このサイトは、ほんの入り口です

ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

むかでは、どんな ところに くらして いるの?

ムカデは、どんな場所で暮らしているのでしょうか

ムカデはどこで暮らし、なぜ湿った暗い場所を選ぶのか

分野:生きもの

むかでの なかまには、目が なくて、土の 中を 76センチほども もぐる ものが います[1]。

むかでは、どんな ところに すんで いるのでしょう。どうして その ところが すきなのかも、わかります。

ムカデの仲間には、目がなく、地面の下を約76cm(30インチ)の深さまでもぐる種がいます[1]。足の多い、あの細長い生きものは、いったいどんな場所で暮らしているのでしょうか。

石の下から土の中、洞窟、海辺まで、すむ場所は思ったより広いようです。それでも共通点があり、そこにムカデの体の弱点が関わっています。この記事を読むと、ムカデの暮らす場所と、その場所を選ぶ理由が分かります。

ムカデ類には、眼がなく、土中を約76cm(30インチ)の深さまで掘り進む種がいる[1]。日本だけでも約150種が知られるこの仲間は、石の下、土の中、洞窟、海辺と、一見ばらばらな場所に広がっている[3]。

それなのに、すむ場所にはほぼ共通の条件がある。その条件はなぜ生まれ、どこまで広がるのか。この記事を読むと、ムカデの生息場所の共通点と、その理由として挙げられる体の特徴、そして土壌・洞窟・海辺という3つの広がりが分かる。

読み方を切り替えられます。画面の上にある「よみかた」のボタンで、小学校低学年むけ・小学校高学年むけ・中学生むけの3つの書き方に切り替わります。むずかしいと思ったら、いつでもやさしい方に戻ってください。選んだ読み方はブラウザが覚えているので、次に別の記事を開いたときも同じ読み方で始まります。

1. むかでは、どこに かくれて いるの?

1. 石や落ち葉の下に、ムカデはいる

1. 石の下や落ち葉の層に集まる ── 共通するのは「湿って暗い」こと

庭の 石を ひっくり返したり、落ち葉を めくったり すると、小さな 生きものが あわてて にげる ことが あります。むかでの なかまも、そんな ところに います。

むかでは、しめっていて 暗い ところに すんで います[1]。土の 中、落ち葉の 下、石の 下、木の かわの 下などです。

日本には、種類しゅるいが 150ほど 知られて いて、四つの グループに 分かれます[3]。すむ ところは ちがっても、「しめった すきま」は みんなに にて います。では、どうして しめった ところなのでしょう。

庭の石をひっくり返したり、落ち葉をめくったりすると、小さな生きものが慌てて逃げ出すことがあります。ムカデの仲間もそうした場所にいます。

アメリカ・ミズーリ州の自然保護局の解説では、ムカデ類はさまざまな環境にいるものの、ほとんど必ず湿っていて暗い場所に限られる、とされています。具体的には、土、落ち葉の層、石や倒木や樹皮の下などです[1]。

日本には、ゲジ目・イシムカデ目・オオムカデ目・ジムカデ目の4つのグループに、約150種が知られています[3]。種の数は資料によって差があり、100種以上と書くものもあります。

見た目も暮らし方もちがう仲間なのに、すむ場所には「湿って暗いすきま」という共通点があるようです。それはなぜでしょうか。

ミズーリ州自然保護局の解説によると、ムカデ類は多様な環境に分布するが、ほぼ例外なく湿って暗い場所に限られる。典型は土壌、落ち葉の層、石・倒木・樹皮の下である[1]。日本のムカデ類は、ゲジ目・イシムカデ目・オオムカデ目・ジムカデ目の4目に約150種が知られる[3]。種数は資料によって差があり、100種以上とする記述もあるため、約150種は名古屋市の解説に従った数字である。

日本の身近な種で見ると、トビズムカデやアオズムカデは主に夜に活動し、昆虫などの小動物を食べる。昼間は石の下などにひそむ[3]。夜に歩きまわる捕食者が、昼は暗いすきまに引っこむ。つまり、暗さと湿り気は、休む場所の条件にもなっている。

では、ムカデはなぜ湿り気にこだわるのか。この疑問が、次の章の中心になる。

2. どうして しめった ところが いいの?

