1. 夏の しばふは、足の 下は すずしいのに、顔の あたりは どうなの?
1. 芝生の上で足の裏は涼しくても、立っている人の高さの気温はあまり変わらない
1. 地表面は5〜17℃低いのに、なぜ人の高さの気温はあまり変わらないのか
夏の 晴れた 日に、かわさき市の 研究所の 中で、アスファルトの 上と、しばふの 上を くらべました[1]。地面の 温度は、アスファルトの ほうが 5〜17℃ほど 高く なりました。時間に よって はばが あります。
ところが、地面から 60センチの 高さ、子どもの おなかの あたりの 気温は、ちがいは 大きくても 0.7℃でした。足の 下の 地面は すずしくても、立って いる 人の 高さの 気温は、あまり かわらないのです。
東京都の 調べでも、しばふの 校庭は、こまかく くだいた 石を しいた 校庭より、地上 1.5mの 気温が 1.6℃ ひくかった と しょうかい されて います[2]。1.6℃は、小さな ちがいです。
ただし、これは かわさき市の 1か所での 調べです。どこでも おなじ ちがいに なる、とは いえません。しばふは「すずしくする」ためだけに あるのでは ない のかも しれません。
川崎市環境総合研究所が、2015〜2018年度の夏の好天時に、敷地内のアスファルトと芝生の上を比べました。地表面温度の差(アスファルト−芝生)は、時間帯ごとの平均で、午前は約5〜10℃、午後は約8〜17℃でした。日射を跳ね返す割合(反射率)はアスファルトが約13%、芝生が約19%で、芝生のほうが少し高くなっていました[1]。
ところが、地面から0.6m(子どもの背丈を想定した高さ)の気温の差は、午前で0.0〜0.4℃、午後でも0.0〜0.7℃でした。暑さ指数(WBGT)の差も−0.3〜+0.5℃と小さく、むしろ測る高さによる差(0.6mのほうが1.5mより0.1〜0.9℃高い)のほうが目立ちました[1]。地面の温度と、人の高さの気温や暑さ指数は別のものだということです。
東京都環境科学研究所などの調査として、芝生の校庭は、細かく砕いた石灰岩を固めたダスト舗装の校庭より、夏の晴天日の最高温度が地表面で8.3℃、地上1.5mで1.6℃低かったと紹介されています[2]。ここでも、地面の差に比べて、人の高さの差は小さくなっています。
どちらも1か所の敷地での測定なので、全国どこでも同じ差になるとはいえません。それでも、芝生の役目を「涼しくすること」だけで説明するのは難しそうです。
川崎市環境総合研究所は、2015〜2018年度の夏(7〜9月)の好天時に、敷地内のアスファルトと芝生を比べた。地表面温度の差(アスファルト−芝生)の平均は、13時前で+4.9〜+10.4℃、13時以降で+8.5〜+16.8℃だった。日射反射率の平均は、アスファルトが約13%、芝生が約19%で、芝生のほうが日射を多く跳ね返し、赤外放射量も少なかった[1]。
では、その差は人のいる高さにまで届くのか。地面から0.6m(子どもの背丈を想定)の気温の差は、午前0.0〜+0.4℃、午後0.0〜+0.7℃にとどまり、WBGTの差も−0.3〜+0.5℃と小さかった。WBGTは気温・湿度・黒球温度(日射や地面からの熱を含む)から求める暑さの指標であり、人の体感に近い。この調査のWBGTは、被覆の違いによる差よりも測定高さの違い(0.6mが1.5mより+0.1〜+0.9℃)のほうが大きかった[1]。地面が冷たいことと、人の高さの気温や暑さ指数が低いことは、同じではない。
別の例として、東京都環境科学研究所などによる校庭の調査が、事典で紹介されている。細かく砕いた石灰岩を使うダスト舗装の校庭と比べ、芝生の校庭は夏の晴天日の最高温度が地表面で8.3℃、地上1.5mで1.6℃低かったという[2]。比較の相手はアスファルトではなく土に近い舗装であり、また原典ではなく事典に載った要約である点に注意が要る。
どちらも限られた敷地での測定であり、一般化はできない。ただ、「地面の温度」は大きく動いても「人の高さの気温」の動きは小さいという傾向は、2つの資料で重なっている。そうだとすれば、芝生には温度以外の役目があるはずだ。
2. 校庭を しばふに したら、あそぶ 子が ふえたのは なぜ?
