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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

赤鉛筆えんぴつで まるつけを するのは、どうして なの?

丸つけの赤はなぜ「まちがいを直す色」なのか ── 4000年前の練習板から赤鉛筆まで

赤鉛筆と添削の赤 ── 古代エジプトの練習板、日本の朱、赤ペンの研究から考える

分野:歴史・文化

ニューヨークの 美術館びじゅつかんに、4000年ぐらい まえの 木の 板が あります。じを ならって いた 子の まちがいが、赤い インクで 直されて います[1]。

ずっと むかしから、まちがいを 直す 色は 赤だった のでしょうか。それに、赤い ペンで 作文を 直すと、まちがいを 多く 見つけた、という ためしも あるそうです。赤い 色えんぴつの やくめが わかります。

ニューヨークのメトロポリタン美術館に、約4000年前の古代エジプトで使われた木の練習板があります。見習いの書記が書き写した手紙は書きまちがいだらけで、先生とみられる人が、その多くを赤いインクで直しています[1]。

丸つけの赤は、そんなに昔からあったのでしょうか。しかも、赤ペンで作文を直した人のほうが、誤りを多く見つけたという実験の報道もあります。赤が「まちがいを直す色」になった道すじと、赤鉛筆の今の使い方が分かります。

メトロポリタン美術館に所蔵される、中王国時代(紀元前1981〜1802年ごろ)の木の練習板には、見習い書記の書きまちがいが、先生とみられる人の赤インクで直された跡が残る[1]。添削の赤は、学校の赤鉛筆よりずっと古い習慣なのだろうか。

さらに2010年の実験では、赤ペンで作文を添削した参加者のほうが誤りを多く見つけたと報じられている[8]。古代の練習板、日本語の「朱を入れる」、2022年の赤鉛筆、赤ペンの実験を比べ、赤が果たしてきた役目と、その連想がどこまで言えるのかが分かる。

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1. 4000年まえの 先生も、赤で 直して いたの?

1. 4000年前の練習板に、赤い直しが残っていた

1. 古代エジプトの中王国時代に使われた練習板 ── 書きまちがいが赤インクで直されていた

ニューヨークの 美術館びじゅつかんに、木の 板が かざって あります。大きさは、たてよこ 43センチと 19センチぐらいです[2]。

この 板には、だれかが 手紙の おてほんを 書き うつした 文字が あります。ところが まちがいが たくさん。その 多くが、赤い インクで 直されて います[1]。

直したのは、クラスの 先生だった のかも しれない、と 考えられて います。「かも しれない」と いう ところが、ぎもんです。どうして 赤だったの でしょう。

メトロポリタン美術館の収蔵品に、中王国時代(紀元前1981〜1802年ごろ)の木の板があります。大きさは約43×19cmです[2]。

板には、見習いの書記が手紙の手本を書き写した文字が並びます。ところが、その多くに書きまちがいがありました。それを赤いインクで直したのは、クラスを受け持っていた先生とみられる人だと、エジプト学者の解説として伝えられています[1]。「みられる」と書いたのは、板には直した人の名前が書かれていないからです。

丸つけの赤の元祖のように見えますが、まず、なぜ赤だったのかが気になります。

メトロポリタン美術館の収蔵品の中に、約43×19cmの木の板がある。木に石膏(ジェッソ)を塗り、絵の具で仕上げた板で、メモや学校の練習に使われた[2]。

この板には、見習い書記が手紙の手本を書き写した文字があり、書きまちがいや綴りの誤りが多い。それらの多くを赤インクで直したのは、クラスを担当した書記長とみられる、とエジプト学者W.ヘイズの解説は述べる[1]。板には直した人の署名がないため、「みられる」という留保がつく。

赤インクの添削が確認できる最古級の例だとしても、それだけで丸つけの赤の起源とは言えない。では、書記たちはなぜ赤を選んだのか。

2. どうして 赤い インクを つかったの?