2. 乾燥は、ムカデにとって大きな脅威とされる

2. 閉じられない気門と体表 ── 乾燥が最大の脅威とされる理由

むかでの 体は、水が にげやすく できて います。大学で つかわれる 文章には、むかでにとって いちばん こわいのは「かわく こと」だと 書かれて います[2]。

むかでは、体の 横に ある 小さな あなで 息を して います。ふつうの 虫は、この あなを とじて 水を まもれる ことが ありますが、むかでの あなは とじられません[2]。そのうえ、体の 表面からも 水が ぬけて いきます。

ふたの できない あなの あいた 水とうを、日なたに おいた ところを 思い うかべて ください。ただし 本当の むかでは、水とうよりも ずっと むずかしい しくみの 体を して います。

だから むかでは、土に もぐったり、光を さけたり、夜に 動いたり します[1]。しめり気が 少なく なると、すばやく 安全な ところへ うつるそうです。ただし、昼に 動く しゅも いるといわれます[2]。

理由として挙げられているのは、ムカデの体が乾きやすいことです。大学の講義資料は、ムカデにとっていちばん大きな脅威は乾燥だと述べています[2]。

ムカデは、体の横にある気門という小さな穴で呼吸します。昆虫の中には気門を閉じて水分を守る仲間もいますが、ムカデの気門は閉じられません。さらに、体の表面(クチクラ)からも水分が失われます[2]。「水を飲めない」からではなく、「水が逃げやすい体」だから、湿った場所が必要になるのです。

ふたのできない穴があいた水筒を、日なたに置いたところを想像すると、イメージしやすいかもしれません。ただしこれはたとえで、実際のムカデの体は水筒よりずっと複雑です。

この弱点に対応して、ムカデは土にもぐる、強い光を避ける、夜に活動する、湿度が下がると素早く安全な場所へ移る、といった行動をとります[1]。ただし全種が夜だけ動くわけではなく、昼に活動する種もいると同じ講義資料は書いています[2]。

もしムカデの家が「湿った暗いすきま」なら、人の家に入ってくることはあるのでしょうか。

大学の無脊椎動物学の講義資料によると、ムカデにとって最も重要な脅威は乾燥である。その背景は2つある。1つは気門で、ムカデの気門は閉じることができない。昆虫の多くは気門を閉じて呼吸による水分の損失を抑えられるが、ムカデにはそれができない。もう1つは体表のクチクラで、ここからも水分が失われる[2]。

注意したいのは、「水を飲めないから湿った場所にいる」という話ではないことだ。問題は摂取よりも、体から水が逃げやすい構造にある。

この構造に対して、行動の面での対応がある。ミズーリ州の解説では、土にもぐる、強い光を避ける、夜にだけ活動する、湿度が下がると素早く安全な場所へ移る、という行動が記されている[1]。ただし、これは種ごとの違いを含む話だ。同じ講義資料は昼行性の種もいると記しており、全種が夜だけ活動するとは言えない[2]。

ここで言えるのは、乾きやすい体の構造と、湿った暗い場所にいるという観察が、同じ向きに並んでいることまでだ。「湿度何%以下では生きられない」といった数値は、ここからは導けない。

では、そうした「湿って暗いすきま」にいるムカデは、人の暮らす家とどう関わるのか。

3. むかでは、どうして 家に 入って くるの?

3. 家に入ってくるのは、どんなとき?

