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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

はくちょうは、夏の あいだ どこに いるの?

冬に日本で見るハクチョウは、夏にはどこで暮らしているのか

日本で越冬するハクチョウは、夏にどこで子育てをするのか ── 繁殖地・中継地・越冬地をつなぐ

分野:生きもの

冬の 田んぼに いる はくちょうは、じつは 日本に 冬の あいだだけ いる おきゃくさんです。夏は 海を こえた、ずっと 北の ロシアで 子そだてを します[2]。

どうして そんなに 遠くまで 行くのでしょう。どんな 道を とおり、日本では どこで ねて、どこで ごはんを たべて いるのかが わかります。

冬の朝に田んぼや湖で見かけるハクチョウは、日本では冬のあいだだけ暮らす渡り鳥です。夏は海を越えた北の国、ロシア東部の湿地で子育てをしていると考えられています[3]。

では、その長い旅はどんな道を通り、日本の冬はどこで、どんな1日を過ごすのでしょうか。夏の繁殖地、旅の途中の休けい所、冬の昼と夜の住みかが分かります。

日本の冬の水辺で見るハクチョウは、1年のうち冬の部分だけを見せている。環境省が公開している衛星追跡では、北海道で発信機をつけたオオハクチョウたちが、オホーツク海を越えてロシア東部の湿地へ着いている[3]。

夏の子育ての場所、旅の途中の中継地、日本での冬の昼と夜の過ごし方は、どうつながっているのか。追跡の記録と自治体の調査から、そのつながりが分かる。

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1. はくちょうは、夏に どこへ 行くの?

1. 冬に日本で会うハクチョウは、夏に北の繁殖地へ渡る

1. 冬鳥としてのハクチョウ ── 日本で見る2種と、夏の繁殖地

冬の 朝、田んぼや 湖に 白くて 大きな 鳥が あつまって いる ことが あります。はくちょうです。日本で 見られる はくちょうは、おもに こはくちょうと おおはくちょうの 2つの しゅるいです[1]。

こはくちょうは 少し 小さくて、くちばしの 黄色い ところも 小さめ。おおはくちょうは 大きくて、黄色い ところも 大きめです[1]。

この 2しゅるいは、冬に 日本へ やって くる「冬鳥ふゆどり」です[2]。では 夏は? おおはくちょうは ヨーロッパから シベリアまで 広く、こはくちょうは もっと 北の、ずっと 北の 海の ちかくで 子そだてを します[2]。

はくちょうは、どんな 道を とおって 北へ 帰るのでしょう。

冬の朝、田んぼや湖に白くて大きな鳥の群れがいることがあります。日本で見られるハクチョウは、おもにコハクチョウとオオハクチョウの2種類です。コハクチョウはやや小さく、くちばしの黄色い部分が小さめ。オオハクチョウは大きく、黄色い部分も大きめです[1]。

この2種は、冬鳥として日本に渡ってくる鳥です[2]。夏は北の繁殖地で子育てをしていて、オオハクチョウはヨーロッパからシベリアまで広い範囲、コハクチョウはそれより北のシベリア北極海沿岸だとされています[2]。

日本で会うハクチョウは、1年の暮らしのうち「冬の部分」だけを見せてくれているわけです。夏の住みかまで、どんな道を飛んでいくのでしょうか。

日本で見られるハクチョウは、おもにコハクチョウとオオハクチョウである。新潟県の案内では、やや小型でくちばしの黄色い部分が小さいほうがコハクチョウ、より大型で黄色い部分が大きいほうがオオハクチョウとされている[1]。どちらも日本では冬鳥、つまり冬のあいだだけ渡来する鳥で、田んぼで見る姿は1年の暮らしの一部にすぎない。

では残りの季節はどこにいるのか。日本大百科全書によると、オオハクチョウはヨーロッパからシベリアまで広く繁殖し、コハクチョウは「それ以北」、つまりシベリアの北極海沿岸で繁殖する[2]。同じ冬の水辺に並んでいても、夏に帰る先は、コハクチョウのほうがより北になる。

飛来数は、資料によって幅がある。新潟県は毎冬1万5000羽を超えるハクチョウが来るとし[1]、日本大百科全書は全国で毎年1万数千羽が越冬するとしている[2]。一つの県の数字が全国の数字より大きく見えるが、集計の範囲や時期がそろっていないため、単純には比べられない。数字を一つに決めず、目安として読むのがよさそうだ。

数の話はさておき、問いはこうなる。冬の水辺から夏の繁殖地まで、ハクチョウはどの道を飛ぶのか。

2. はくちょうは、どんな 道で 北へ 帰るの?