2. 赤は「ここを見て」と知らせる色だったのかもしれない

2. 見出し・指示に使われた赤 ── 赤が選ばれた理由は推測にとどまる

古代エジプトでは、文しょうの ほんぶんは 黒い インクで 書く ことが 多く、見出しや 大事な ことばには、赤い インクを つかう ことが 多かった、と いわれます[3]。

黒い 文字の 中に 赤が あると、そこだけ 目に とびこんで きます。だから まちがいを 直す ときにも、赤を つかったのだろう、と 考えられて います。ただし、これは 理由を さぐった 考えで、本当の ところは わかりません。

もう ひとつ、おもしろい ことが あります。この 板は、古い 文字を 白く ぬりつぶして、何度も つかえました[2]。まちがいを 赤で 直して、白く して、また 書く。いまの ノートの 練習と、ちょっと にて いませんか。

古代エジプトでは、本文は黒インクで書き、見出しや指示、目立たせたい言葉には赤インクを使うことが多かったとされます[3]。黒い文字の列の中で、赤い文字は一目で区別できます。

教師が赤で直したのも、直した箇所に目が行き、印象に残るようにするためだったのではないか、と考えられています。ただしこれは推測です。赤が選ばれた理由が当時の記録に書かれているわけではありません[3]。

この板には、もう一つ面白い点があります。石膏を塗った面は、古い文字を白く塗りつぶして「まっさらな状態」にでき、何度も練習に使えたとされます[2]。書いて、赤で直されて、白くして、もう一度書く。そのくり返しの中に赤い直しがあったのです。

では、日本では、書いたものに赤を入れる習慣はどう呼ばれてきたのでしょうか。

古代エジプトでは、本文は黒インク、見出し・指示・強調したい語には赤インクを使うことが多かったとされる[3]。黒の列の中で赤は視覚的に区別しやすく、添削の赤も、注意を引いて記憶に残すためだったのではないかと解釈されている。ただし、これは後世の推測であり、赤が選ばれた理由を述べた同時代の記述は示されていない。

赤の役割を考える材料は、板そのものの性質にもある。石膏の面は古い文字を白く塗って「クリーンスレート」に戻せたため[2]、書く、赤で直す、消して書き直す、というやり直しの循環が成立した。赤は、残すための色というより、直す場所を示す色だったとも読める。この解釈は、板の性質からの推測である。

この「直しを赤で示す」習慣は、日本語にも言葉として残っているのだろうか。

3. 「しゅを いれる」って、どういう こと?

3. 日本語にも残る「朱を入れる」という言い方

3. 朱墨で直す ── 「朱を入れる」の由来と、朱という顔料

日本には、「しゅを いれる」と いう 言い方が あります。文しょうや、和歌、しゅうじを 直す ことを いいます[4]。

むかしの 先生が、朱色しゅいろの すみで 書き入れて 直した ことから、この 言い方が できた そうです[4]。

しゅは、しんしゃと いう 石から つくる、少し きいろっぽい 赤の 絵の具の もとです。むかしから、はんこや うるしの 色にも つかわれて きました。しゅには どくの ある ものも あります。鉛筆えんぴつの 赤とは ちがう 色の 名前です[4]。

日本語には「朱を入れる」「朱筆」「朱墨」という言葉があります。朱で書き入れたことから、和歌や俳句、習字、文章などを添削することを指し、入れた字そのものも朱といいます[4]。国語辞典の説明では、添削の赤が言葉の由来になっています。

朱は、辰砂(硫化水銀が主成分の鉱物)から作る、黄みがかった赤の顔料です。朱肉や漆にも使われますが、日光や熱に弱く、有毒な無機顔料とされています[4]。

ここで注意したいのは、朱が赤鉛筆の赤とは別の色名だという点です。朱は黄みの赤で、今の赤鉛筆の赤はまた別の色です。では、今の学校で使う赤鉛筆は、朱とどう違うのでしょうか。

