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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

サギは、どこで ごはんを たべて、どこで 子そだてを するの?

アオサギは毎年同じ林に戻るのか ── 足環で追った9年間と、水辺と林の暮らし

アオサギは毎年同じ林に戻るのか ── 色足環で追った9年間と、餌場の水辺・繁殖地の林

分野:生きもの

東京の ちかくで、足に わを つけた アオサギを 9年 おいかけた 研究が あります。大人の 19わのうち 18わが、つぎの 年も おなじ 林に もどって きました[5]。ところが 秋から 冬は、その 林から すがたを けす 鳥が 多かったのです。

みずべで 魚を つかまえる サギが、子そだては 木の 上で します。サギは、どこで くらして いるのでしょう。田んぼや 川と 林の 2か所を 見ると、わかります。

東京近郊で足環をつけたアオサギを9年間追った研究では、成鳥19羽のうち18羽が、翌年以降も同じ繁殖地(コロニー)で再び確認されました[5]。ところが秋から冬には、多くの個体がその林から姿を消し、離れた川沿いで目撃されたといいます。

水辺で魚を狙うサギが、子育ては林の木の上でするのはなぜでしょうか。サギはどこで暮らしているのか。エサをとる水辺と、子育ての林という二つの場所を見ると、その様子が分かります。

東京近郊のアオサギに色足環をつけて9年間追跡した研究では、成鳥19羽のうち18羽(94.7%)が、翌年以降も同じ繁殖コロニーで再確認された[5]。一方、秋から冬には多くの個体がコロニーから姿を消し、離れた川沿いで、個体ごとにほぼ決まった場所で目撃された。

水辺で魚を捕る鳥が、なぜ林で集団繁殖をするのか。そもそもサギは、どこでどう暮らしているのか。餌場の水辺と繁殖地の林という二つの場所の関係から、資料で言えることと、まだ言えないことを分けて示す。

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1. 田んぼや 川で、サギは 何を して いるの?

1. 田んぼや川で立ちつくすサギは、何をしているのか

1. 水辺に立つ大型の鳥 ── 餌場としての田んぼ・川

田んぼや 川で、サギが 水の 中を じっと 見て 立って いるのを 見た ことは ありませんか。うごかないのは、えものを ねらって いるからです。

アオサギは、日本の サギの 中で いちばん 大きく、からだの 長さは やく95センチです[1]。食べるのは、おもに 魚や カエルなど です[1]。

サギの なかまは、世界に 60〜70しゅるいほど いて、川ぎし、みずうみ、しめった 土地、田んぼ、うみべなどの みずべを このみます[2]。田んぼも、サギの くらす 場所の ひとつです。

では、みずべで ごはんを 食べる サギは、子そだても 水の そばで するのでしょうか。

田んぼや川で、サギが水面をじっと見つめて動かずにいるのは、魚やカエルが近づくのを待っているからです。アオサギは全長約95cmと、日本のサギ科でいちばん大きく、主な食べ物は魚類や両生類などです[1]。全国の水辺で一年中見られますが、北海道など寒い地域では冬には見られず、南西諸島のように冬だけ見られる地域もあります[1]。

サギの仲間は世界に約60〜70種(資料によって数え方がちがいます)いて、川岸、湖畔、湿地、水田、海岸などの水辺を好みます[2]。田んぼは、そうしたサギの暮らす水辺の一つです。

ここまでは「水辺の鳥」というイメージどおりです。ところが、子育ての季節になると、サギは別の場所に集まります。

田んぼや川でサギが長く静止しているのは、魚類や両生類などの獲物を待ち伏せているためである。アオサギは全長約95cmで、日本のサギ科では最大の種にあたり、全国の水辺で周年見られる。ただし北海道など寒冷地では冬に見られず、南西諸島のように冬だけ見られる地域もあり、「全国どこでも一年中」とは言えない[1]。

サギ科は世界に約60〜70種(百科事典によって約62種から約70種と幅がある)である。川岸・湖畔・湿地・水田・海岸などの水辺を好むとされる[2]。したがって、少なくとも採餌については、水辺が生活の基盤になっている。

では、水辺があれば足りるのか。繁殖期のサギは、餌場とは別の場所に集まる。

2. 子そだては、どうして 林の 木の 上なの?

