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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

マンゴーの 花は たくさん さくのに、どうして 実は すこししか ならないの?

マンゴーは1房に1000個ほど花をつけるのに、実がわずかしかならないのはなぜか

マンゴーは花房1つに約1000個も花をつけるのに、実がごく少数しか残らないのはなぜか

分野:生きもの

マンゴーの 木には、ひとつの ふさに 1000こ ほども 小さな 花が さく ことが あります[1]。ところが、そこから 大きな 実に なるのは、ほんの すこしです。

花が いっぱい さくのに、どうして 実は ふえないのでしょう。花の ひみつ、花ふんを はこぶ 意外な 虫、たねの 中の 「おや と おなじ 木」の 話まで わかります。

マンゴーの木は、ひとつの花房に1000個ほどの小さな花をつけることがあるといいます[1]。ところが、収穫まで残る実はごく一部です。アメリカのフロリダでは、ほとんどの品種で、1つの花房にできる実は平均1個に届かないと報告されています[2]。

花がこれだけ咲くのに、なぜ実はわずかなのでしょうか。実になる花の条件、花粉を運ぶ意外な虫、そして種の中に入っている「親と同じ木」の話まで分かります。

マンゴーは1つの花房に1000個ほどの花をつけるとされる[1]。しかし米フロリダでは、ほとんどの品種で1花房あたりの果実が平均1個に満たないと報告されている[2]。花の数と実の数が、これほど開くのはなぜか。

実をつける花の種類、気温と雨の影響、受粉を担う昆虫、枝の更新、さらに種の中のクローン胚と接ぎ木までを、栽培解説・大学の研究報告・農業団体の資料を比べて読むと分かる。

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1. 1000この 花の うち、実に なれる 花は どれ?

1. 1000個の花のうち、実になれる花は限られている

1. 約1000個の花と、実をつける両性花 ── 開花数と結実数の大きな差

マンゴーの 花は、とても 小さくて、ふさに なって たくさん さきます。1つの ふさに 1000こ ほど さく ことが あります[1]。

でも、ぜんぶの 花が 実に なる わけでは ありません。マンゴーには、おしべと めしべが 両方 ある 花と、おしべだけの 花が あります。実が なるのは、おもに 両方 ある 花です[1]。でも、その 花の ぜんぶが 実に なる わけでは ありません。

そのうえ、アメリカの フロリダでは、ほとんどの 品種ひんしゅで、1つの ふさに できる 実は へいきん 1こ にも とどかない という ほうこくが あります[2]。花が 1000こ ほど あっても、のこる 実は へいきんで 1こ にも とどかない ほど。これが ふつうの ことだと されて います。

では、実に なれるはずの 花は、なにに じゃまされるのでしょう。

マンゴーの花は、枝先に房になって咲きます。1つの房に1000個ほど咲くこともあり、見た目はちょうど小さな花火のようです[1]。

けれども、全部の花が実になるわけではありません。マンゴーの花には、めしべとおしべの両方をもつ両性花と、おしべだけの雄花があり、実がなるのは主に両性花です[1]。

数字も確かめておきましょう。フロリダ大学の普及資料では、ほとんどの品種で1花房あたりの実は平均1個に満たないとされています[2]。花が1000個ほど咲いても、平均では実が1個に届かないほどです。ただし、これは日本の資料とフロリダの資料という別々の数字を並べたものなので、あくまで桁の目安です。

では、実になれるはずの両性花を、何が邪魔するのでしょうか。

マンゴーの花序(花房)には、1000個程度の小さな花がつくとされる[1]。ただし全部が実を結ぶのではなく、雌しべと雄しべをもつ両性花と、雄しべだけの雄花が混在し、果実ができるのは主に両性花である[1]。

数字で見ると差はさらに大きい。フロリダ大学の普及資料は、フロリダではほとんどの品種で1花房あたり平均1個未満しか結実しないとしている[2]。1000個を単純に1個未満で割れば、割合は0.1%以下になる計算である(いずれも平均値や目安の数字)。ただし、前者は日本の栽培解説、後者は米国の気候での数字で、品種や房によっても違うため、両者は桁を確かめるための目安にとどまる。

では、実を結べるはずの両性花は、何によって実にならないのか。まず見るのは、開花期の気温と雨である。

2. 花の ころの 寒さと 雨は、なにを こまらせる?