2. 学校の声では、転んでもけがの心配が少ないため、校庭で遊ぶ子が増えたとされる
2. 「転んでもけがの心配がない」:校庭の芝生化で、遊ぶ子はなぜ増えたのか
東京都の みずほだいいち小学校は、校庭を しばふに しました。校長先生は「ころんでも たおれても けがを する しんぱいが ない しばふの 校庭だからこそ、子どもたちは いきいきと のびのび して います」と 話して います[3]。
「すな地の ときより、校庭で あそぶ 子が たしかに ふえました」とも 話して います。しばふの 校庭では、けがが へったと しょうかいする しりょうも あります[2]。
ただし、数で くらべた 調べでは なく、学校の 話が もとに なって います。「けがが ○% へる」とは いえません。「学校の 声では、ころんでも けがの しんぱいが すくないと される」くらいに 考えて おきましょう。
2009年の じてんには、東京都が 2007年から 10年かけて、都内の 小学校と 中学校の 校庭を しばふに していく 考えを しめした、と 書かれて います。しばふの 校庭は、国も 後おししてきました[2]。
東京都瑞穂町の瑞穂第一小学校は、校庭を芝生にした学校の一つです。東京都教育庁の資料には、校長の言葉として「転んでも倒れてもけがをする心配がない芝生の校庭だからこそ、いきいきのびのびした子供たちの姿が見られます」とあります。「砂地のときより校庭で遊ぶ子供たちが確実に増えました」とも述べられています[3]。
事典の「校庭の芝生化」の項にも、児童のけがが減ったという紹介があります[2]。ただし根拠は、学校の事例や聞き取りが中心で、けがの数を比べた試験の結果ではありません。「何%減る」と数字で書くことはできないため、ここでは「学校の声では、転んでもけがの心配が少ないとされる」という強さにとどめます。
こうした効果への期待は、制度にもなりました。事典によれば、300㎡以上を芝生にした学校は2007年度までに全国で延べ366校になりました。2009年の事典は、東京都が2007年から10年計画で都内の全小中学校の校庭を芝生にする方針を示した、と記しています[2]。
瑞穂町立瑞穂第一小学校(東京都)は、校庭の4,193㎡を芝生にした学校で、東京都教育庁の資料「芝生化1年目の学校」に校長の言葉が載っている。「転んでも倒れてもけがをする心配がない芝生の校庭だからこそ、いきいきのびのびした子供たちの姿が見られます」「砂地のときより校庭で遊ぶ子供たちが確実に増えました」[3]。
「けがが減った」という主張は、時事用語事典の項目にも見られる[2]。ただし、これらの根拠は学校の事例と聞き取りが中心で、芝生と土の校庭でけがの件数を比べた試験の結果は、取り上げた資料の範囲では示されていない。したがって「何%減る」と書けず、「学校の声として、転んでもけがの心配が少ないと報告されている」が妥当な強さになる。
この期待は、政策にもつながった。事典によれば、300㎡以上を芝生にした学校は2007年度までに全国で延べ366校となり、2009年の事典は、東京都が2007年から10カ年計画で都内の全小中学校の校庭の芝生化を目指す方針を示した、と記している[2]。これは事典の記述であり、計画の中身は一次資料で確かめる必要がある。
けがの心配が減って遊ぶ子が増えたのだとすれば、芝生の役目は「人が安心して体を動かせる地面」だということになる。では、もう一つの理由として挙げられる砂ぼこりは、どう関わるのか。
3. 家に かこまれた 学校が、しばふに した わけは?
