蔽物を探すと述べる[2]。そうなると、昼間の地表でヤスデが大量に見られる現象には、別の力が働いているはずである。

3. 雨の日に、ヤスデが 出て くるのは なぜ?

3. 雨の日に、ヤスデが地上に出てくるのはなぜか

3. 雨のたびに地表へ出るヤンバルトサカヤスデの1年

雨が ふると、ふだんは 土の中に いる ヤスデが、道に 出て くる ことが あります。しめった ところが すきなのに、どうして 雨の日に 出て くるのでしょう。

ヤスデの すんで いる ところに 雨が たまって、水に つかって しまうと、地面の 上に 出て くる ことが あると いわれて います。つまり、雨の日は ひなんして いる のかも しれません。

ヤンバルトサカヤスデという なかまは、つゆの ころに たくさん 出て きて、つゆが 明けると、また 土の中に もぐります。秋の 長雨の ころにも、また たくさん 出て きます。

ヤスデは湿った場所が好きなのに、雨の日に地上へ出てくることがあります。ウェザーニュースの記事は、ヤスデのすんでいる場所に雨がたまって水没すると、地上に出てくることがあると説明しています[4]。好きな湿り気も、水びたしになれば逃げ出したくなる、ということです。

静岡県の資料は、ヤンバルトサカヤスデの1年をまとめています[6]。6月の梅雨には、成虫になった大量のヤスデが大雨で地表に出てきます。梅雨が明けて雨が落ち着くと、土の中や枯れ葉の下にもぐるので、姿を見なくなります。9月から10月の秋雨のころにも、もう一度大量発生し、冬は脱皮をくり返して越冬します。

雨が降ると増えて見えるのは、ヤスデが急に増えたからではなく、いつもは土の中にいる分が地上に出てきたからだ、と考えるとつじつまが合います。ただ、この説明は主にヤンバルトサカヤスデについてのもので、すべての種類に当てはまるとは限りません。

地表から離れて、もっと下の暗がりへ行ってみましょう。そこにも、ヤスデの家があります。

湿った場所を好むなら、雨は好都合のはずだ。ところが雨の日の地表で、ヤスデはむしろ目立つ。ウェザーニュースの記事は、ヤスデの生息地に雨がたまって水没すると地上に出てくることがあるとしている[4]。湿り気は必要でも、水びたしでは困る、という関係に見える。

静岡県の資料は、ヤンバルトサカヤスデの1年を整理している[6]。梅雨の6月には、成虫になった大量の個体が大雨で地表に出る。梅雨明けに雨が落ち着くと、土中や枯れ葉の下に戻るため、姿を見なくなる。秋雨の9〜10月に再び大量発生し、冬は脱皮を繰り返して越冬する。

このため、「雨の時期に急に増えた」と見えるのは、いつもは土中にいる個体が地表に出ているためだと考えられる。ただし、この周期は外来のヤンバルトサカヤスデについての記述で、他の種に一般化はできない。

地表に出る個体は、生息域の一部にすぎないということだ。では、光も届かず、落ち葉もない場所にもヤスデはいるのか。次は洞窟を見る。

4. 洞窟どうくつの 中にも、ヤスデは いるの?

4. 光の届かない洞窟どうくつで、ヤスデは何を食べているのか

4. 洞窟どうくつの外へ出したヤスデに、何が起きたのか

くらい 洞窟どうくつの 中にも、ヤスデは います。くまもと県の おおせどうでは、オオセリュウガヤスデが、コウモリの ふんに いっぱい あつまって いたそうです。これを 見つけた 人は、おどろいたと 書いて います。

コウモリの ふんは、グアノと よばれます。洞窟どうくつの 中には 落ち葉は ほとんど ありませんが、ヤスデは グアノを 食べて くらして います。

こんな 話も あります。キウチオビヤスデを 洞窟どうくつの 外へ 持ち出すと、すぐに 死んで しまいました。博物館はくぶつかんの 記事を 書いた 人は、中と外の 温度の ちがいが わけかも しれないと 考えて います。