2. 咲いたころの寒さと雨が、実のつき方を変える

2. 開花期の低温と降雨 ── 受精を妨げ、不結実の主な原因になる

花が さく ころの お天気も、とても だいじです。

おきなわの 研究では、マンゴーに ちょうど いい 温度は 24〜29度 くらいと 書かれて います。そして、花が さいて いる ときに 寒くて 雨も ふると、実に なる ための 大事な じゅせいが うまく いかなく なる、と せつめいされて います[3]。

花ふんが 雨で ぬれたり、寒くて 虫が 来なかったり、という ことも 考えられます。でも、そこまで くわしい ことは この しりょうには 書かれて いないので、ここでは「じゅせいに えいきょうする」と だけ おぼえて おきましょう。

おもしろい のは、20度 いかの 寒さが、花の もとに なる「花芽かが」を つくる ことを たすける という ことです[3]。寒さは、花の じゅんびには いいのに、花が さいた あとには こまる のです。

さて、花ふんを はこぶのは だれ なのでしょう。

沖縄の研究報告には、マンゴーの生育に適した温度は24〜29℃とあります。そして、開花期に低温と雨が重なると受精に影響し、これが実がつかない主な原因になっている、と説明されています[3]。

面白いのは、同じ寒さが花の準備には役立つ点です。20℃以下の低温は、花のもとになる花芽ができるのを促すとされています[3]。寒さは、花を咲かせる合図になる一方で、花が咲いてからは邪魔になるわけです。

雨や寒さが具体的にどう受精を妨げるのかまでは、この報告の抜粋からは分かりません。ここでは「開花期の天気が実のつき方を左右する」とだけ受け取っておくのが安全です。

天気が味方してくれたとして、次に必要なのは花粉を運ぶ役です。

沖縄の研究報告によれば、マンゴーの生育適温は24〜29℃である。そのうえで、開花期に低温と降雨に遭遇すると受精に影響が出て、これが不結実の主な原因になっているとされる[3]。

同じ低温が、別の段階では逆に働く。20℃以下の低温は花芽分化を促進するという[3]。つまり、寒さは花芽をつくる合図としては有利に働くが、いったん花が咲けば受精の足を引っ張る。同じ要因が時期によって正反対の効果をもつため、栽培では温度の管理が難しくなる。

ただし、雨や低温が受精のどの過程を妨げるのか(花粉の発芽・花粉管の伸長・訪花昆虫の減少など)は、この報告の抜粋だけでは断定できない。次に、受粉を担う側を見る。

3. 花ふんを はこぶのは、ハチ? それとも ハエ?

3. 花粉を運ぶ主役は、ハチではなくハエやアザミウマ

3. 受粉昆虫の主役はハエ類 ── 訪花頻度と花粉の運搬量の比較

花ふんを はこぶ 虫と いえば、ミツバチを 思いうかべる 人が 多い でしょう。でも マンゴーでは、ようすが ちがいます。

フロリダの しりょうでは、マンゴーの じゅふんを する 虫の 主役は、アザミウマや ハエで、ミツバチは すこし 役に 立つ くらい とされて います[2]。

オーストラリアの のうえんでの よびの ちょうさも あります。10の のうえんの マンゴーの 花には 44しゅるいの 虫が 来て、ハエは ハチより 20%ほど 多く 花に 来ました[4]。

1回 花に 来た ときに はこぶ 花ふんの つぶの 数は、ミツバチが 2.7つぶ ほど。それに たいして、アオバエは 6.8つぶ、地元の ハチは 7つぶ ほどでした[4]。

ハエが 大事 だと 分かった 農家は、ハエを そだてて います。おきなわでは、キンバエと いう ハエを 魚の あらなどで ふやして、ハウスの 中で じゅふんに 使う ことが あります[1]。虫が いない ときは、人が 筆などで 花ふんを つける 人工じゅふんも すすめられて います[1]。

