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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

はると あきで 日ざしは おなじ くらいなのに、どうして 3月は 9月より さむいの?

春分と秋分は日ざしがほぼ同じなのに、東京の3月は9月より約14℃低い ── 気温が日ざしを追いかける理由

春分・秋分の昼夜はほぼ等しいのに、東京の月平均気温は3月9.4℃・9月23.3℃ ── 気温が日ざしにおくれる理由と、春の天気が変わりやすい理由

分野:自然

春分の日と 秋分の日は、昼と 夜の ながさが ほとんど おなじです。ところが、東京の 3月の 気温は 9月より、へいきんで 14℃も ひくいのです。

おなじ 日ざしなのに、どうして こんなに ちがうのでしょう。気温が 日ざしの「あと」を おいかける わけと、春の 天気が ころころ かわる わけが わかります。

春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じで、太陽の高さも似ています。ところが気象庁の平年値では、東京の月平均気温は3月が9.4℃、9月が23.3℃と、約14℃もちがいます[1]。

日ざしが同じなら、気温も同じになりそうなのに、なぜずれるのでしょうか。気温が日ざしの「あと」を追いかける理由と、春の天気が変わりやすい理由が分かります。

春分と秋分は、昼夜の長さも太陽の高さもほぼ等しい。しかし気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の月平均気温は3月が9.4℃、9月が23.3℃で、差は13.9℃ある[1]。ここで比べているのは月平均であり、春分・秋分の当日の気温ではない。

日射が同じなのに気温が違うのはなぜか。気温が日射の変化におくれて動く理由と、春に天気や気温が日ごとに変わりやすい理由が分かる。

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1. 昼と 夜が おなじ日、あたたかさは?

1. 昼と夜がほぼ同じ日に、気温はなぜ半年でこんなに違うのか

1. 昼夜がほぼ等しい春分と秋分 ── 東京の3月と9月の気温差

春分の日と 秋分の日は、むかしの こよみで「昼と 夜の ながさが ほぼ おなじに なる ころの ふしめ」と して きめられました[2]。

2026年の 東京では、春分の日の 昼は 12時間7分、夜は 11時間53分でした[4]。ほとんど おなじです。

では、気温は どうでしょう。東京の 3月の へいきんは 9.4℃、9月は 23.3℃です[1]。ふゆの コートが いるのは、どちらでしょうか。

ここで くらべたのは 「月の へいき」です。春分の 日だけの 気温では ありません。それでも、3月が 9月より かなり さむい ことは、はっきり わかります。

日ざしは おなじなのに、気温が ちがう。この ふしぎを とく かぎは、日ざしの つよさが なにで きまるかに あります。

春分と秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じになるころの節目として決められた日です。気象庁の広報誌によると、二十四節気では、まず太陽の動き、つまり昼の長さから春分・夏至・秋分・冬至が決まり、その中間に立春や立夏などが置かれました。二十四節気は、2千年以上前の古代中国で作られたものです[2]。

では、春分の日は本当に昼と夜が同じなのでしょうか。2026年の東京では、日の出が5時45分、日の入りが17時52分で、昼が12時間7分、夜が11時間53分でした[4]。昼のほうが約14分長いのは、日の出・日の入りを太陽の上端で決めていることと、大気の屈折で太陽が実際より浮き上がって見えることが理由とされています。それでも、昼夜は「ほぼ」同じと言ってよい長さです。

次に気温です。平年値(1991〜2020年)で東京の月平均気温を見ると、1月が5.4℃、2月が6.1℃、3月が9.4℃、4月が14.3℃、9月が23.3℃です[1]。3月と9月の差は13.9℃になります。

これは月平均どうしの比べ方で、春分の日と秋分の日そのものの気温ではありません。それでも、日ざしが近い時期なのに春のほうがずっと低い、という傾向は読み取れます。

日ざしがほぼ同じなのに、気温はなぜずれるのでしょうか。まず、日ざしの強さが何で決まるのかを確かめます。

春分と秋分は、昼と夜の長さがほぼ同じになるころの節目で、二十四節気のうち太陽の動き(昼の長さ)から先に決まる。二十四節気は2千年以上前の古代中国で作られ、春分・夏至・秋分・冬至の各期間の中央に立春・立夏などが置かれる[2]。