光が届かず、落ち葉もほとんどない洞窟にも、ヤスデはいます。徳島県立博物館の記事では、熊本県の大瀬洞で、コウモリの糞(グアノ)にびっしり集まるオオセリュウガヤスデを初めて見たときの驚きが語られています[8]。この洞窟のヤスデは、外の落ち葉の代わりに、コウモリの落とし物を食べて暮らしているようです。

さらに、同じ博物館の別の記事には、キウチオビヤスデを洞窟の外へ持ち出したところ、すぐに死んでしまったという話があります。書き手は、洞窟の中と外の温度差がおそらく原因だと述べています[9]。

博物館の記事によると、洞窟や地下は地表に比べて気温や湿度が一年を通じて安定しています。そこで暮らしてきたキウチオビヤスデは、外の気温の変化にさらされると生きにくいのかもしれません。ただ、これは一つの観察からの推測で、すべての洞窟のヤスデに当てはまるとはいえません。

洞窟の中にも家がある。では、もっと深いところにはどうでしょうか。

光が届かず、落ち葉もほとんどない洞窟にも、ヤスデはいる。徳島県立博物館の記事は、熊本県の大瀬洞で、コウモリの糞(グアノ)に群がるオオセリュウガヤスデを初めて見たときの驚きを書いている[8]。餌の供給源が落ち葉からグアノに置きかわっても、「暗く、湿り、餌がある」という条件は満たされている。

同じ博物館の別の記事は、採集したキウチオビヤスデを洞窟の外へ持ち出したところ、すぐに死んでしまったと伝える。書き手は、洞窟の内外の温度差がおそらく原因だと述べる[9]。同記事によると、洞窟や地下は地表に比べて気温や湿度が年間を通じて安定しており、そこで暮らす種は外の条件に適応できないのではないか、という解釈である。ただしこれは一つの観察に基づく推測で、他の洞窟性ヤスデにそのまま当てはまるかは分からない。

また、なぜ一部のヤスデが洞窟や地下で暮らすようになったのか、その進化の道すじも、今回使った資料からは分からない。洞窟の外に出られないほど、場所が条件で決まる種があるのなら、もっと深い地下にはどんなヤスデがいるのか。

5. 地下 60メートルには、なにが いたの?

5. 地下60mで見つかった、足が1000本を超えるヤスデとは

5. 地下60mで見つかった Eumillipes persephone が示す、ヤスデの生息場所の広さ

この ページの 一ばん はじめの 話に もどります。それまでに 知られて いた ヤスデは、「千」の 足と よばれる ことが あっても、本当に 1000本を こえる ものは いませんでした。

2021年、オーストラリアの 西の ほうで、地下 60メートルから、足が 1000本を こえる ヤスデが 見つかりました。「本当に 1000本の 足を もつ ヤスデ」としては、世界で はじめてだと 発表されました。

見つけたのは 4匹ひき だそうです。光の 来ない 深い 地下にも、ヤスデの 家が あったのです。

ここで、冒頭の発見に戻ります。2021年、オーストラリアの研究機関CSIROは、西オーストラリア州南部の地下60mから、新種のヤスデ4匹を見つけたと発表しました[10]。種の名前はEumillipes persephoneです。

この種は、「本当に1000本を超える足をもつヤスデ」として初めて確認された、と同じ発表で紹介されています[10]。「千足」という呼び名があるのに、実際には1000本に届かない種ばかりだったことになります。

地下60mは、落ち葉の層とは大きくちがう世界です。それでもヤスデの暮らしは、湿った暗がりという条件の延長にあるようにも見えます。ただ、なぜこの種が地下へ入り込んだのか、その進化の道すじは、使った資料からは分かりません。