3. 住宅に囲まれた学校が、芝生にして砂ぼこりを減らしたかった
3. 住宅地の小学校が芝生化にこめたねらい:砂ぼこり対策と地域との連携
風の 強い 日、すなの 校庭では すなぼこりが たちます。まわりに 家が あれば、ほこりは 家の ほうへ とんで いくかも しれません。
みずほだいいち小学校は、家に かこまれた ばしょに あります。学校の しりょうには、しばふに した ねらいとして、すなぼこりを へらす ことと、ちかくに すむ 人たちと いっしょに する 活動を ふやす ことが 書かれて います[3]。
しばふの メーカーも、「土ぼこりが とびちって こまる ことや、土が ながれ出る ことを ふせぎ、雨でも ぬかるみにくい」と せつめい して います[4]。これは 会社の せつめいで、国などの 数字は ありません。
ここまでの しばふは、校庭の 話でした。では、公園の しばふの 広場には、どんな 役目が あるのでしょう。
瑞穂第一小学校は、住宅地に囲まれた場所にあります。東京都教育庁の資料によれば、環境面や教育上の効果に加えて、砂ぼこり対策や近隣住民との連携した活動の充実も期待して、芝生化に取り組んだということです[3]。
風の強い日に砂の校庭から舞い上がるほこりは、窓を開けた家には迷惑になりえます。芝が地面をおおっていれば、砂が舞いにくくなると考えられます。メーカーの解説も、芝生の利点として、土ぼこりが飛び散る害や土砂の流出を防ぐこと、雨でぬかるみにくいことを挙げています[4]。
ただし、これらはメーカーの説明であり、ほこりをどれだけ防げるかという公的な数値は、今回の資料にはありません。学校が「砂ぼこり対策」を芝生化のねらいに書いていた、というところまでが確かなことです。
校庭の芝生は、けが・ほこり・近所づきあいという、人の暮らしの側の理由で選ばれていました。公園の芝生広場は、どうでしょうか。
瑞穂第一小学校は住宅地に囲まれた立地にあり、東京都教育庁の資料は、芝生化の動機として、環境面や教育上の効果に加えて砂ぼこり対策と近隣住民との連携活動の充実を挙げている[3]。砂の校庭は、風の強い日にほこりが舞い、隣接する住宅へ飛ぶ。地面を草がおおえば、飛散を抑えられると期待されたのだろう。これは資料の文脈からの推測である。
メーカーの解説は、芝生の利点として土ぼこりの飛散や土砂の流出を防ぐこと、雨でぬかるみにくいことを挙げる[4]。一方、公的機関によるほこり抑制の定量的な評価は、今回取り上げた資料の範囲では確認できていない。また、芝生化を支援する国の補助について、論文で「強風時の砂じんの飛散防止」が教育上の効果として挙げられたという紹介も見られるが、文部科学省の原文は未確認なので、ここでは「学校側が書いていた」という事実までを根拠にする。
要するに、校庭の芝生は、けがの少なさ、ほこりの少なさ、近隣との関係という、人の暮らしの側の理由で選ばれていた。では、公園の芝生広場は、誰のどんな役目を担っているのか。
4. 公園の しばふ広場は、あそぶ ほかに どんな 役目が あるの?
4. 公園の広場は、遊ぶ場所であり、避難地に指定されていれば地震のときの避難の場所にもなる
4. 都市公園の4つの役割:広場は遊び場であり、避難地に指定されれば災害時の避難の場にもなる
国の しりょうを もとに した 整理では、まちの 大きな 公園(都市公園)の 役目は 4つ あります[5]。
1つめは、地球が あつく なる ことを ふせいだり、まちの 暑さを やわらげたり、生きものを まもる こと。2つめは、じしんの ときの ひなんの 場所に なる こと。3つめは、子どもから お年よりまでが しぜんに ふれたり、運動を したり する こと。4つめは、人と 人が 行き来する きっかけに なる こと。
これは 公園 ぜんたいの 役目で、しばふ だけの 話では ありません。それでも、しばふの 広場は、走ったり ねころんだり、ボールで あそんだり できる 広い ばしょです。ふだんは あそび場で、ひなんの 場所に きめられた 公園では、いざと いう ときに ひなんの 場所にも なる 広場、と 考えると、「なんの ために」の 答えが すこし 見えて きます。
国土交通省の資料にもとづく整理によれば、都市公園の役割は大きく4つあります[5]。(1)地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の緩和、生物多様性の保全。(2)震災時の避難地・避難路、延焼防止、復旧・復興の拠点。(3)子どもからお年寄りまでの自然とのふれあいや、レクリエーション、健康運動、文化活動の拠点。(4)地域間の交流・連携の拠点です。