3. 屋外のすきまから屋内へ ── 家に入る理由の読み方

むかでが 家に 入って くる ことが あります。かわさき市の 文章によると、トビズムカデは、昼は 草むらや 落ち葉の 下、石がきの すきまに います[4]。ゴキブリなどの えさを さがして 家に 入る ことも あるそうです。

むかでは、えものを とる 生きものです。夜に 外で えさを さがして いるうちに、家の 中まで 来る こともある、と 考えられます。

むかでの なかまの ゲジは、家の まわりにも すんで いますが、むかでのようには かみません[3]。むかでには かむ ものが いるので、見つけても 近づいたり、さわったり しないで ください。

川崎市の資料によると、トビズムカデは昼間、屋外の草むらや落ち葉の下、石垣のすきまなど、暗くて湿った場所にひそんでいます。ゴキブリなどの餌を求めて屋内に入ることもあるそうです[4]。産卵の時期は5月から8月ごろとされています。

ここで大事なのは、書かれている理由が「餌を求めて」である点です。「湿気から逃げて家に入る」といった因果は、今回の資料には書かれていません。

ムカデの仲間のゲジも、家屋の周辺にすみます。ただしゲジはムカデのようには咬みません[3]。ムカデには咬む種がいるので、見つけたときは近づいたり素手でつかんだりしないのが安全です。

さて、湿った暗いすきまといえば、いちばん湿り気が安定しているのは地面の下です。ムカデは、土の中にもすんでいるのでしょうか。

川崎市の解説によると、トビズムカデは昼は屋外の草むら・落ち葉の下・石垣のすきまなど、暗くて湿った場所にひそむ。ゴキブリなどの餌を求めて屋内に入ることもあり、産卵期は5月から8月ごろとされる[4]。

ここで、1章と2章の話とつなげて考える。ムカデは夜に歩きまわる捕食者であり、昼は暗いすきまにいる。その行動範囲に、餌になる小動物のいる家の周辺が入れば、屋内に入ることもある。ただし、資料が理由として挙げているのは餌であり、「湿気から逃げるため」といった因果は書かれていない。ここは推測を重ねず、餌を求める場合があるとだけ読むのが妥当だ。

ゲジ目のゲジも家屋周辺にすむが、ムカデのようには咬まないとされる[3]。咬む可能性のある種がいる以上、見つけたら素手で触らない。

人の家は、ムカデの生息地のごく一部にすぎない。ムカデ類には、人が見ることの少ない土の中にすむものもいる。

4. 土の 中には、どんな むかでが いるの?

4. 目のないムカデが、土の中を76cmまでもぐる

4. 土壌という安定した住みかと、眼のない種 ── ジムカデ類とメナシムカデ属

土の 中は、しめり気が あって、温度も あまり かわりません[5]。むかでには、かわきにくい 安心な すみかです。

むかでの なかまの ジムカデは、世界で 4000種類しゅるいほどと いわれる、大きな グループです[1]。目が なくて、土の 中で くらします。ふかさ 76センチまで もぐる ものが います。

日本でも、土の 中の 小さな むかでが 調べられて います。京都大学の 研究では、目が ない ムカデの なかまが 日本に 6しゅ いて、そのうちの 1しゅが 新しい なかまだと わかりました[7]。数が 少なくて、今まで あまり 見つからなかった 生きものだそうです。

足もとの 土の 中に、目の ない むかでが いるなんて、ふしぎですね。

土の中は、ムカデにとって乾きにくい、安定した住みかです。茨城県自然博物館の環境学習資料は、土の中には湿り気があり、温度の変化も少ないと説明しています[5]。ムカデはそこに暮らす土壌動物の例として挙げられています。

土の中の暮らしに特に向いているのが、ジムカデ類(ジムカデ目)です。ムカデの仲間の中で最大の目で、世界で約4000種と推定されています。眼がなく、土の中で暮らし、深さ約30インチ(約76cm)までもぐる種がいます[1]。

