1. ちゅうごくの「だんき」が、はじまり?
1. 中国の「だんき」が、起源だといわれる
1. 弾棋 ── 中国から奈良時代の日本へ
おはじきの はじまりは、中国の だんきと いう あそびに さかのぼる と いう 考えが あります。だんきは、ごばんの ような 板の 上で、ごいしを 指で はじいて、あいての 石に あてる あそびでした。
「おはじき」という 名前は、指で「はじく」ことから きたと いわれて います。
ただし、だんきが いつ 生まれたかは、本に よって ちがいます。ある 本は、中国の 500年代の ころに つくられた と 書いて います。べつの 古い 文章には、むかしの こうていの 時代の 話として 出て きます。
日本へは、なら じだいに つたわった と 考えられて います。平安の 時代には、みやこの 中で あそばれて いた と、『源氏物語』に 書かれて いる と いわれます。
2. えどの 女の子の あそびに なった
2. 江戸時代、女の子の遊びとして広まった
2. 江戸時代の「きさごはじき」── 貝の殻で遊ぶ室内遊び
えどの じだいに なると、おはじきは 女の子が 家の 中で あそぶ あそびとして ひろまった と いわれて います。
玉に つかったのは、きさごと いう 小さな まきがいの 貝がらです。だから、「きさごはじき」と よばれた ことも ありました。
3. きさごを とりあう あそびかた
3. 「きさご」をはじいて取り合う遊び方
3. きさごはじきの遊び方と勝ち方
あそびかたは こうです。おなじ 数の きさごを 出しあって、その 場に まきます。
親指と 人さし指で きさごを はじいて、ほかの きさごに 当てます。いちばん たくさん 取った 人が かちに なります。
遊び方は、まず同じ数のキサゴを出し合い、その場にまきます。親指と人差し指で一つずつはじき、ほかのキサゴに当てて取っていきます。たくさん取った人が勝ちです[1]。
同数のきさごを出し合って場にまき、親指と人差し指で弾いてほかのきさごに当てる。数多く取った者が勝つ[1]。
4. ガラスの 玉に なったのは、いつ?
4. 貝からガラスへ、そしてプラスチックへ
4. ガラス製おはじきの登場 ── 明治の中ごろか、末か
のちに、玉は ガラスに なりました。ガラスの おはじきが 作られ はじめた のは、明治の なかごろ か、おわりごろ だと いわれます。本に よって、年が ちがいます。
いまは、ガラスの ものや プラスチックの ものが 多く あります。
5. だんきと、いまの おはじきは おなじ あそび?
5. だんきとおはじきは、つながっているのか
5. 弾棋とおはじきの関係 ── 未解決の点
ここで 大きな 「?」が 出て きます。むかしの だんきと、いまの おはじきは、おなじ あそびが かたちを かえた ものなのでしょうか。
だんきは ごばんの 上で あそび、おはじきは 玉や 貝がらを 指で はじきます。にて いる ところも ありますが、この 2つを むすぶ むかしの きろくは、今回の しらべでは 見つかりませんでした。
ここまでの流れを並べると、「だんき、日本の宮中、江戸の女の子の遊び、ガラス玉」と一本の道に見えます。ただ、その道をつなぐ説明の多くは、解説書の記述によるものです。
だんきは碁盤の上で駒を弾く遊びで、おはじきは指で玉を弾く遊びです。よく似ていますが、同じ遊びが姿を変えたのか、似た遊びが別々にあったのかは、この記事の資料だけでは決められません。
6. しらべて みよう
6. 自分でも調べてみたくなったら
6. 自分で調べてみたくなったら
いえに ある けしゴムを 2つ 用意して、つくえの 上で 指で はじいて みて ください。同じ けしゴムを、ゆっくり はじいた ときと、つよく はじいた ときで、とんだ きょりを くらべて みましょう。
ちいさい 子が ふたを 口に 入れない ように、おとなと いっしょに やって ください。
今日できること:同じ消しゴムを2つ用意し、机の上で指ではじいて、軽く弾いた場合と強く弾いた場合で、進んだ距離を比べます。小さい子が口に入れないよう、おとなが見ていてください。
出かけてできること:地域の資料館やおもちゃ博物館で、むかしのおはじきを見くらべます。展示の説明に、時代ごとのちがいが書かれているかを確かめます。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
このメモは、下にあげた公開情報をもとに、自分で整理して書いています。文章や図は転載せず、出典を示して自分の言葉で整理しています。起源は説が分かれているため、もっと正確に知りたいときは、必ず下の出典にあたってください。
- 日本大百科全書(ニッポニカ)「おはじき」(執筆:斎藤良輔、小学館)。コトバンク掲載。 https://kotobank.jp/word/%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%81%98%E3%81%8D-40965 (西魏の弾碁が起源とされること、奈良時代の伝来、『源氏物語』の記述、江戸時代のきさご、遊び方、ガラス製とプラスチック製の登場)
- 日本語版ウィキペディア「弾棋」。中国の古い文献や、盤上遊戯の研究書を出典とする。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%BE%E6%A3%8B (前漢の成帝の時代の話、漢代から唐代まで遊ばれたこと、碁盤のような盤の上で駒を弾く遊びだったこと。おはじきとの関係は書かれていない)
- 日本語版ウィキペディア「おはじき」。『大衆文化事典』(弘文堂、1991年)などを出典とする。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%81%98%E3%81%8D (江戸時代の女児の室内遊び、ガラス製が明治後期に広まったこと、戦後のプラスチック製)
- 解説ブログ「時空標本」「明治・大正・昭和のおはじきコレクション〜小さなガラスが物語る少女文化の歴史」。 https://gentle-land.com/ohajiki/ (『風俗画報』1903年の記事で名古屋・岐阜のガラス製おはじきの流行が紹介されていること。個人のブログの紹介なので、参考として使った)
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