2. 発信機をつけたハクチョウは、サハリンとオホーツク海を越えた

2. 衛星追跡が示した春の経路 ── サハリン・オホーツク海・コリマ川流域

北海道で 発信機はっしんきを つけた おおはくちょうの 旅を、人工衛星えいせいで 調べた 記録きろくが あります[3]。

春、この はくちょうたちは 北海道を 出て、サハリンの ほうへ 進みました。そして オホーツク海を わたり、ロシアの 東の 海ぎしに ついたそうです。さいごに コリマ川の ちかくの 湿地しっちに たどりついたのは、5月の おわりから 6月の はじめです[3]。出発から 2か月 ほどの 旅です。

秋は 10月の はじめに 北を 出て、10月の なかばから 11月の なかばに、つかまえた 場所へ もどって きました[3]。

これは 発信機はっしんきを つけた はくちょうたちの 旅で、ぜんぶの はくちょうが 同じ ひづけでは ありません。

では、旅の とちゅうの 休けいばしょは、どこに あるのでしょう。

夏の行き先は、発信機を使った追跡で見えてきました。環境省が公開している調査では、北海道で発信機をつけたオオハクチョウたちの動きが、衛星で追われました[3]。

2009年4月上旬から5月上旬に越冬地を出発したハクチョウたちは、サハリンやアムール川の河口付近を通り、オホーツク海を越えてロシア東部の沿岸に上陸しました。コリマ川流域の湿地にある繁殖地に着いたのは、5月下旬から6月上旬です[3]。出発から到着まで2か月前後かかった計算になります。

秋は10月上旬に渡りを始め、10月中旬から11月中旬に、つかまえた場所へ戻ってきました[3]。また、2009〜2012年に日本で冬を越すオオハクチョウ47羽を追った別の研究でも、秋は春の道をおおむね逆向きにたどったと報告されています[5]。この研究では、繁殖地はインディギルカ川の中流域とコリマ川の下流域だと推定されました[5]。

ただし、これは追跡された個体の記録です。すべてのハクチョウが同じ日程で動くわけではありません。2か月の旅の途中で、ハクチョウはどこで羽を休めるのでしょうか。

ハクチョウは夏にどこにいるのか。この問いに答えたのが、発信機を使った衛星追跡である。環境省が公開している記録では、北海道で発信機をつけたオオハクチョウたちは、2009年4月上旬から5月上旬にかけて越冬地を出発し、サハリンとアムール川の河口付近を経由してオホーツク海を越え、ロシア東部の沿岸に上陸した。コリマ川流域の湿地の繁殖地に着いたのは5月下旬から6月上旬で、出発から2か月前後かかっている[3]。

秋には、10月上旬に渡りを始め、10月中旬から11月中旬に捕獲した場所へ戻った[3]。追跡された個体の記録なので、全個体が同じ日程で動くとは言えない。そこで、2009〜2012年に日本で越冬するオオハクチョウ47羽を追跡した研究を見る。春は東部北海道からサハリンを北上し、繁殖地はインディギルカ川の中流域とコリマ川の下流域と推定された。秋は、基本的に春の経路を逆にたどったという[5]。

ここで「推定」と書かれている点に注意したい。発信機が教えてくれるのは位置の記録で、そこから、長く留まった場所を繁殖地と見なしているからだ。同じ研究は、本州北部・東部北海道・サハリン沿岸・アムール川下流・オホーツク海北岸を、旅の途中の中継地として挙げている[5]。つまり、飛ぶだけの旅ではなく、休む場所をつなぐ旅になる。

では、日本側の出入り口になる中継地は、どんな場所なのか。

3. 旅の とちゅうで、どこで 休むの?

3. 北海道のクッチャロ湖は、春の旅の最後の休けい所

3. クッチャロ湖 ── 日本最北のラムサール条約湿地と、春の最後の中継地

北海道の クッチャロ湖は、こはくちょうが 北へ 帰る とちゅうで 休む 大切な 場所です[6]。

10月の はじめごろ 来て、5月の ゴールデンウィークが おわる ころまで、長く いる ことも あります。4月に はくちょうの かずが いちばん 多く なるのは、北へ 帰る 前に、日本で さいごに 休む 場所だからと いわれます[6]。

新潟県にいがたけんで 冬を すごした こはくちょう 1わは、3月の なかばから おわりに 出発しました。北海道、サハリンを とおって、6月の はじめに、ロシアの 北東の 湿地しっちに つきました[4]。