ムカデ類全体では、いちばん多様性が高いのは森林の土壌だと、パドヴァ大学のデータベースは説明しています。大半は土の上の層の落ち葉や岩のくずの間を動き、一部がもっと深くにすみます[6]。

2026年9月には、京都大学が、日本にはメナシムカデ属が6種いることを明らかにし、そのうち1種を新種として記載したと発表しました。土の中にすむ微小な種で、日本では稀にしか見つからず、生態には謎が多かったそうです[7]。

土の下は暗くて湿っています。では、同じように暗い洞窟にも、ムカデはいるのでしょうか。

土壌は、湿り気があり温度変化が小さい安定した環境として説明される。ムカデはそこにすむ土壌動物の例に挙がる[5]。乾燥に弱いという2章の弱点と、土壌の性質がかみ合う。これが、ムカデ類の多様性が最も高いのは森林の土壌だとされる背景として、無理なく読める。ただし、資料が直接そう述べているわけではなく、並べて見たときの読みである。

パドヴァ大学のムカデ類データベース(Chilobase)の紹介文によれば、ムカデ類は温帯・熱帯の陸上生態系に広く分布し、浜辺の礫から寒冷な山地草原、乾燥地にまで及ぶ。大半は土の上層の落ち葉や岩のくずの間を動き、一部はさらに深くにすむ[6]。

土中生活の極端な例がジムカデ目だ。この目は、ムカデの目の中で最大とされ、世界で約4000種と推定される(種数は推定値である)。眼がなく、約30インチ(約76cm)の深さまで掘り進む種がいる[1]。見えない暗さの中で暮らすなら、眼が使われる場面は少ないだろうが、ここで確かなのは「眼がない種が多い」という観察までである。

日本での最近の例が、京都大学の研究だ(2026年9月8日の研究ニュース)。国内にメナシムカデ属が6種分布することを示し、うち1種を新種として記載した。この仲間は微小で土壌にすみ、日本では稀にしか見つからないため、生態に謎が多かったという[7]。同じ日本の土の中に、まだ名前のなかった種がいたことになる。

土壌と同じく光の届かない場所に、洞窟がある。そこでは何がすんでいるのか。

5. どうくつにも、むかでは いるの?

5. 洞窟で見つかったムカデは、洞窟だけにすむのか

5. 洞窟性の新種と、洞窟だけにすむ種の割合 ── 景清穴とスロベニアの調査

山口県の あきよしだいに、かげきよあなという どうくつが あります[8]。2018年の 2月に、ここで 小さな ジムカデの なかまが 見つかりました。調べて いくと、2019年の 3月に 新しい なかまとして 発表されました。名前は「カゲキヨツメジムカデ」です。

どうくつの 中だけで くらして いると 考えられて いますが、どんな くらしを して いるのかは、まだ よく わかって いません。

外国で 調べた ものも あります。スロベニアの どうくつ 160か所を 調べたところ、イシムカデの なかまが 21種類しゅるい 見つかりました[9]。そのうち、どうくつだけに すむのは 3種類しゅるい。ほかの むかでは、外にも すんで いました。

山口県の秋吉台にある鍾乳洞「景清穴」では、2018年2月にツメジムカデ類が見つかりました。2019年3月には新種「カゲキヨツメジムカデ」として記載されています。洞窟にすむ種と考えられていますが、生態はまだよく分かっていません[8]。

では、洞窟で見つかったムカデは、洞窟だけで暮らしているのでしょうか。スロベニアの洞窟160地点を調べた報告では、イシムカデ目が21種見つかりました。そのうち洞窟の中だけにすむと考えられているのは3種で、ほかは地上にもすむ種でした[9]。

3種は21種の約7分の1(14%ほど)です。洞窟に入りこむ種は多くても、洞窟でしか生きられない種はそう多くないようです。

洞窟から地上へ視線を移すと、ムカデは別の意外な場所にもいます。波の音が聞こえる、海辺です。

洞窟の例を2つ見る。1つ目は山口県秋吉台の鍾乳洞「景清穴」で、2018年2月に見つかったツメジムカデ類が、2019年3月に新種カゲキヨツメジムカデとして記載された。洞窟性と考えられているが、生態はまだよく分かっていない[8]。