ここまでは、自然の中の家でした。最後に、人が動かした家の話をします。

ここで冒頭の発見に戻る。2021年、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、西オーストラリア州南部の地下60mから、新種のヤスデ4匹を見つけたと発表した[10]。種名は Eumillipes persephone である。同発表は、これを本当に1000本を超える足をもつヤスデとして初めて確認された例として紹介している。

「千足」という呼び名があっても、実際に1000本に届く種は知られていなかったことになる。足の数という特徴と、地下深くという生息場所が同時に新しかったことが、この発見が注目された理由と考えられる。

地下60mは、光も落ち葉もない環境である。それでもここまで見てきた「暗く、湿り、餌がある」という条件の延長として説明できるかは、今回の資料だけでは断定できない。なぜこの種が地下に入り込んだかも、資料からは分からない。

ここまでは、ヤスデが自分で選んだ家の話だった。では、人が土を運ぶと、家はどう動くのか。

6. 人が はこぶ 土に、ヤスデも のって いくの?

6. 人が運んだ土で、ヤスデのすみかは広がるのか

6. 土や植木の移動が、ヤンバルトサカヤスデの分布を広げた可能性

ヤンバルトサカヤスデは、日が 当たらない しめった 草地や、おち葉の 多い 土、道ばたの みぞが すきな ヤスデです。かながわけんの ページに、そう 書いて ありました。

このヤスデが 広がった わけについて、同じ ページは 「土や たいひ、植木を 動かす ときに、たまごや 小さな 幼虫ようちゅうも いっしょに はこばれたのでは ないか」と 考えて います。

ヤスデは 自分では 遠くまで 歩けなくても、人が 運ぶ 土に のって、新しい 家を 見つけるのかも しれません。

ヤスデが自分の足で歩く距離には、限りがあります。それでも分布が広がっている種があります。神奈川県の資料によると、ヤンバルトサカヤスデは、湿度の高い草地や落ち葉の多い土、道端の側溝といった、日当たりの悪い湿った場所を好みます[5]。

同じ資料は、このヤスデが広がった理由として、生息地の土や堆肥、植木などの移動とともに、卵や幼虫が運ばれたという人為的な要因が考えられていると述べています[5]。

ここで注意したいのは、「考えられている」という書き方です。広がった道すじをはっきり示した、というわけではありません。ただ、土や植木鉢にヤスデの卵がまぎれていたとしたら、運ばれた先の庭に「湿って暗く、落ち葉がある」条件がそろっていれば、そこが新しい家になる、という筋道は思いうかびます。

では、私たちの身のまわりでは、どこがヤスデの家になりそうでしょうか。

ヤスデの移動力は、歩行だけを見れば小さい。それでも分布を広げている種がある。神奈川県の資料は、ヤンバルトサカヤスデが湿度の高い草地、落葉の多い土壌、道端の側溝といった日当たりの悪い湿った場所を好むと説明している[5]。

同じ資料は、分布拡大の要因として、生息地の土や堆肥、植木などの移動に伴って卵や幼虫が運ばれる人的要因が考えられていると述べる[5]。ここで「考えられている」と書かれている点が重要で、輸送経路が実証されたという意味ではない。

とはいえ、筋道は理解できる。土や植木にまぎれた卵が運ばれ、到着先に落ち葉と湿り気と日陰という条件がそろえば、そこが新たな生息地になる。条件が先にあって、人の移動がそこへの到達を助ける、という関係である。

もう一つ、家屋に入ったヤスデは2〜3日で死ぬとされる[2]ので、家の中は定着先にはなりにくい。この二つを合わせると、ヤスデにとって定着しやすいのは、家の中よりも庭や側溝のような屋外の湿った場所だと考えられる。

7. ヤスデの 家を、さがしに 行こう

7. 身のまわりで、ヤスデの「家」を探してみよう

7. 身近な場所で生息条件を確かめる

ヤスデの 家には、3つの めやすが ありました。くらい、しめっている、食べ物が ある(おち葉)。この 3つが そろう ところを、家の 近くで さがして みましょう。