日本語の「朱を入れる」「朱筆」「朱墨」は、朱墨で書き入れたことから、和歌・俳句・習字・文章などを添削する行為を指し、入れた字を朱ともいう、と辞書は説明する[4]。添削の動作が、道具の色の名前で呼ばれるようになった例である。

朱は辰砂(しんしゃ、主成分は硫化水銀)から作る黄みがかった赤の顔料で、朱肉・漆にも使われる。隠蔽力は大きいが日光や熱に弱く、有毒な無機顔料とされる[4]。古代エジプトの赤インクの成分を、この朱と結びつけて語る根拠は示されていない。

注意すべきは、朱が赤鉛筆の赤と別の色名だという点だ。では、現代の学校の赤鉛筆は朱なのか。この疑問に、メーカーの発表が手がかりを与える。

4. 赤鉛筆えんぴつは、学校で どう つかわれて いるの?

4. 赤青鉛筆の「赤」は、朱から変わった

4. 2022年の赤青7:3鉛筆 ── 朱から「赤」へ、1回目は赤・2回目は青

ある えんぴつの 会社は、2022年の 4月に、まるつけ用の 赤青えんぴつを 売り出しました。赤と 青の しんの 長さの わりあいは、赤が 7、青が 3です[5]。

この 会社は、前の 赤青えんぴつは しゅや あい色に ちかい 色で、新しい ものは 「赤」に した、と 話して います。この えんぴつでは、赤の ほうが 線の 色が こくて、ノートの 文字が 見えやすいからだ、と いいます[5]。

学校では、1回目の まるつけを 赤、とき直した あとの 2回目の まるつけを 青で する ことが 多い、と この 会社は 言います[5]。ただし、どの 学校でも そうする という きまりでは ありません。

赤の しんは、おれやすいと 感じる 人も います。色えんぴつの しんは、色の もとに ロウや ノリを まぜて かためて いて、黒い えんぴつより やわらかいからです[7]。

三菱鉛筆は2022年4月20日、「uni 学習・丸つけ用 赤青7:3えんぴつ」を発売しました。同社は、従来の赤青鉛筆は朱と藍系の色だったのに対し、新しい製品では赤(Red)を採用したと説明しています[5]。同社は、この製品の赤は従来の朱系より線の色が濃く、ノートに書いた文字が見えやすいので、丸つけや大事な所を囲む色分け学習に向く、と説明しています。

7:3というのは赤と青の芯の比率です。同社によれば、学習では1回目の丸つけを赤、解き直したあとの2回目を青でする人が多く、赤の出番が多い人のために赤を7にしました[5]。小学生の持ち物としての赤青鉛筆も、丸つけ、解き直し、色分けに使われ、赤の出番が多いと紹介されています[6]。これはメーカーの説明と一例であり、全国の学校の決まりではありません。

赤い芯が折れやすいと感じる人もいます。色鉛筆の芯は、色を出す顔料にロウやノリなどを混ぜて乾燥させて作るので、高温で焼く黒い鉛筆の芯より軟らかいためです[7]。これは色鉛筆の芯一般の説明で、メーカーや製品で差があります。

赤は、見やすいから選ばれてきたようです。では、赤には見やすさ以上の力があるのでしょうか。

三菱鉛筆は2022年4月20日に「uni 学習・丸つけ用 赤青7:3えんぴつ」を発売した。同社の説明では、従来の赤青鉛筆は朱と藍系の色で、新製品は赤(Red)を採用した。同社は、この赤が朱より描線の色が濃く、ノートの文字の視認性が高いため、丸つけや大事な所を囲む色分けに向くと説明する[5]。この製品では、従来の朱・藍系から、より濃い赤に変えたことになる。