洞窟で見つかった種は、洞窟だけに限られるのだろうか。2つ目の例、スロベニアの洞窟160地点を調べた報告(2023年)がその問いに答える。イシムカデ目21種が見つかり、洞窟だけにすむと考えられるのは3種で、ほかは地上にもすむ種だった[9]。3÷21は約0.14で、約14%にあたる。

この数字は、1つの地域の1つの目の調査結果であり、世界のムカデ全体にはそのまま当てはめられない。言えるのは、暗い洞窟に入りこむムカデは多くても、洞窟だけで暮らす種はその中の一部、という調査結果までだ。

地下の暗がりと対照的な場所にも、ムカデの仲間がいる。海辺だ。

6. うみの そばにも、むかでは いるの?

6. 波打ちぎわの近くにも、ムカデの仲間がいる

6. 潮間帯・潮上帯のムカデ ── 地中海の砂浜の調査から

むかでの なかまには、うみの そばの はまべに すむ ものも います[10]。小石の あいだや、うちあげられた 海そうの 下などに いるそうです。

フランスの ちゅうかい がわの はまべを 調べた 研究では、しおに 強い むかでは、人が たくさん 来る ところには いませんでした。

これは 外国で 調べた ものなので、日本の うみべの むかでと 同じとは かぎりません。それでも、むかでが 山や 森だけでなく、うみの そばにまで 広がって いる ことが わかります。

ムカデの仲間には、潮間帯(満ち引きで水に浸かったり出たりする場所)や、その上の潮上帯に当たる海辺にすむものもいます。小石のすきまや、打ち上げられた海藻の下などが、すみかになるようです[10]。

南フランスの地中海沿いの浜を調べた研究では、塩分に強いこうした種が、人の出入りが多い場所には見つかりませんでした。ただしこれは地中海での調査で、日本の海辺の種に当てはまるとは限りません。

森の土から洞窟、海辺まで。ムカデは「湿って暗いすきま」という条件のまわりに、驚くほど広い範囲で暮らしを広げています。

海辺にも、ムカデ類は進出している。南フランス・ポールクロ国立公園一帯の地中海沿いの浜を調べた研究(Iorio ら、2020年)では、潮間帯にすむ塩分に強いムカデ類が見つかり、礫(小石)の多い底質や打ち上げられた海草の下が、すみかとして役立つとされる。これらの種は、人の出入りが多い場所では見つからなかった[10]。

この調査は地中海でのものなので、日本の海辺の種に直接当てはめることはできない。

ここまでを並べると、森林の土壌、洞窟、海辺と、環境は大きく違っても、湿り気のあるすきまに身を寄せるという共通点がある。乾きやすい体の構造が、そのような場所の選び方に関わっている、というのがここまでの読みである。

7. むかでの すむ ところを、どう たしかめる?

7. ムカデのすむ場所を知るために、次に読みたいもの

7. 次に読む資料と、確かめ方の注意

むかでを さがしに 行くのは やめましょう。かむ ことが あるので、見かけても 近づいたり、さわったり しないで ください。

それでも、むかでの すきな ところを 考える ことは できます。雨の あとに、日なたの 地面と 木の かげの 地面を、見くらべて みましょう。さわらなくて いいのです。どちらが 早く かわくでしょうか。

もし 思ったのと ちがう けっかに なったら、日の あたりかたや 地面の ちがいも 考えて みましょう。むかでが かげや 石の 下を すきな わけを 考える ヒントに なります。