ゆっくり 休み 休み 進む ところが、旅の コツなのかも しれません。日本に 来た はくちょうは、そのあと どこで 冬を すごすのでしょう。

日本に来るコハクチョウの多くが、北海道のクッチャロ湖を通るとされています[6]。春の旅の最後に、日本で羽を休める場所です。

クッチャロ湖は、日本最北のラムサール条約湿地です。秋は10月初旬に初めてハクチョウが飛来し、春は5月のゴールデンウィークの終わりごろまで長く滞在します。4月に数がピークになるのは、北へ帰る前、日本で最後に羽を休める中継地だからだと説明されています[6]。

環境省が追跡した、新潟県で越冬したコハクチョウ1羽も、同じ道筋でした。3月中旬から下旬に越冬地を出て北海道に渡り、サハリンを経由してオホーツク海を越え、5月中旬にロシア東部に上陸しています。6月上旬にロシア北東部の湿地に着き、9月下旬に秋の渡りを始めて、10月下旬に捕獲した場所へ戻りました[4]。これも1羽の例で、コハクチョウ全体の平均ではありません。

北へ向かう春だけでなく、日本に降り立つ秋にも、この湖が休む場所になるようです。では、本州に着いたハクチョウは、冬の毎日をどう過ごすのでしょうか。

春の最後の中継地は、日本のどこなのか。コハクチョウについて、北海道の資料は、日本に来るコハクチョウの多くがクッチャロ湖を通るとする[6]。毎年約3万羽が来て、その5〜7割がこの湖を通るとされるが、これは観光情報に載る要約値で、先に見た「1万数千羽」とも幅があり、あくまで目安である。

クッチャロ湖は日本最北のラムサール条約湿地で、ハクチョウは10月初旬に初めて飛来し、5月のゴールデンウィークの終わりごろまで長く滞在する。4月に数がピークを迎えるのは、日本で最後の中継地として羽を休めるためだと説明されている[6]。春には北へ向かうハクチョウが、クッチャロ湖で羽を休めてから旅を続ける。

環境省が追跡した、新潟県で越冬したコハクチョウ1羽の記録は、この道筋とよく合う。3月中旬から下旬に越冬地を出て北海道に渡り、サハリン経由でオホーツク海を越え、5月中旬にロシア東部に上陸した。6月上旬に北東部の湿地に着き、9月下旬に秋の渡りを始めて、10月下旬に捕獲地に戻っている[4]。越冬地から繁殖地までは約2か月半で、先のオオハクチョウ(2か月前後)より少し長い。ただし1羽ずつの記録なので、2種の差とは断定できない。

北の旅と中継地は分かった。では、その先の本州で、ハクチョウは冬の毎日をどこで過ごしているのか。

4. 日本に ついたら、夜は どこで ねるの?

4. 夜は湖で眠り、昼は田んぼで食事をする

4. ねぐらの湖と採食の水田 ── 福井県三方湖周辺の調査から

冬の はくちょうの 1日を、福井県ふくいけんの 調べから 見て みましょう。夜、はくちょうは 湖で ねぐらを とります。朝に なると 湖から とびたち、田んぼへ 行きます。夕方に なると、また 湖へ 帰って きます[7]。

ねる 場所と ごはんの 場所が ちがう のは、わたしたちが 家で ねて、お店で ごはんを たべるのに にて います。ただし はくちょうは、田んぼで ごはんを たべるだけでなく、休む こと も あります[7]。

はくちょうが たべるのは、おちた いねの み、草の 葉や 根、水草、藻もなどです[1]。長い 首を 水に 入れたり、ふかい ところでは さかだちを したり して たべます[2]。

調べた 田んぼは、たがやされずに、ところどころ 水が たまって いました。いねの 切りかぶの 根もとを くちばしで ほって いたそうです[7]。

こおる 冬の 北海道では、ねぐらは どうなるのでしょう。

福井県の三方湖周辺の調査では、ハクチョウ類は湖でねぐらをとっていました。朝になると湖面から飛び立って水田へ移り、そこで食事をし、休んだあと、夕方にまた湖へ戻ります[7]。夜は湖、昼は田んぼという、通い暮らしです。

食べるものは、落ち穂、草の葉・茎・根、水草、藻などで、ときには小さな無脊椎動物も食べます[1]。水の中の植物を食べるときは、長い首を水に入れたり、深い場所では逆立ちしたりすると百科事典は説明しています[2]。