こうして 実が つき はじめると、こんどは 農家の 人が 実を へらす 仕事が はじまります。

花粉を運ぶ虫といえば、ミツバチを思い浮かべる人が多いでしょう。ところがマンゴーでは、事情が少し違います。

フロリダ大学の資料は、マンゴーの受粉はおもに昆虫が担い、アザミウマやハエが主役で、ミツバチは少し役立つ程度だとしています[2]。

オーストラリアのマンゴー産業団体が紹介した、マリーバ地域の10農園の予備調査では、花に44種の昆虫が訪れ、ハエの訪花はハチより約20%多かったとされます。1回の訪花で運ぶ花粉は、在来のハチが約7粒、アオバエが約6.8粒、セイヨウミツバチが約2.7粒でした[4]。数が多いだけでなく、1回あたりに運ぶ量もハエは負けていません。ただし、これは予備調査で、国や品種をまたいでそのまま当てはめることはできません。

日本でも、この性質は使われています。沖縄ではキンバエを魚のあらなどで増やして受粉に使う方法が紹介されており、虫がいないときは人工授粉も勧められています[1]。

こうして受粉した花が実をつけ始めると、今度は農家が実を減らす作業を始めます。

受粉を担うのはミツバチ、と考えがちだが、マンゴーでは主役は別である。フロリダ大学の資料は、アザミウマやハエ類が主役で、ミツバチの寄与は小さいとしている[2]。

この見方を裏づけるのが、オーストラリアのマンゴー産業団体が紹介した、クイーンズランド州マリーバ地域の10農園の予備調査である。花には44種の昆虫が訪れ、ハエの訪花頻度はハチより約20%高かった。1回の訪花あたりの花粉運搬量は、在来のハチが約7粒、アオバエが約6.8粒、セイヨウミツバチが約2.7粒と報告されている[4]。つまり、訪花の頻度はハエ類がハチ類より高く、1回あたりの花粉運搬量もアオバエがセイヨウミツバチを上回る。

ただし、これは産業団体による予備調査にすぎない。別の国や品種で同じ傾向になるとは限らず、1度に運ぶ量と実際に実がつく確率の関係は、この資料からは分からない。

日本の栽培はこの性質を利用している。沖縄ではキンバエを魚のあらなどで増やして受粉に使い、虫がいない場合は人工授粉も勧められる[1]。では、受粉に成功して実がついた後は、そのまま育てればよいのか。

4. 実が ついたのに、わざと へらすのは どうして?

4. 実がついたあとに実を減らし、来年の枝も用意する

4. 摘果と結果母枝 ── 今年の果実を減らし、翌年の花芽を守る

花ふんが とどいて 実が ついても、すべてを 大きく するわけでは ありません。

栽培さいばいの かいせつの 中の、ある 農家の やり方では、さいごは 1つの えだに 1つの 実を のこす ように、実を へらす 作業を すると 書かれて います[1]。この 作業を「てきか」と いいます。のこす 数は 農家や 県に よって ちがいます。

もう ひとつ、マンゴーには おもしろい きまりが あります。花めは えだの 先に できます。収穫しゅうかくの あとに のびた 新しい えだが、来年 花を つける えだに なります[1]。

9月から 11月ごろに えだが しっかり 育つ ことが、来年の 花に つながる と されます[1]。マンゴーの 木は、今年の 実を そだてながら、来年の 花の じゅんびも して いる のです。

実がつき始めても、全部を育てるわけではありません。栽培の解説では、最終的に1つの枝に1つの果実を残すように、実を間引く摘果をする例が紹介されています[1]。残す数の基準は、枝で数えるか房で数えるかも含めて農家や県によって違い、和歌山の例では1房に1〜2個を残すとされています。

実を減らす理由は、木の栄養を残した実に集めるためと説明されます。もうひとつ、木には次の年の準備があります。マンゴーの花芽は枝の先につくため、収穫後に伸びた新しい枝が、翌年に花をつける枝になります[1]。

日本の栽培の目安では、9〜11月ごろに枝が充実することが翌年の開花につながるとされます[1]。今年の実を育てることと、来年の花の準備を同時に進めている、と読めます。

では、そんな木は何年かけて育つのでしょうか。

実がついた後も、すべてを育てるわけではない。栽培解説の一例では、最終的に1つの枝に1つの果実を残すよう摘果する[1]。基準は枝単位か房単位かも含めて産地や農家で異なり、和歌山の例では1房に1〜2個とされる。