もっと 知りたい人は、京都大学の 研究ニュースや、名古屋市の ムカデの 話を、おうちの 人と 読んで みて ください。

ムカデを探しに行くのはやめましょう。咬む種がいるので、見かけても近づいたり、素手で触ったりしないでください。

それでも、ムカデの好む場所を考える練習はできます。雨上がりに、日なたの地面と、木の陰の地面を見比べてみてください。触らなくても、見るだけで十分です。どちらが先に乾くでしょうか。

結果が予想と違ったら、日当たりや地面の違いも考えてみてください。湿り気の残り方を比べると、石の下や落ち葉の層が「湿って暗いすきま」になりやすい理由を、想像する手がかりになります。

原典を読むなら、京都大学の研究ニュースが入口になります。メナシムカデの発表では、日本の土の中にまだ名前のなかった種がいたことが分かります。名古屋市の解説は、日本のムカデの4つのグループを整理しています。

洞窟のカゲキヨツメジムカデの生態は、まだ分かっていません。次の発見は、まだこれからです。

この記事の資料のうち、日本語で読めるのは名古屋市の解説、川崎市の資料、茨城県自然博物館の学習資料、京都大学の研究ニュースである。英語の一次資料は、ミズーリ州自然保護局の解説、パドヴァ大学のムカデ類データベース、スロベニアの洞窟調査、ミラノ大学のリポジトリなどだ。

読むときの注意が2つある。1つは、取り上げた資料の一部(川崎市のPDF、茨城県の学習資料、Chilobase、洞窟・海辺の調査)は、要約を通した確認が中心だったことだ。引用するなら、原文で確かめてから使うこと。もう1つは、地域が違う調査をそのまま日本に当てはめないことだ。スロベニアの洞窟や地中海の砂浜は、日本の種の話ではない。

観察の道すじとしては、雨上がりに日なたと木陰の地面を見比べ、どちらが先に乾くかを調べる方法がある。結果が予想と違えば、日当たりや地面の違いも考える。触らずに見るだけで、石の下や落ち葉の層に湿り気が残りやすい理由を考える手がかりになる。ムカデそのものは、咬む種がいるため、探して触ることはしない。

洞窟性の新種の生態や、メナシムカデ属の暮らしぶりはまだ分かっていない部分が多い。ここから先は、これからの研究に残された問いである。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

各資料は、この記事で扱った事実の確認に使いました。一部は要約を通した確認です。

  1. Missouri Department of Conservation, "Soil centipedes". https://mdc.mo.gov/discover-nature/field-guide/soil-centipedes (すむ場所・行動・ジムカデ類)
  2. Bowling Green State University, Invertebrate biology blog. https://blogs.bgsu.edu/invertebratebiology (気門・乾燥・昼行性の種)
  3. 名古屋市「ムカデ類」の解説. 名古屋市のページ (日本の種数・夜行性・ゲジ)
  4. 川崎市「ムカデ」解説PDF. 川崎市のPDF (トビズムカデと家)
  5. 茨城県自然博物館 環境学習資料. 資料PDF (土の中の環境)
  6. Chilobase, University of Padova, "About Chilopoda". https://chilobase.biologia.unipd.it/pages/about-chilopoda (分布する環境)
  7. 京都大学 研究ニュース(2026年9月8日). https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-09-08 (メナシムカデ属)
  8. 法政大学ほかのプレスリリース(digitalpr). https://digitalpr.jp/r/32482 (カゲキヨツメジムカデ)
  9. Lithobiomorph centipedes from caves of Slovenia (2023), Zenodo. https://zenodo.org/record/7947639 (洞窟のイシムカデ目)
  10. Iorio, E., Geoffroy, D. & Pétillon, J. (2020), "Distribution and indicator value of intertidal centipedes from Mediterranean beaches within and around Port-Cros National Park", Bulletin de la Société entomologique de France 125(1). 論文PDF (海辺のムカデ類)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

  •  初版を公開。

このサイトでは、公開した記事の本文は原則として書き直しません。誤りが見つかったときや、内容が古くなったときだけ手を入れ、その理由をこの欄に残します。