2. 水辺の鳥が、子育てには林に集まる

2. 繁殖期の集合地 ── 林にできるコロニー(サギ山)

サギは、子そだての ころに なると、林に あつまります。数十わから 数百わが 1か所に あつまり、いっせいに ひなを そだてます[3]。この 場所を コロニー、または サギ山と よびます。

みずべの 鳥なのに、どうして 木なのでしょう。この しりょうには、林に あつまる 理由までは 書かれて いません。サギ山が 林に できることは、わかります。

つまり、サギは 田んぼや 川で ごはんを 食べ、子そだては 林で します。2か所の 組みあわせで くらして いるのです。これが、はじめの 問いの 答えです。

この 2か所は、どのくらい はなれて いるのでしょう。

子育ての季節になると、サギは林に集まります。千葉県の資料によると、サギ類は集団繁殖地(コロニー、通称サギ山)をつくり、数十羽から数百羽が集まって、一斉に子育てをします[3]。

サギ山になる林は、一つの型に決まっているわけではありません。水辺の鳥が林に巣をつくることを不思議に感じるかもしれませんが、今回の資料に、その理由を説明した部分はありません。分かるのは、そうなっているという事実です。

ここで、題名の問いにいったん答えておきます。サギは、エサをとる水辺と、子育てをする林の、二つの場所を組み合わせて暮らしています。日本では水辺として川や水田、そして林にできるサギ山、という組み合わせがよく見られます。

では、この二つの場所は、どのくらい離れているのでしょうか。

繁殖期になると、サギ類は林などに集団繁殖地(コロニー、サギ山)をつくる。千葉県の資料では、数十羽から数百羽が一か所に集まり、一斉に子育てをするとされる[3]。サギ山になる林は、一つの型に決まっていない。

水辺で採餌する鳥が、なぜ林で営巣するのか。この点については、使った資料に因果の説明は書かれていない。書けるのは、現象としての組み合わせである。サギ類は、採餌の場としての水辺と、繁殖の場としての林を使い分けている。

この「二か所暮らし」が成り立つには、二つの場所が行き来できる距離にあることが前提になる。実際の距離はどうなっているのか。

3. ごはんの 場所と 林は、どのくらい はなれて いるの?

3. 餌場と林のあいだの距離は、どのくらいか

3. コロニーは餌場の近くにできる傾向 ── ポーランドの調査から

ポーランドの 北東の 地方で、アオサギの サギ山が どこに あるかを 調べた 研究が あります。サギ山は、えさを とれそうな 場所から へいきんで やく400メートルの ところに ありました[4]。いちばん 近い ところは ほとんど 0メートル、いちばん 遠い ところでも やく2.2キロメートルでした[4]。

これは ポーランドの 1つの 地方の 話で、日本の 数字では ありません。それでも、サギは ごはんの 場所の 近くに 林を えらぶ ことが 多いのでは ないか、と 考える ヒントに なります。

では、ひなが そだって から、サギは どこへ いくのでしょう。毎年 おなじ 林に もどる のでしょうか。

ポーランド北東部のアオサギを調べた研究があります。サギ山は、エサをとれそうな場所から平均で約394m、近いものは0m、遠いものでも約2,230mの距離にありました[4]。

この調査では、サギ山の79%が建物から500m以内にあったことも報告されています[4]。ただし、これはポーランドの一つの地域の調査です。日本の数字ではないので、「サギ山は餌場のすぐそばにできる傾向がある」という一つの例として読んでください。

餌場と林が近いことが、ひなにエサを運ぶ往復にどう関わるのかは、この調査だけでは分かりません。では、その二つの場所を、サギは毎年同じように使っているのでしょうか。

ポーランド北東部(ヴァルミア・マズールィ県)のアオサギ調査では、コロニーは餌場候補から平均394m(範囲0〜2,230m)の位置にあり、79%は建物から500m以内にあった[4]。つまり、餌場から数百m程度のところに林が選ばれる例が多い、という結果になる。

ただし、これは一つの地域の調査である。気候も土地利用も異なる日本に、そのまま当てはめることはできない。日本の数値は今回の資料にはなく、ここでは「コロニーは餌場の近くにできる傾向を示した一例」にとどめる。

餌場が近いほど親鳥の往復の負担は小さくなる、という筋道は考えられるが、この点も資料が直接述べているわけではない。むしろ次の問いのほうが検証しやすい。サギは、この二つの場所を毎年同じように使うのか。

4. サギは、毎年 おなじ 林に もどって くるの?