この日の昼夜は厳密には等しくない。2026年の東京の春分の日は、日の出5時45分・日の入り17時52分で昼が12時間7分、夜が11時間53分、昼のほうが約14分長い[4]。理由は、日の出・日の入りを太陽の上端が地平線に接する瞬間で定義することと、大気の屈折で太陽が浮いて見えることの2つとされる。この14分は東京・この年の例であり、場所や年によって値は変わる。

では気温はどうか。気象庁の平年値(1991〜2020年)で東京の月平均気温は、1月5.4℃、2月6.1℃、3月9.4℃、4月14.3℃、8月26.9℃、9月23.3℃である[1]。3月と9月の差は9.4℃と23.3℃から13.9℃、3月から4月への1か月の上昇は4.9℃になる。

注意したいのは、これが月平均どうしの比較で、春分日・秋分日の当日の気温ではない点だ。ただ、日射条件がほぼ同じ時期に春が秋よりかなり低いという傾向は、この表から読み取れる。では、気温を決める日射の強さとは何で決まるのか。

2. 日ざしの つよさは、なにで かわる?

2. 日ざしの強さは、地球の傾きで季節ごとに変わる

2. 日射の強さを決めるもの ── 自転軸の傾き、南中高度、昼の長さ

地球は、すこし ななめに かたむいた まま、太陽の まわりを 回って います。かたむきは 約やく23.4度です[5]。

北の ほうの 半分が 太陽がわに かたむく 時期は、日ざしが つよくて、昼も ながく なります。夏至げしの 日は、太陽が いちばん 高く のぼり、昼も いちばん ながい 日です。

中学校の 理科でも、太陽の 高さと 昼の ながさが かわる ことで、地面が うける あたたかさが かわる、と 学びます[6]。夏は 太陽が 高く、冬は ひくいのです。

では、日ざしが いちばん つよい 夏至げしに、気温も いちばん 高く なるのでしょうか。

地球の自転軸は、公転する面に対して約23.4度傾いています。この傾きを保ったまま太陽のまわりを回るので、北半球が太陽の側に傾く時期は日ざしが強く、昼も長くなります。夏至は、太陽が南中したときの高さが最も高く、昼が最も長い日です[5]。

中学校の理科では、太陽の南中高度と昼の長さが季節によって変わることが、地面が受ける日射エネルギーの量と、気温の変化の理由として扱われます。夏は南中高度が高く、冬は低くなります[6]。

春分と秋分は、ちょうどその中間にあたります。春分と秋分のころは、太陽の高さと昼の長さが、春と秋でほぼ同じです。

そうなると、日ざしが最も強い夏至に、気温も最も高くなりそうです。実際はどうなのでしょうか。

季節を生む主な要因は、地球の自転軸が公転面に対して約23.4度傾いていることである。この傾きを保ったまま公転するため、北半球が太陽側に傾く時期は日射が強く昼が長い。夏至は南中高度が最大で、昼が最も長い[5]。

南中高度が高いほど、同じ面積に当たる日射エネルギーは増える。中学理科では、南中高度と昼の長さの季節変化を、地面が受ける日射量と気温の変化の理由として学ぶ。夏は南中高度が高く、冬は低い[6]。

春分と秋分のころは、南中高度も昼の長さも春と秋でほぼ同じになる。したがって日射だけで気温が決まるなら、3月と9月の気温は近くなるはずである。

ところが実際には13.9℃の差がある。日射が最大の夏至に気温が最大になるのかを含め、気温が日射にどう追随するのかを次に見る。

3. 日ざしが ふえても、気温は すぐに あがらない?

3. 日ざしが増えても、気温はおくれて上がる

3. 日射の増加と気温上昇のずれ ── 地面と海がまず温まる

さむい 朝に、へやの ストーブを つけた ところを おもいうかべて ください。火を つけても、へやが すぐに ぽかぽかに なる わけでは ありません。ゆかや かべが あたたまるまで、すこし 時間が かかります。

春の 日ざしも にて います。ふえた 日ざしは、まず 地面や 海を あたためる ために つかわれ、そのあとで 気温が おいついて くると いう せつめいが あります[7]。