ひるまに、おち葉が たまった ところや、植木ばちの 下を そっと 見ます。ヤスデが いたら、見るだけに して、もとの とおりに もどして あげて ください。

ヤスデに さわった あとは、手を よく あらいます。見つからなくても だいじょうぶです。どんな ところを 見たか、ノートに 書いて おくと、あとで くらべられます。

ヤスデの家には、「暗い」「湿っている」「落ち葉などの食べ物がある」という共通の条件がありました。この条件がそろいそうな場所を、身のまわりで探してみましょう。

昼間に、日の当たらない落ち葉のたまり場や、植木鉢の下、側溝のそばを、安全に見られる場所からそっと見ます。ヤスデがいたら、見るだけにして、もとの状態に戻します。さわったあとは手を洗ってください。見つからなくても、どんな場所を見たかを記録しておけば、次に探すときの手がかりになります。

なぜ一部のヤスデは洞窟や地下深くで暮らすのでしょう。人の活動で、家に入りこむヤスデと自然の中のヤスデの境目はどう変わるのでしょう。出典の資料を読むと、その続きを調べるきっかけが見つかります。

この記事で見てきた生息場所には、暗さ、湿り気、餌という共通の条件があった。落ち葉の層、石の下、洞窟のグアノ、そして側溝まで、場所が変わっても条件は共通している。

確かめるなら、昼間に日の当たらない落ち葉のたまり場、植木鉢の下、側溝のそばなど、安全に見られる場所を選んで観察し、見つかった場所の湿り具合や落ち葉の量を記録する。ヤスデは見るだけにして、元の状態に戻す。触れたあとは手を洗う。

残る問いも二つある。一つは、洞窟や地下の種がなぜその環境に入り込んだのかという進化の経緯。もう一つは、家屋に入る外来種と自然の中の在来種の生息域の境目が、人の活動でどう動くかという点である。出典欄の各資料は、この問いを読み解く手がかりになる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の参照番号は下の一覧に対応します。ヤスデの種ごとの生活や周期は、書かれている種の範囲で読んでください。

  1. CSIRO「Diplopoda - millipedes」 https://ento.csiro.au/education/allies/diplopoda.html (ヤスデの生息環境)
  2. Wisconsin Horticulture Extension「Millipedes」 https://hort.extension.wisc.edu/articles/millipedes/ (夜の行動、家の中での生存期間)
  3. Australian Museum「Spirobolid Millipedes」 https://australian.museum/learn/animals/centipedes/spirobolid-millipedes/ (あるグループの生息場所)
  4. ウェザーニュース「実は益虫? 見た目で嫌われがちなヤスデの生態や対策」 https://weathernews.jp/news/202507/260256/ (生息環境、水没で地上に出る)
  5. 神奈川県「ヤンバルトサカヤスデについて」 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/yanbarutosakayasude.html (餌、好む場所、広がりの要因)
  6. 静岡県「ヤンバルトサカヤスデについて」 https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/shizenkankyo/wild/yasei/1017705.html (昼夜の行動、1年の周期)
  7. キシャヤスデによる土壌リン動態の変化(日本森林学会大会発表データベース) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfsc/129/0/129_646/_article/-char/ja (生息する土の深さ、食べ方)
  8. 徳島県立博物館「ヤスデの採集」(CultureClub) https://museum.bunmori.tokushima.jp/museum_documents/museumnews/mnews023/023_2-3_cc.html (洞窟のヤスデとグアノ)
  9. 徳島県立博物館「洞窟の生きものたち」(野外博物館) https://museum.bunmori.tokushima.jp/museum_documents/museumnews/mnews054/054_6_yagai.html (洞窟の外へ出したヤスデ)
  10. CSIRO「Legs for days! Scientists discover world's first true millipede in Western Australia」 https://www.csiro.au/en/news/all/news/2021/december/legs-for-days-scientists-discovers-worlds-first-true-millipede-in-western-australia (地下60mで見つかった新種)

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