これは公園全体の役割で、芝生だけの話ではありません。ただ、(1)の「冷やす」は4つのうちの一つにすぎません。また、芝生の広場は、走る、寝転ぶ、ボールを蹴るといった(3)の活動にそのまま使える地面であり、ふだんは遊び場です。避難地に指定された公園では、地震のときに避難の場となることもあります。
この「遊び場であり、いざというときの場所でもある」という二重の役目は、避難地に指定された公園の広場が広くあけてある理由の一つだと考えられます。
国土交通省の資料にもとづく整理(熊本県の統計資料に掲載)は、都市公園の役割を4つにまとめている。(1)地球温暖化の防止・ヒートアイランド現象の緩和・生物多様性の保全、(2)震災時の避難地・避難路・延焼防止・復旧復興の拠点、(3)子どもからお年寄りまでの自然とのふれあい・レクリエーション・健康運動・文化活動の拠点、(4)地域間の交流・連携の拠点、である[5]。
この整理で、「地面を冷やす」はヒートアイランドの緩和として(1)に入る。つまり、温度に関わる役目は4つのうちの一つにとどまる。第1章の測定で見たとおり、その効果は地面で大きく、人の高さでは小さい。
(2)と(3)は、広く平らで、転んでも痛くない地面だからこそ果たしやすい役目ではないか、と考えることはできる。ただし、これは公園全体の役割の整理であり、芝生という被覆材そのものの役目を述べた資料ではない。日本の公園で芝生がいつ、なぜ使われ始めたかを説明する資料も、今回の範囲にはない。本記事は、芝生の起源には踏みこまない。
確かなのは、公園に「ふだんの遊び・運動の場」と「災害時の避難の場」という役割があり、避難地に指定された公園の広場はその両方を担う、ということである。この広場の地面が、毎日人に踏まれる。芝は、それに耐えられるのだろうか。
5. 毎日 ふまれて いるのに、しばふは かれて しまわないの?
5. 芝は適度に踏まれると密になるが、踏まれすぎるとはげる
5. 踏圧と芝の生長:適度な踏みつけが芝を密にし、過度な踏みつけがはげを生む
しばふは、ふまれる ほど だめに なる ように 思えます。ところが、ちょうど いい くらいに ふまれると、め(新しい 草)が 分かれて、草が 細かく ぎっしり なり、せが ひくい まま たもたれやすい、といわれます[6]。
メーカーの じっけんでは、1日に 7〜10回ほど ふむと ぎっしり なり、15回を こえると すっかり はげた という けっかが しょうかい されて います。ただし、これは しばの しゅるいや ふみ方を きめた じっけんの 話です。公園の しばふに、「何回までなら だいじょうぶ」と そのまま あてはめる ことは できません。
はったばかりの しばふは、ふまれる ことに 弱い といわれます。公園で「入らないでください」と 書いてある 場所が あるのは、そういう こととも つながりが あるかも しれません。入って いい かどうかは、公園ごとに ちがいます。たてふだを 見て、まもりましょう。
芝は、適度に踏まれると芽が分かれて、細かく密になり、低い草丈を保ちやすい性質があります。メーカーの解説で紹介されている実験では、1日7〜10回程度の踏みつけで芝が緻密になり、15回を超えると完全にはげたとされています[6]。
この数字は、特定の芝の種類と踏み方を決めた実験の結果で、公園の芝生に「何回までなら大丈夫」とそのまま当てはめることはできません。ただ、「ほどよく踏まれるのは芝にとって悪いことではなく、踏まれすぎが問題になる」という方向は読み取れます。
張ったばかりの芝は、踏まれることに弱いとされます[6]。公園で、入ってよい時期や場所が決まっている芝生があるのは、こうした事情が関わっているのかもしれません。入ってよいかどうかは公園の管理者が決めることなので、案内の表示に従うのが基本です。
遊ぶ人に踏まれ、ほどよく手入れされることで保たれる地面。芝生は、使うことと育つこととが、切りはなせない地面だといえそうです。
芝は、適度に踏まれると分げつ(芽が分かれること)が促されて密になり、草丈も低く保たれやすい。メーカーの解説が紹介する実験では、1日7〜10回程度の踏圧で緻密になり、15回を超えると完全にはげたとされる。踏圧には育成を抑える効果もある[6]。
ただし、これは特定の芝種と踏み方を決めた実験条件つきの数字で、公園の芝生に当てはめることはできない。また、メーカーの資料であり、一次の実験報告ではない点にも注意が必要である。確かなのは、「踏まれること」は芝にとって一概に悪いことではなく、強度と頻度によって、密になるか、はげるかが分かれるという方向である。
張ったばかりの芝は踏圧に弱いと説明されており[6]、公園で立入りを制限する場所があるのは、こうした条件が背景にあるのかもしれない。ただし、立入りの決まり方を述べた一次資料は今回の範囲にない。実際の可否は管理者が決め、案内の表示に表れる。