4. 毎年同じ林に戻り、冬は川沿いで目撃される? ── 足環でたどった9年間

4. 繁殖地への執着と、非繁殖期の移動 ── 色足環による9年間の追跡

東京の ちかくで、アオサギの ひなと 大人に、色の ついた 足わを つけて、9年 かけて 見まもった 人が います[5]。

すると、大人の 19わのうち 18わが、つぎの 年からも おなじ 林で 見つかりました[5]。ほとんどの サギが、毎年 おなじ 林に もどって きて いたのです。

でも、秋から 冬には、林から すがたを けす 鳥が 多くなりました。そして、はなれた 川ぞいで、鳥ごとに ほぼ きまった 場所で 見つかったのです[5]。研究した 人は、林と ごはんの 場所を 毎年 行ったり 来たり している かもしれない、と 考えて います。

ひなの 中には、遠くまで いった 子も いました。足わを つけて 54日後に、生まれた 林から 南西に 1580キロメートルも はなれた くめじまで 見つかった れいが あります[5]。ただし、これは 1わだけの きろくで、ふつうの きょりでは ありません。

サギの 中には、みずべの 鳥ではない なかまも います。つぎは、ちょっと かわった サギを 見てみましょう。

東京近郊のアオサギを、色のついた足環で個体ごとに見分け、9年間追った研究があります。幼鳥50羽と成鳥19羽に足環をつけ、あとで目撃される場所を記録しました[5]。

その結果、成鳥19羽のうち18羽(約95%)が、翌年以降も同じコロニーで再確認されました。毎年、同じ林に戻る鳥が多いということです[5]。

ところが秋から冬には、多くの個体がコロニーから姿を消し、離れた川沿いで、個体ごとにほぼ決まった場所で目撃されました[5]。研究者は、コロニーと餌をとる場所とのあいだを毎年往復している可能性があると指摘しています。ただし「可能性」であり、一羽一羽の移動の全体が追えたわけではありません。

幼鳥の中には、遠くまで移動した例もあります。足環をつけて54日後に、生まれたコロニーから南西に1,580km離れた久米島で確認された個体がいました[5]。これは1例の記録で、一般的な移動距離ではありません。

ここまで見てきたのは「水辺で食べ、林で子育てをする」サギでした。では、サギの仲間は、みんなそうなのでしょうか。

この「二か所暮らし」が毎年繰り返されるのか。東京近郊のアオサギに色足環をつけ、幼鳥50羽・成鳥19羽を9年間追った研究が、その手がかりになる[5]。

結果、成鳥19羽のうち18羽(94.7%)が翌年以降も同じコロニーで再確認された。つまり、繁殖地への執着性が高い。ところが秋から冬には、多くの個体がコロニーから姿を消し、離れた川沿いで、個体ごとにほぼ決まった場所で目撃された。この観察から、コロニーと採餌場とを毎年往復している可能性が指摘されている[5]。注意すべきは、これが「可能性」にとどまる点である。同一個体の移動経路を連続して追ったのではなく、目撃記録から推定したものである。

一方で、幼鳥の分散は大きく異なる場合がある。足環装着から54日後に、出生コロニーから南西へ1,580km離れた久米島で確認された個体がいた[5]。ただしこれは1例であり、幼鳥の一般的な移動距離として扱うことはできない。成鳥の定着性と、幼鳥の長距離移動が同じ研究に含まれているため、「サギは近場で暮らす」とも「サギは遠くへ行く」とも単純には言えない。

ここまでの「水辺の餌場と林の繁殖地」という図式は、アオサギを中心にした見方である。サギ科の他の種では、どうなのか。

5. サギの なかまは、みんな 昼に みずべで ごはんを 食べるの?

5. 夜に鳴くゴイサギと、森にすむサギの仲間

5. 「水辺の鳥」には収まらないサギ科 ── ゴイサギとミゾゴイ

サギの なかまには、昼では なく 夜に うごく 鳥も います。ゴイサギです。昼は みずべの ちかくの しげみで 休み、夜に なると 小さな 魚などを つかまえます[6]。

夏や 秋の 夜に「クワッ」と なく ので、むかしから「夜がらす」と よばれて きました[6]。町の 公園の 池の そばで 昼を すごす ゴイサギも めずらしく ありません[6]。

また、サギの なかまの ミゾゴイなどは、ふかい 森に すんで います[2]。サギ科の 鳥は、すべてが みずべの 鳥とは かぎりません。

では、サギと 人が 近くに くらす 町では、どんな ことが おきて いるのでしょう。

ゴイサギは、昼は水辺近くの茂みで休み、夜に小魚などをとります。夏や秋の夜に「クワッ」と鳴くことから、昔から「夜烏(よがらす)」と呼ばれてきました[6]。都市公園の池の近くを昼のねぐらにする個体も、珍しくありません[6]。