これは たとえ話です。地球では 地面や 海が あたたまるのに 時間が かかるので、気温の かわりかたも あとから ついて きます。

ふくおかでは、1年で 気温が いちばん 高く なるのは 8月の はじめごろです。日ざしが いちばん つよい 夏至げしは 6月の おわりですから、1か月 いじょうも あとに なります[2]。

春は 日ざしが ふえはじめても、気温が おいつくのは あとから。だから 3月は まだ さむいのです。

日ざしは、地面や海を温めるのに使われます。春は日ざしが日ごとに増えていきますが、増えたぶんの熱はまず地面や海水を温めるために使われ、そのあとで気温が追いついてくる、という説明があります[7]。ストーブをつけた部屋で、床や壁が温まってから空気が暖かくなる様子に似ています。ただし、地球では地面だけでなく海が熱を受けとめるので、おくれはずっと大きくなると考えられます。

この「おくれ」は夏にも現れます。福岡の平年の気温は、8月上旬に最も高くなります。日ざしが最も強い夏至(6月下旬)から1か月以上あとです[2]。

東京の平年値も同じ向きです。1月は5.4℃、2月は6.1℃と、日ざしが戻り始めてからもしばらくは低いままです。3月に9.4℃、4月に14.3℃と、上がり方が大きくなるのはそのあとです[1]。

春分の頃は、日ざしの強さは秋分の頃と同じでも、気温はまだ追いついていないのです。秋分は逆に、夏のあいだ温まった地面と海が、まだ熱をためている時期にあたると考えられます。

では、このおくれの大きさは、どこでも同じなのでしょうか。海にかこまれた日本と、内陸の都市を比べてみます。

日射が増える春、増えた分はまず地面や海水を温めるのに使われ、その後に気温が追いつく、という説明がある[7]。熱を受けとめる地面と海の側が、空気の温度よりも先に変化するということだ。この説明は一般向けの紹介記事のものなので、ここでは気温がおくれて動く理由の1つの見方として扱う。

おくれは夏にも現れる。福岡の平年の気温は8月上旬に最も高く、日射が最大の夏至(6月下旬)から1か月以上おくれる[2]。気象台の資料は、この理由に、日本が島国で、大陸より温まりにくく冷えにくい海の影響を強く受けることを挙げている。

東京の平年値でも、日射が戻り始める1〜2月の気温は5.4℃・6.1℃と低いままで、3月(9.4℃)・4月(14.3℃)で上昇が大きくなる[1]。気温の動きは、その日の日射の強さだけでなく、それまでに地面や海へたまった熱の影響も受けているとみられる。

この意味で、春分の頃は日射が秋分と同程度でも蓄熱が少なく、秋分の頃は夏の蓄熱が残っているため、気温に差が出る。なお、アメリカの気象学者の話として、場所によっては春分の日が秋分の日より7〜15℃低いとする紹介記事があるが、数字は米国の例であり、日本にそのまま当てはめることはできない[7]。

では、おくれの大きさは場所で違うのか。海に囲まれた日本と、内陸の都市を比べる。

4. うみが ちかいと、春の おとずれは おそい?

4. 西安の気温は、春に福岡へ追いつく

4. 海洋と大陸 ── 福岡と西安の気温の追い越し

むかしの 中国の みやこ、西安(せいあん)の まちを 知って いますか。じつは 春に なると、ふくおかを おいこす くらい、ぐんぐん あたたかく なる まちです。

真冬の 西安は、ふくおかより さむい くらいです。でも 春に なると 気温が きゅうに あがって、4月ごろには ふくおかに おいつきます。5月と 6月は、西安の ほうが 高くなります[2]。

ふくおかは 海に かこまれて いて、西安は 大きな 大陸たいりくの 中に あります。海は 陸りくより あたたまりにくく、さめにくいので、海の 近くは 季節きせつの すすみが ゆっくりなのです[2]。

日本が 春に なっても すぐに あたたかくならない のは、まわりの 海の おかげで ゆっくり すすむ からだと いえます。

日本の春が「ゆっくり」なのは、日本が海にかこまれているからです。気象台の資料は、福岡と、古代中国の都だった西安(長安)の平年の気温を比べています[2]。

真冬は、西安のほうが福岡より気温が低くなります。ところが春になると西安の気温は急に上がり、4月ごろには福岡に追いつき、5月・6月は西安のほうが高くなります[2]。