7:3は赤と青の芯の比率である。同社は、学習では1回目の丸つけを赤、解き直したあとの2回目を青で行うことが多いとして、赤を多くした[5]。小学生の持ち物の解説にも、丸つけ、解き直し、色分けの用途が挙がっている[6]。ただし、赤青の使い分けはメーカーの説明にある一例で、全国の学校の決まりとは言えない。

赤い芯が折れやすいと感じる人がいるのは、色鉛筆の芯が顔料にロウやノリなどを混ぜて乾燥させて作られ、高温で焼成する黒鉛の芯より軟らかいためだと説明される[7]。これも一般的な説明で、製品による差がある。

見やすさのために赤が選ばれているなら、色の効果はそこで終わる。だが、赤を持つ側の行動まで変えるという実験がある。

5. 赤い ペンで 作文を 直すと、まちがいを 多く 見つけるの?

5. 赤ペンで作文を直すと、誤りを多く見つけた?

5. 赤ペンの実験 ── 作文の誤りを多く見つけた、という報告とその読み方

赤い ペンを つかうと、まちがいが 見つけやすく なるか、アメリカで しらべた 研究けんきゅうが あります。2010年の ことです[9]。

ある ためしでは、赤ペンを もった 人は、青の ペンを もった 人より、作文の まちがいを、およそ 3わり ちかく 多く 見つけた、と ほうこくされて います[8]。てつだって くれた 人たちが 赤や 青の ペンで 作文を 直した ためしです。

研究けんきゅうした 人は、「赤が わるいのではなく、そういう こうかが ある」と 言い、「むらさきでも、これから 15年 つかえば 同じ こうかが 出る かも」と 話した ことが、つたえられて います[8]。

赤そのものに ふしぎな 力が あるのでは なく、「赤は まちがいを 直す 色」と いう くせが 長く つづいて きたから、かもしれません。ただし これは ひとつの 研究けんきゅうの 見方です。

2010年の論文(Rutchick、Slepian、Ferrisら、European Journal of Social Psychology)は、赤ペンが誤りや出来の悪さと結びついているため、赤ペンで採点するとその連想が働きうる、と説明しています[9]。

報道によると、実験の参加者のうち赤ペンを持った人は、黒ペンの人より、誤りや出来の悪さに関する語で穴埋めする割合が約3割近く高かったそうです。作文の誤りを見つける課題では、赤ペンを持った参加者が青ペンの参加者より約3割近く多く、文法やつづりの誤りを見つけました[8]。数字は報道に載っているもので、「約3割近く」と覚えておくのがよいでしょう。これは、採点する側の人たちが協力した実験の結果で、「赤で直された人が傷つく」ことを示したものではありません。

研究者のRutchickは、「赤ペンが悪いのではなく、ただ効果がある」と述べたと伝えられています。さらに「紫でも、これから15年使えば同じ効果が出うる」とも話しました[8]。効き目のもとは赤そのものの力より、長く「まちがいを直す色」として使われてきた習慣による連想にある、という見方です。

つまり、赤が丸つけに向くのは、見やすいという理由と、「赤は直す色」という習慣の両方がありそうです。では、その習慣を、ほめるために使えないでしょうか。

Rutchick、Slepian、Ferrisの2010年の論文(European Journal of Social Psychology)は、赤ペンが誤りや出来の悪さと強く結びつくため、赤ペンで学生の答案を直すと、その概念が活性化しうると述べる[9]。この説明を支えるのが、実験の報道に載った数字である。

報道によれば、赤ペンを持った参加者は、黒ペンの参加者より、誤りや出来の悪さに関する語で穴埋めする割合が約3割近く高く、作文の添削課題では、赤ペンの参加者が青ペンの参加者より約3割近く多く文法・つづりの誤りを見つけた[8]。数字は新聞記事に載ったもので、割合の比べ方(相対か差か)は報道からは分からないため、おおまかな規模として読む。向きは「赤で誤りに敏感になる」であり、採点を受ける側が傷つくという結果ではない。