サギ科には、深い森林にすむ仲間もいます。ミゾゴイなどがその例です[2]。ですから、サギ科のすべてが水辺で暮らしているわけではありません。アオサギの「水辺と林の二か所暮らし」は、サギの暮らし方の一つの型と考えるのがよさそうです。

身近なサギの多くは、人の暮らす町や田んぼのそばにいます。そこでは、何が起きているのでしょうか。

アオサギを基準にした「水辺で採餌し、林で繁殖する」という図式は、サギ科全体には広げられない。ゴイサギは昼に水辺近くの茂みで休み、夜間に小魚などを捕食する。夏や秋の夜の鳴き声から「夜烏」と呼ばれてきた。都市公園の池の近くを昼のねぐらにする個体も珍しくない[6]。

さらにミゾゴイのように、深い森林にすむサギ科の種もある[2]。サギ科には、採餌する時間帯も、生息場所の水辺への依存度も、種によって差がある。「サギ=昼に水辺で魚を捕る鳥」は、身近なアオサギやコサギに当てはまる像であって、科全体の姿ではない。

こうした多様さの一方で、水辺と林を使うサギ類は、人の生活圏とも重なりやすい。その重なりは、何を生んでいるのか。

6. サギが 町の 近くで 子そだてを すると、どうなるの?

6. 住宅の近くにサギ山ができたとき、人とサギはどう折り合うのか

6. 河川改修・宅地開発とコロニー ── 共存のための場所の確保

千葉県の しりょうによると、サギは もともと、人の いえの ちかくが すきで サギ山を つくるわけでは ありません[7]。川の 工事や 町づくりで、ちょうどいい 場所が へってしまい、いえに 近い 林に サギ山が できて しまう ことが あります。そうすると、ふんや なき声、においで、近所の 人が こまる ことも あります[7]。

千葉県は、鳥を まもる ために、サギ山を つくれる 場所を のこす ことが たいせつだと しています[7]。

ひょうごけんの ひめじしには、てがら山中央公園という 公園が あります。山の はらに やく200の すが あり、アオサギや コサギなど 6しゅるいの サギが 子そだてを します。近くの 船場川が ごはんの 場所です[8]。サギは 市の 鳥で、市は 追いはらわず、いっしょに くらす ことを めざして いると、2022年の 新聞は つたえて います[8]。

サギ山には、てんねんきねんぶつに なった ものも あります[2]。

千葉県の資料によると、サギ類はもともと、人家の近くを好んでコロニーをつくるわけではありません[7]。河川の改修や宅地開発で適した場所が減り、住宅に近い樹林地にコロニーができてしまうことがあります。すると、糞や鳴き声、臭いなどの生活への影響が出る場合があります[7]。千葉県は、鳥獣保護の観点から、コロニーをつくれる場所を確保する必要があるとしています[7]。

兵庫県姫路市の手柄山中央公園には、山腹に約200の巣のコロニーがあり、アオサギ・コサギ・チュウサギなど6種が営巣しています。近くの船場川が餌場です。シラサギは市の鳥でもあり、市の担当者は「追い払うことは考えておらず、共生を目指す」と話した、と2022年11月に報じられました[8]。

サギ山が天然記念物に指定されている例もあるとされます[2]。サギの「二か所暮らし」は、水辺と林の両方が残っていてこそ成り立つ暮らし方です。

では、身近な場所で、サギの餌場と林のペアを見つけるには、どうすればよいでしょうか。

千葉県の資料は、サギ類が本来、人家の近くを好んでコロニーを作るわけではないとする。河川改修や宅地開発の進行で適した場所が減り、結果として住宅に近い樹林地にコロニーができ、糞・鳴き声・臭いなどの生活への影響が生じることがある。同県は、鳥獣保護の観点から、コロニーを作れる場所を確保する必要があるとしている[7]。

共存を選ぶ例もある。兵庫県姫路市の手柄山中央公園では、山腹に約200の巣のコロニーがあり、アオサギ・コサギ・チュウサギなど6種が営巣する。近くの船場川が餌場になっている。シラサギは市の鳥でもあり、担当者は「追い払うことは考えておらず、共生を目指す」と述べた(2022年11月の報道)[8]。サギ山には天然記念物に指定された例もあるが、具体的な指定地は今回の資料では挙げない[2]。