調査された田んぼには特徴がありました。耕されずに部分的に水がたまっていて、ハクチョウは稲の切り株の根もとをくちばしで掘ったり、二番穂を食べたりしていたのです[7]。稲刈りのあとの田んぼは、ハクチョウにとって食べ物の置かれた広場になっているようです。

ところで、冬の北海道の湖は凍ります。凍ってしまうとき、ハクチョウはどこで冬を過ごすのでしょうか。

日本の冬、ハクチョウは1日をどこで過ごすのか。福井県海浜自然センターの調査(三方湖周辺)によると、ハクチョウ類は三方湖や菅湖でねぐらをとり、朝、湖面から調査対象の水田へ移動する姿が何度も目撃されている[7]。日中は水田で食事や休息をし、夕方にねぐらへ戻る。つまり、寝る場所と食べる場所を分けた暮らしである。

食べ物は、新潟県の資料では落ち穂、草の葉・茎・根、水草、藻などが中心で、無脊椎動物も食べることがある[1]。日本大百科全書は、ハクチョウ類が水生植物を主食とし、水面のほか、長い首を水中に入れたり、深い場所では逆立ちしたりして採食すると述べる[2]。

ここから調査対象になった水田の特徴が見えてくる。採食に使われた水田は耕起されず、部分的に水がたまっており、ハクチョウは稲株の根元をくちばしで掘ったり、二番穂を食べたりしていた[7]。収穫後の田に落ちたもみや株の根は、群れにとって食料になる。ただしこれは三方湖周辺の水田での観察で、どの地域でも同じとは限らない。

では、寒さで湖が凍る地域では、この「夜は湖」という暮らしはどうなるのか。

5. 北海道の 冬でも、こおらない 場所が あるの?

5. 真冬でも凍らない温泉の水辺に、オオハクチョウが集まる

5. 凍結しない水辺 ── 屈斜路湖畔のオオハクチョウと、2種の冬の過ごし方

北海道の ある 湖には、温泉おんせんの あたたかさで、真冬でも こおらない 場所が あります。そこの まわりの 水で、シベリアから 来た おおはくちょうが あつまって いる ところが 見られます[8]。

こはくちょうは、本州の 湖や 広い 川で 冬を すごします。西日本まで 行く ものも います。北海道で 冬を こす ものは 少なく、秋と 春に とおる 旅鳥と して 見られる ことが 多いです[9]。

おおはくちょうの 冬の すみかは、本州の 北の ほうから 北海道に かたよって います[7]。

さて、こうして はくちょうの 3つの すみかが 見えて きました。夏の ロシアの 湿地しっち、旅の とちゅうの 休けいばしょ、冬の 湖と 田んぼです。

北海道の屈斜路湖畔には、温泉の熱で真冬でも凍らない場所がいくつかあります。コタン温泉や砂湯温泉の周りの水辺では、シベリアから飛来したオオハクチョウたちが集まっている姿が見られます[8]。凍らない水辺は、ハクチョウの暮らしにとって大事な場所の一つのようです。

北海道の冬は、湖の多くが凍ってしまうほど寒く、2種の冬の過ごし方もちがいます。コハクチョウは、本州の湖沼や広い川で冬を越し、西日本まで渡る個体もいます。北海道で冬を越す個体は少なく、秋と春に通る旅鳥として見られることが多いとされます[9]。一方、オオハクチョウは、越冬地が本州北部から北に偏っています[7]。

これで、ハクチョウの暮らしが三つの場所でできていることが見えてきました。夏はロシアの湿地で子育て、春と秋は北海道などの中継地で休けい、冬は夜の湖と昼の田んぼです。

北の地方では、冬に湖が凍る。ハクチョウは水の上でねぐらをとるのに、凍結地域ではどうしているのか。環境省のエコジンは、北海道の屈斜路湖畔には温泉の熱で真冬でも凍結しない場所が何か所かあり、コタン温泉や砂湯温泉周辺の水辺にシベリアから飛来したオオハクチョウが集うと紹介している[8]。温泉の熱で凍らない水辺に、オオハクチョウが集まる場所があるわけだ。

2種の冬の過ごし方も、少しちがう。コハクチョウは本州の湖沼や広い川で冬を越し、西日本まで渡る個体もいる。北海道で冬を越す個体は少なく、秋と春の旅鳥として見られることが多い[9]。一方で福井県の報告は、オオハクチョウの飛来数がコハクチョウより少なく、越冬地が本州北部以北に偏っていると述べる[7]。コハクチョウが旅鳥として北海道を通り過ぎ、オオハクチョウが北の側に留まりやすいという図式は、クッチャロ湖や屈斜路湖の記述とも矛盾しない。