この間引きは、今年の果実のためだけではない。マンゴーは枝の先端に花芽をつけるため、収穫後に伸びた新梢が翌年の結果母枝になる[1]。日本の栽培では、9〜11月ごろの枝の充実が翌年の開花につながるとされる。つまり木は、今年の果実を育てながら、来年の花をつける枝も作っているわけである。収穫後の枝の伸ばし方が、翌年の花の数を左右すると考えられる。

ここで、先ほど見た低温の話が再び効いてくる。20℃以下の低温が花芽分化を促す[3]という性質は、この枝の更新と重なって、翌年の開花時期を決める要因の1つになるとみられる。ただし、枝の更新と低温の関係を直接示した資料は、今回の材料にはない。

では、このサイクルを担う木は、何年かけて育つのか。

5. たねから 育てた 木と、つぎ木の 木は なにが ちがう?

5. 種から育てた木と接ぎ木の木、実がなるまでの年数はなぜ違う

5. 実生苗と接ぎ木苗 ── 単胚性・多胚性と、クローン胚をもつ種

マンゴーの 木は、そのままに して おくと、高さが 9〜30mにも なる ことが あります[2]。ビルの 3〜10かいぶん くらいです。

実が なるまでの 年数は、育て方で ちがいます。種たねから 育てた 木(実生)は、7〜10年 かかる ことが あります。つぎ木を した 木は、1〜2年で 花が さく こと も あります[1]。3〜5年で 実を つける ことが ふつう、という しりょうも あります[2]。

どうして つぎ木を するのでしょう。マンゴーの 種たねの 中には、2つの タイプが あります。ひとつは、中の 小さな「めのもと」(はい)が、お父さんと お母さんの 両方の せいしつを もらって できた 種たね。この 種たねから 育つ 木は、親とは ちがう 木に なります。

もうひとつは、お母さんの 木の 体の 一部から できた「めのもと」も 入って いる 種たねです。そこから 出る 木は、お母さんの 木と おなじ せいしつの コピーに なります[5]。ただし、この タイプの 種たねでも、ぜんぶが コピーとは かぎりません。

おいしい 品種ひんしゅを 同じ あじで ふやしたい とき、農家は 台木に すきな 品種ひんしゅを つぎ木 します[2]。マンゴーの 木の ひみつを 知ると、スーパーの マンゴーを 見る 目が すこし かわります。

マンゴーの木は、放っておくと品種によって高さ9〜30mほどの中〜大きな木になります。接ぎ木をした木は、植えてから3〜5年ほどで実をつけるのがふつうとされています[2]。

一方、種から育てた実生の木は、実をつけるまでに7〜10年ほどかかるとされます。接ぎ木苗は1〜2年で花が咲くこともありますが、3〜4年は木づくりに時間をかけるのがよい、という解説もあります[1]。年数はあくまで目安です。

なぜ種から育てずに接ぎ木をするのか。その理由は、種の中身にあります。マンゴーの種には大きく2つのタイプがあります。

単胚性の種は、胚が1つで、両親の遺伝子をもつため、育つ木は親とは違う木になります。多胚性の種は、有性の胚に加えて、母親の体の細胞から生まれた胚(珠心胚)をもち、そこから出る苗は母木のクローンになります[5]。ただし、多胚性の種でも、苗が全部クローンとは限りません。有性の胚由来の苗も混じります。

だから、単胚性の品種は接ぎ木で増やして、品種の性質を保ちます[2]。多胚性の性質は、台木づくりに使われています。台木に好みの品種を接ぎ木して増やす、という使い方です。

多胚性は東南アジア型に、単胚性はインド型に多いと報告されています。2025年の研究は、ゲノムのある領域を絞り込み、その中にある多胚性に関わる候補の遺伝子を挙げました[5]。ただし、これは候補で、原因の遺伝子と確定するには今後の検証が必要です。

マンゴーの木は、放任すれば多くの品種で高さ約9〜30mの中〜大型になる。接ぎ木苗は植栽後およそ3〜5年で結実するのがふつうである[2]。実生苗は結実まで7〜10年程度、接ぎ木苗は1〜2年で開花することもあるが、3〜4年は樹づくりに時間をかけるのがよいとされる[1]。年数は条件で変わる目安である。