サギの「二か所暮らし」は、餌場の水辺と繁殖地の林の両方が近くに残っていて成り立つ。両方が近くに残っていることが、暮らしを支えていると考えられる。これは、足環の研究やポーランドの調査から推定される一般的な傾向であり、個々の地域での因果は資料からは断定できない。

7. 近くの サギを 見つけて みよう

7. 近所で、サギの餌場と林のペアを探す

7. 近所の餌場と林を探す ── 観察の手順と、原典の手がかり

おうちの 人と いっしょに、田んぼや 川の ちかくを 歩いて みましょう。サギが 立って いたら、遠くから そっと 見ます。近づきすぎないように します。川や 田んぼの ふちには 入りません。

サギが とんで いく 方向を 見て、ノートに 書きます。夕方に おなじ 方向へ とんで いけば、近くに 林が あるのかも しれません。つぎの 日にも 見て、おなじ 方向か どうか くらべましょう。

けんきゅうでは、アオサギの 足わの 色で 一わずつ 見分けました。わたしたちは そこまで できませんが、「いつも ここに 立つ サギ」を 見つけたら、それは ずっと 同じ 場所を 使う 鳥かも しれません。

近所の田んぼや川でサギを見かけたら、保護者と一緒に、少し離れた場所から観察してみましょう。近づきすぎず、田んぼや川の中には入らないようにします。

サギが飛び立つ方向を、ノートに書いておきます。日をかえて何度か見て、同じ方向に飛ぶのか、くらべます。夕方に同じ方向へ向かうなら、その先に林があるのかもしれません。地図で、その方向の林や公園を探してみると、餌場と林の位置関係が見えてきます。

研究者は色足環で一羽ずつ見分けましたが、私たちにはできません。それでも「いつもこの場所に立つ一羽」を見つけたなら、足環の研究が示した「個体ごとに決まった場所」を、自分の目で少しだけ確かめたことになります。

サギ山があると分かったら、においや鳴き声が近所の人の迷惑にならないか、遠くから見るだけにとどめます。

観察は、保護者の同伴のもと、遠くから行う。田んぼや川の中、コロニーの林には入らない。サギを驚かせないよう距離をとること。

手順は、サギの飛び立つ方向と時刻を数日間記録し、同じ方向への往復が繰り返されるかを見る。地図でその方向の樹林地を探し、餌場と林の距離を測る。測った距離は、ポーランドの数値(平均約400m、最大約2.2km)と見比べる材料にはなるが、条件が違うので優劣は決められない。一か所の観察で一般化もできない。

原典をたどるなら、白井剛(2013)「個体識別したアオサギの繁殖コロニーへの執着性と長期的な繁殖履歴」『山階鳥類学雑誌』44(2)、千葉県のサギ類の資料、Ornis Polonica の論文が出発点になる。白井論文はJ-STAGEから探せる。日本のアオサギが巣から何km先まで餌を探しに行くかという数値は、今回使った資料にはなく、問いとして残る。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。一部は検索で得た要約をもとにしており、原典で確かめる場合は各ページの最新の内容を見てください。

  1. キヤノン バードブランチ「アオサギ」 https://global.canon/ja/bird-branch/photo-gallery/aosagi/ (アオサギの大きさ・分布・食べ物)
  2. コトバンク「サギ」(世界大百科事典ほか) https://kotobank.jp/word/%E3%82%B5%E3%82%AE-3152846 (サギ科の種数・好む水辺・森にすむ仲間・サギ山)
  3. 千葉県「サギ類のコロニー」 https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/choujuu/sagi/colony.html (集団繁殖地と林の種類)
  4. Ornis Polonica, Breeding of the Grey Heron in Warmińsko-Mazurskie Province https://www.ornis-polonica.pl/en/artykul/breeding-of-the-grey-heron-ardea-cinerea-in-the-warminsko-mazurskie-province-ne-poland-distribution-and-abundance/ (ポーランドでの餌場とコロニーの距離)
  5. 白井剛 2013「個体識別したアオサギの繁殖コロニーへの執着性と長期的な繁殖履歴」『山階鳥類学雑誌』44(2) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jyio/44/2/44_79/_article/-char/ja (足環による9年間の追跡)
  6. キヤノン バードブランチ「ゴイサギ」 https://global.canon/ja/bird-branch/photo-gallery/goisagi/ (ゴイサギの夜の暮らし)
  7. 千葉県「サギ類について」 https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/soudan/sagi.html (住宅近くのコロニーと場所の確保)
  8. 神戸新聞 2022年11月 手柄山中央公園のサギ https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202211/sp/0015790717.shtml (姫路市の共生の例)

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