こうして、1羽のハクチョウの1年は、繁殖地・中継地・越冬地という三つの住みかを、季節ごとに渡り歩く暮らしとして見えてくる。越冬地の中にも、夜のねぐらと昼の水田という二つの顔がある。

6. ちずを ひらいて、はくちょうの 旅を なぞって みよう

6. 地図帳の上で、ハクチョウの旅をなぞる

6. 地図と原典で確かめる ── 追跡の記録を読み比べる

ちずちょうを ひらいて、北海道、サハリン、オホーツク海を さがして みましょう。サハリンから オホーツク海を わたって、ロシアの 東の 海ぎしへ 指で なぞると、はくちょうが とんだ 道の 長さが わかります。

環境省かんきょうしょうの ページには、発信機はっしんきを つけた はくちょうの 旅が のって います。大人と いっしょに 見て、行きと 帰りで 道が 同じか、くらべて みましょう。

家の 近くの 湖や 川に はくちょうが 来る 場所が あるか、市や 県の ホームページで 調べるのも、おもしろいです。

地図帳を開いて、北海道、サハリン、オホーツク海を探してみてください。北海道から出発して、サハリンの横を通り、オホーツク海を越えてロシア東部の海ぎしまで、指でなぞってみます。地図で経路をたどると、北海道からロシア東部までの距離を確かめられます。

環境省のウェブサイトには、発信機をつけたハクチョウの渡りの経路のページがあります。春と秋の道がどのくらい重なっているか、見比べてみると、旅の姿がいっそう具体的になります。

ハクチョウが来る場所は、自治体のウェブサイトでも案内されています。住んでいる地域に飛来地があるか、あるなら夜と昼でどこにいるのかを調べるのも、次の問いになりそうです。

環境省の渡り経路のページ[3][4]と、日本の越冬個体47羽を追った論文[5]を並べて読むと、出発日や到着日が個体ごとに少しずつちがうことが見えてくる。

読み比べるときの目安を三つ挙げる。一つ目は、1羽の記録と複数羽の研究を区別すること。二つ目は、繁殖地が「推定」であること。三つ目は、飛来数が資料によって1万数千羽から約3万羽まで幅があることだ。同じハクチョウでも、数え方や調査の範囲がちがえば数字は変わる。

地図帳でサハリンとオホーツク海を探して、春の経路を指でなぞってみるのも手がかりになる。地元の自治体が出している飛来地の案内と見比べると、日本のどこが「ねぐら」で、どこが「採食の田んぼ」なのかを自分で確かめる、最初の一歩になる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

資料は公的機関と百科事典などで、読んだ範囲を用途とともに示します。

  1. 新潟県「ハクチョウ愛鳥」 https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kankyotaisaku/hakuchouaicho.html (2種の見分け方、食べ物、飛来数)
  2. 日本大百科全書「ハクチョウ」(コトバンク) https://kotobank.jp/word/%E3%83%8F%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6-2855792 (繁殖地、採食のしかた)
  3. 環境省「渡り経路(平成21年度)」 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/migration_route-h21.html (オオハクチョウの衛星追跡の経路と日程)
  4. 環境省「渡り経路」(コハクチョウ) https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/migration_route.html (新潟県で越冬したコハクチョウの経路と日程)
  5. Ornithological Science 13(2) 衛星追跡の論文 https://www.jstage.jst.go.jp/article/osj/13/2/13_67/_article (オオハクチョウ47羽の追跡、繁殖地の推定、中継地)
  6. 北海道「クッチャロ湖」ガイドブック https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/wp-content/uploads/2025/01/guidebook_kuccharo-1.pdf (クッチャロ湖の飛来時期と中継地としての役割)
  7. 福井県海浜自然センター 研究報告(三方湖ふゆみずたんぼ) https://fcnc.pref.fukui.lg.jp/wp-content/uploads/2021/10/research_H30_5.pdf (ねぐらと採食の水田、オオハクチョウの越冬地の偏り)
  8. 環境省 エコジン 国立公園 https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin/park/20230104.html (屈斜路湖畔の凍らない水辺)
  9. キヤノン 野鳥図鑑 コハクチョウ http://global.canon/ja/bird-branch/photo-gallery/kohakucho/ (コハクチョウの越冬地)

なおした ところ

更新履歴

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