研究者のRutchickは「赤ペンがいけないのではなく、効果がある」と述べ、「紫でも、これから15年使えば同じ効果が出うる」と話したと伝えられる[8]。この発言の趣旨は、効果のもとを赤そのものの性質に求めず、長く「まちがいを直す色」として使われてきた習慣による連想に見る、というものである。ただし、これは1つの研究とその解説であり、赤の効果が子どもにも同じように現れるとまでは言えない。

それなら、赤は直すだけの色でなくてよいはずだ。ほめる赤を使う人たちがいる。

6. 赤ペン先生は、まちがいを 直すだけ なの?

6. 「赤ペン先生」はなぜほめることを大切にするのか

6. 赤ペン先生と、ほめる赤 ── 進研ゼミの通信添削の考え方

「赤ペン先生」を 知って いますか。ベネッセの「進研ゼミ」で、子どもの 答えを 見て、赤い ペンで へんじを 書いて くれる 先生です。

この 会社は、「できたから ほめる」のではなく、まず 子どもが 自分を すきに なれば、勉強も すきに なる、と 考えて いる そうです[10]。

赤ペン先生は、進研ゼミが 始まってから、会員 のべ 9200万人と やりとりして きた、と 会社は 言って います[10]。赤は、まちがいを 直すだけの 色では ない、と いう ことです。

ベネッセの通信教育「進研ゼミ」は、1969年に高校生向けで始まりました。同社によると、「赤ペン先生」は、のべ9200万人の会員とやり取りしてきたそうです[10]。開始が1969年なのは進研ゼミで、赤ペン先生そのものの開始年ではありません。

赤ペン先生の考え方は、できたからほめる、というだけではありません。まず子どもが自分を好きになれば、勉強も好きになる、というものです[10]。これは同社の説明です。

直す赤から、ほめる赤へ。使い方を変えると、同じ赤でも伝わる気持ちが変わりそうです。赤の連想が習慣なら、習慣は少しずつ変えられるかもしれません。

ベネッセの進研ゼミは1969年に高校生向けの通信教育として始まり、「赤ペン先生」は、のべ9200万人の会員とやり取りしてきたと同社は述べる[10]。1969年は進研ゼミの開始年であり、赤ペン先生そのものが同じ年に始まったかどうかは別に確かめる必要がある。

赤ペン先生の考え方は、できたからほめるのではなく、まず子どもが自分を好きになれば勉強も好きになる、というものだと同社は説明する[10]。赤の連想が習慣によるなら(前章)、赤の使い方を変えれば、連想も変わりうる。ただし、これは同社の理念と研究者の見方を並べた読みであり、それが実際に子どもの意欲を高めたという証拠は、本稿の資料にはない。

ここまでで、赤は目立つ色であり、直す色でもあり、ほめる色にもなりうる、と分かった。では自分の赤鉛筆は、何のために使うのか。

7. 自分の 赤えんぴつを、どう つかおう?

7. 赤鉛筆の使い道を、自分で決めてみる

7. 自分の赤鉛筆の役目を決める ── 比べる・直す・ほめる

赤青えんぴつが あったら、ためして みましょう。ノートの 同じ ページに、同じ くらいの 大きさと 力で、赤と 青で 同じ 文字を 書いて、どちらが 目に とびこむ か、くらべます。

つぎに、まるつけの とき、まちがいを 直すだけでなく、できた ところに 「ここ、いいね」と 一言 書いて みます。赤が 少し あたたかい 色に 見えるか、自分の 気もちを 見て みましょう。

えんぴつの 先が するどい ときは、ケガに 気を つけて、おうちの 人に てつだって もらいます。

赤青鉛筆があれば、ノートの端で比べてみましょう。同じ紙に、同じくらいの大きさと力で、赤と青で同じ文字を書き、どちらが目に入りやすいか、薄い字でも読めるかを見ます。「赤は目立つ」というメーカーの説明[5]を、自分の目で確かめる方法です。