ここまでの流れを整理すると、公園や校庭の芝生には、地面を冷やすこと以外に、学校の声では転んでもけがの心配が少ない、砂ぼこりを抑えると説明される、寝転んで走り回れる、といった「人が使う地面」としての役目がある。避難の場になるかどうかは、公園全体の役割や場所による。「冷やす」は、あくまでそれに伴う効果の一つにとどまる。
6. 近くの しばふで、ふまれ方の ちがいを 見に いこう
6. 近くの芝生で、踏まれ方の差を見に行く
6. 自分の足で確かめる:芝生の踏まれ方と、地面の高さの暑さ
入って いい しばふの ある 公園や 校庭が 近くに あれば、よく 人が 通る 場所と、はしの ほうの 場所を 見くらべて みましょう。草の せの 高さ、土が 見えて いるか、草の こまかさに ちがいが あるでしょうか。
見るだけで いいのです。しばふに 入って いい かどうかは、たてふだなどで かならず 先に たしかめて ください。夏の 日中は、ぼうしと 水を 用意して、長く 外に いないように しましょう。
家の 人と、「この しばふの 役目は なんだろう」と 話して みても おもしろいです。けがの しんぱいが すくない、ほこりが 立たない、ねころべる、のどれが いちばん 近いでしょうか。
入ってよい芝生のある公園や校庭が近くにあれば、人がよく通る場所と、端のほうを見比べてみてください。草丈、土の見え方、芝の細かさに差があるでしょうか。第5章で見たように、踏まれ方によって芝の様子が変わるなら、通り道に沿って違いが出ているかもしれません。
見るだけで十分です。芝生に入ってよいかどうかは、立て札などで先に確かめてください。夏の日中は、帽子と水を用意し、長く外にいないようにします。
原典に当たりたいときは、川崎市環境総合研究所の調査(神奈川県の研究発表会資料)と、東京都教育庁の「芝生化1年目の学校」が、本記事の中心になった資料です。測定の方法や、校長の言葉の全文を読めます。
近くに入ってよい芝生があれば、人の通る場所と端を見比べ、草丈・裸地の面積・密度の差を観察できる。踏まれ方と芝の様子に、どんな違いが見えるかを観察できる。ただし立入りの可否は管理者の表示で先に確認する。夏の日中は帽子と水を用意し、長くとどまらない。
一次資料を読むなら、川崎市環境総合研究所の調査(神奈川県の研究発表会資料)が、測定の高さ・時間帯・被覆ごとの数値表を載せている。第1章で書いた「地面の温度と人の高さの気温・暑さ指数は別」という主張が、実際にどの測定から出ているかを自分の目で確かめられる。東京都教育庁の「芝生化1年目の学校」は、校長の言葉や砂ぼこり対策のねらいが書かれた資料である。
なお、芝生の役目として、けがの少なさ・砂ぼこりの抑制は学校の声やメーカーの説明にもとづくもので、定量的な比較試験は今回の範囲にない。ここを調べた論文があるか探してみることは、次の問いになる。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
本文の数字・引用は、次の資料から使いました。
- 川崎市環境総合研究所「アスファルト及び芝生上における暑熱環境の比較調査について」(神奈川県の研究発表会資料) https://www.pref.kanagawa.jp/documents/3463/kenshi2019-3.pdf (地表面温度・気温・暑さ指数の比較)
- 時事用語事典 imidas「校庭の芝生化」(2009年) https://imidas.jp/genre/detail/L-123-0003.html (校庭の温度差・けがの減少・芝生化の広がり)
- 東京都教育庁「芝生化1年目の学校」 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/201702-3 (校長の言葉・砂ぼこり対策のねらい)
- Honda「Enjoy! 芝生ライフ」 https://www.honda.co.jp/lawn-garden/enjoy/merit/index.html (芝生の利点の説明。メーカー資料)
- 熊本県「九州・沖縄各県の都市公園等面積比較」(国土交通省資料にもとづく) https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/142181.pdf (都市公園の4つの役割)
- Honda「芝生まめ知識」 https://www.honda.co.jp/lawn-garden/mamechishiki/vol02/index.html (踏まれたときの芝の変化。メーカー資料)
なおした ところ
更新履歴
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