理由は、海と陸の温まり方の違いです。海は陸より温まりにくく、冷えにくいので、島国の日本は海の影響を強く受けて、季節の進みが遅れます。大陸の内陸にある西安は、陸が温まりやすいぶん季節の進みが早くなります[2]。

福岡の気温のピークが8月上旬になるのは、海の働きに加え、梅雨明け後に晴れて暑い日が増えることも影響します。日本の春の気温が秋より低いことと、日本の暑さが夏至より1か月以上あとに来ることには、どちらも「海が熱を受けとめてゆっくり変わる」という性質が関わっています。

ここまでで、気温が日ざしより遅れて動く理由が分かりました。では、春の天気が1日ごとに変わるのは、なぜでしょうか。

おくれの大きさは、海との距離で変わる。福岡管区気象台の資料は、福岡と古代中国の都・西安(長安)の平年の気温を比較している。真冬の西安は福岡より低いが、春に急上昇して4月ごろ福岡に追いつき、5月・6月は西安のほうが高くなる[2]。

理由は、海洋と大陸の熱の受けとめ方の違いである。海は陸より温まりにくく冷えにくいため、島国の日本は海の影響を強く受けて季節の進みが遅れる。西安は内陸の都市で、陸が温まりやすいぶん季節の進みが早い[2]。

この比較は、2つの都市の平年の気温曲線の形の違いを示したものである。ただし、気温が追い越す4月・5月の時期の細部は、資料の図の読み取りに依存する。ここでは、「海が近いと春の追いつきがゆるやかで、内陸は急」という傾向までを確かな範囲とする。

春に気温が急には上がらないことは、海の熱容量で説明できた。残るのは、春の1日ごとの変わりやすさである。同じ春でも、暖かい日の翌日に寒くなるのはなぜか。

5. 春の 天気は、どうして ころころ かわる?

5. 春の天気が変わりやすいのは、高気圧と低気圧が入れかわるから

5. 移動性高気圧と温帯低気圧の交代 ── 春に天気が日ごとに変わる理由

春は、あたたかい 日が つづいたかと おもうと、また さむく なります。おりたたみがさを もって いく 日も あります。

これは、空の 上で「こうきあつ」と「ていきあつ」が、こうたいで やって くるからです。

「いどうせいこうきあつ」と いう 高気圧こうきあつは、低気圧ていきあつと こうたいに、にしから ひがしへ すすんで いきます。春と 秋に おおく あらわれます[3]。

高気圧こうきあつが くると はれて、低気圧ていきあつが くると くもったり 雨が ふったり します。その 入れかわりが はやいので、春は 天気も 気温も かわりやすく なります。

春の はじめの ころの 天気の かわりやすさを、「さんかんしおん」と いう ことばで あらわす ことも あります。

気温が追いついてくる途中の春は、日によって暖かい日と寒い日が入れかわります。その大きな理由の1つが、移動性高気圧です。

移動性高気圧は、温帯低気圧と交互に東へ進む高気圧のことで、春と秋に多く現れると気象庁の用語集にあります[3]。高気圧のあいだは晴れやすく、低気圧が近づくと雲が広がって雨になりやすいので、2つが入れかわるたびに、天気も気温も変わります。

寒い日と暖かい日がくりかえす春先の様子は、「三寒四温」という言葉でも表されます。ただし、何日おきに入れかわるかは決まっていません。

こうして見ると、春の暖かさは「毎日少しずつ」ではなく、「暖かい日と寒い日をくりかえしながら、全体として上がっていく」ものだと分かります。

では、こうした春の動きを、自分の町の数字で確かめるには、どうすればよいでしょうか。

春に天気と気温が日ごとに変わりやすいことには、高気圧と低気圧の通り方が関わる。気象庁の用語集は、移動性高気圧を、温帯低気圧と交互に東へ移動していく高気圧で、春と秋に多く現れるものと定義している[3]。

高気圧に覆われる間は晴れやすく、低気圧が近づくと雲が広がって雨になりやすい。両者が交互に通るため、天気と気温が変わる。春先の季語「三寒四温」は、この寒暖の繰り返しを表す言葉として知られるが、3〜4日周期という説明は二次的な解説にとどまる。気象庁の用語集から確かに言えるのは、移動性高気圧が春と秋に多いというところまでである。