もう一つは、丸つけのときに、まちがいを直すのとあわせて、できた所に一言添えることです。「赤はまちがいを直す色」という連想が習慣によるなら[8]、自分で使い方を変えて、気持ちがどう変わるかを試せます。

赤鉛筆の出番は、丸つけ、解き直し、色分け、ほめる、と案外多いようです。先生や自分は、どの場面で赤を選んでいるでしょうか。

鉛筆の先はとがっているので、使うときはけがに気をつけてください。

赤青鉛筆で、赤と青で同じ文字を書き、視認性を比べることができる。メーカーの説明にある「赤は線の色が濃く、文字の視認性に優れる」[5]を、自分の目で確かめる方法である。紙の種類や線の濃さによって見え方は変わるので、条件を変えて比べるとよい。

もう一つは、1回目の丸つけで赤を使うとき、誤りを直すのとあわせて、できた箇所に一言添えることである。赤の連想が習慣によるという見方[8]が正しいなら、使い方によって連想の中身を変えられるかもしれない。これは検証済みの方法でなく、自分で試してみる仮説にとどまる。

資料を読むなら、赤ペンの実験について書いたTufts Dailyの報道[8]が日本語でなく英語なので、まずメトロポリタン美術館の収蔵品ページ[2]と、コトバンクの「朱」[4]がよい。赤が日本で、いつから学校の丸つけに使われるようになったかは、今回の資料では扱っておらず、残された問いである。

鉛筆の先は鋭いので、使うときはけがに気をつける。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:美術館の収蔵品解説、辞書、メーカーの発表、報道、解説記事を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. Open Culture「A 4,000-Year-Old Student Writing Board from Ancient Egypt」(2021年)。https://www.openculture.com/2021/04/a-4000-year-old-student-writing-board-from-ancient-egypt.html (練習板の赤インクの直しについて。メトロポリタン美術館の解説を引用した記事)
  2. The Metropolitan Museum of Art「Writing board」。https://www.metmuseum.org/art/collection/search/544319 (板の大きさ、材料、白く塗って再利用できたことについて。収蔵品ページ)
  3. ナゾロジー「古代エジプトの赤ペン先生」。https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/135959 (赤インクの使い方と、赤が選ばれた推測について。解説記事)
  4. コトバンク「朱」。https://kotobank.jp/word/%E6%9C%B1 (「朱を入れる」の意味と、朱の顔料について。辞書)
  5. 三菱鉛筆 プレスリリース「uni 学習・丸つけ用 赤青7:3えんぴつ」。https://digitalpr.jp/r/57864 (2022年の発売、赤と朱の違い、赤・青の使い分けについて。メーカーの発表)
  6. HugKum「小学生の持ち物『赤青鉛筆』」。https://hugkum.sho.jp/478893 (赤青鉛筆の使い道について。解説記事)
  7. HugKum「芯を強くした赤えんぴつ」。https://hugkum.sho.jp/673746 (色鉛筆の芯の作り方について。解説記事)
  8. Tufts Daily「Teachers who use red ink are likely to grade students' work more harshly, study finds」(2010年)。https://tuftsdaily.com/news/2010/10/25/teachers-who-use-red-ink-are-likely-to-grade-students-work-more-harshly-study-finds (赤ペンの実験の数字と、研究者の発言について。大学新聞の報道。もとの論文は Rutchick, Slepian, Ferris, 2010, European Journal of Social Psychology)
  9. Now I Know「The Unforgiving Tyranny of the Red Pen」。https://nowiknow.com/the-unforgiving-tyranny-of-the-red-pen/ (2010年の論文の趣旨について。解説記事)
  10. ベネッセ プレスリリース(resemom掲載、2026年3月)。https://resemom.jp/release/prtimes/20260304/173498.html (進研ゼミと赤ペン先生の考え方について。企業の発表)

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