この差が実生と接ぎ木の使い分けにつながるが、理由はそれだけではない。種の中身が違うのである。マンゴーの種は大きく単胚性と多胚性に分かれる。単胚性は胚が1つで、両親の遺伝子を受けるため苗は親と異なる雑種になる。一方、多胚性は有性の胚に加えて、母親の体細胞に由来する胚(珠心胚)をもち、その苗は母木と同じ遺伝子をもつクローンになる[5]。ただし、多胚性の種でも出てくる苗がすべてクローンとは限らず、有性胚由来が混じる。

単胚性の品種は実生では親の性質が保たれないため、接ぎ木などの栄養繁殖で増やす必要がある。逆に、多胚性の性質は台木づくりに使われ、台木に好みの品種を接ぎ木して増やす[2]。

多胚性は東南アジア型に多く、単胚性はインド型に多い。2025年の研究は、1つの優性の遺伝子座が多胚性を決め、第17連鎖群の約360kbの領域に候補遺伝子を挙げた。ミカン類の多胚性に関わる遺伝子と似たものとされる[5]。ただし、これは領域内の候補であり、原因遺伝子の確定には今後の検証が必要である。

6. マンゴーの 木を 見たら、なにを 見て みよう?

6. マンゴーの木を見て、確かめられること

6. 数字の読み方と、マンゴーを見るときに観察できること

マンゴーの 実は、1000この 花の ほとんどが 実に ならなかった あとに、のこった ものです。花の 数、お天気、はこぶ 虫、農家の 人の 作業。たくさんの ことが かさなって、ひとつの 実が できます。

やってみよう:スーパーや ごはんの ときに マンゴーを 見たら、「この 実は、何この 花の 中から のこったのかな」と 考えて みましょう。そして、ふさに 1000こ さいた 花の ゆくえを、そうぞうして みて ください。

1つの実は、1000個ほどの花、天気、虫、人の手を通り抜けて残ったものです。この記事の数字は日本とフロリダ、産業団体と大学など別々の資料から借りたものなので、同じ房で全部が成り立つわけではありません。

もし果物売り場や食卓でマンゴーを見たら、種の大きさや、実がついていた枝のつき方を想像してみてください。農家の人が1つの枝にどれだけ実を残すか。その数は産地ごとに違い、栽培の工夫の差が見えてきます。

やってみよう:マンゴーやほかの果物を見る機会があれば、実の数と、ついていた枝の太さを比べて眺めてみましょう。

本記事の数字(花房の1000個、フロリダの1花房あたり1個未満、和歌山の1房1〜2個など)は、国・品種・栽培法の異なる資料から借りたものである。同じ房で全部が成り立つ数字ではないため、桁と傾向をつかむ目安として読むべきである。

いまだ資料で確かめきれていない点もある。日本の主要品種が単胚性か多胚性か、日本のハウス栽培での両性花の割合や結実数の一次資料は、今回の材料には含まれていない。次に読むなら、各県の農業試験場の公表資料や、本記事の出典に挙げた原典([1]〜[5])にあたるとよい。

観察の入口として、店でマンゴーを手に取ったとき、果実が枝のどこについていたか、1つの枝にいくつ実が残されるのかを想像してみるとよい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の数字・説明のもとにした資料です。年数や数量は、国・品種・栽培方法で変わる目安です。

  1. マイナビ農業「マンゴー栽培解説」 https://agri.mynavi.jp/2026_05_31_516964/ (花房の花の数、両性花、摘果、枝の更新、キンバエによる受粉、苗の結実年数)
  2. UF/IFAS Extension "Mango" (MG216) https://ask.ifas.ufl.edu/publication/MG216 (木の大きさ、結実の少なさ、受粉昆虫、種のタイプ、台木)
  3. 琉球大学学術リポジトリ「沖縄県におけるマンゴー栽培」 https://u-ryukyu.repo.nii.ac.jp/record/2015431/files/442.pdf (沖縄の栽培条件での生育適温、低温と花芽、開花期の低温と雨)
  4. Australian Mangoes "Wild insects play important role in pollinating mangoes" https://www.industry.mangoes.net.au/resources/resources-library/wild-insects-play-important-role-pollinating-mangoes/ (訪花昆虫の種類、ハエとハチの比較、1回の花粉運搬量)
  5. Frontiers in Plant Science (2025) 多胚性の遺伝子座に関する研究 https://www.frontiersin.org/journals/plant-science/articles/10.3389/fpls.2025.1508027/full (単胚性と多胚性、クローン胚、候補遺伝子)

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