以上をつなぐと、春の気温は、(1)日射の増加(自転軸の傾きによる)、(2)地面と海の蓄熱によるおくれ、(3)高気圧と低気圧の交代による日ごとの上下、の3つの層が重なって動く。(1)と(2)が1か月単位の傾向を、(3)が数日単位の変動を作る、という整理ができる。

この整理は、資料の説明を組み合わせたものである。次に、自分の町の数字で、傾向と変動を見分ける方法を示す。

6. 自分の まちの 3月と 9月を くらべよう

6. 自分の町の3月と9月を、平年値で並べてみる

6. 出口 ── 平年値の表と日の出・日の入りで、「おくれ」を自分で見る

気象庁きしょうちょうの ホームページには、まちごとの「へいねんち」という 数字が のって います。おうちの 人と いっしょに、自分の まちの 3月と 9月の 気温を さがして みましょう。

東京では 3月が 9.4℃、9月が 23.3℃でした。自分の まちでは、どれくらい ちがうでしょうか。

つぎに、日の出と 日の入りの 時こくも しらべます。春分の 日と 秋分の 日で、昼の ながさが ほとんど おなじかも、たしかめて みてください。

気象庁のホームページでは、都市ごとの月ごとの平年値(過去30年の平均)を見られます。自分の町の3月と9月を並べ、東京の「9.4℃と23.3℃」と同じくらい差があるかを確かめてみてください。海に近い町と内陸の町を選ぶと、差の大きさが変わるかもしれません。

国立天文台の暦のページでは、日の出と日の入りの時刻を調べられます。春分の日と秋分の日で昼の長さがほぼ同じことを、自分の町の数字で確かめられます。

日ざしが同じなのに気温が違う、という事実は、数字を2つ並べるだけで見えてきます。そのあとで、「なぜ」の部分は、気象庁の福岡管区気象台の広報誌など、この記事の出典に戻って読み比べてみるのもおもしろいと思います。

気象庁の「過去の気象データ」では、地点ごとの平年値が月ごとに出ている。自分の地点の3月と9月を比べ、3月→4月の上昇幅(東京は4.9℃)と、9月→10月の下降幅も計算すると、「日ざしがほぼ同じ時期に、春のほうが低い」ことがどの程度の差になるか、自分の数字で確かめられる。海に近い地点と内陸の地点の気温の変化を比べ、春の上がり方に違いがあるか見てみる。

日の出・日の入り時刻は、国立天文台の暦計算室のページで調べられる。春分の日と秋分の日で昼の長さを比べ、およそ同じかを確かめる。昼の長さは、日の出・日の入りの定義によってわずかにずれる(東京の例では約14分)ことも、自分で見られる。

気温のおくれの仕組みを原典で読むなら、福岡管区気象台の広報誌「はれるんマガジン」第14号[2]が、福岡と西安の比較を示している。春秋に多い移動性高気圧については、気象庁の用語集[3]を読むとよい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:気象庁の平年値と気象用語、福岡管区気象台の広報誌、天気予報会社の解説記事2点、中学校の理科の学習指導案、気温と日ざしの関係を紹介した記事を使いました。

  1. 気象庁「平年値(月ごとの値)東京」。 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662 (東京の月平均気温の平年値について)
  2. 福岡管区気象台「はれるんマガジン」第14号(2020年)。 https://www.data.jma.go.jp/fukuoka/chosa/files/harerun0077.pdf (二十四節気、福岡の気温のピーク、福岡と西安の比較について)
  3. 気象庁「気象用語(気圧配置)」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi1.html (移動性高気圧について)
  4. ウェザーニュース「春分の日」解説(2026年)。 https://weathernews.jp/news/202603/190126/ (春分の日の昼夜の長さと、日の出・日の入りの定義について)
  5. ウェザーニュース「夏至」解説(2025年)。 https://weathernews.jp/news/202506/210136/ (自転軸の傾きと夏至について)
  6. 尾道市立長江中学校 理科学習指導案(中学3年)。 https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/613970.pdf (南中高度・昼の長さと気温の関係について)
  7. ライフハッカー[日本版]「春は秋より寒い」の記事(ワシントン・ポストの記事の紹介)。 https://www.lifehacker.jp/article/170324_cold_spring/ (春は日ざしがまず地面や海を温めるという説明について)

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