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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

こおろぎは、くさむらの ほかにも、すんで いる ところが あるの?

コオロギは、草むらのどこで暮らしているのか

コオロギはどこで暮らしているのか:草の高さと湿り気で分かれる居場所、岩場やアリの巣まで

分野:生きもの

コオロギは、くさむらの 中だけに すんで いる わけでは ありません。うみの ちかくの いわばや、アリの す の 中で くらす なかまも います。

ひろい 草むらでも、草の たかさや しめりぐあいで、すむ コオロギが かわります。この ページでは、コオロギの すみかが どう わかれて いるのかが わかります。

庭や道ばたで鳴くコオロギは、ふつうの草むらにいる虫だと思われがちです。ところが日本には約60種がいて、海岸の岩場や、アリの巣の中を住みかにする種までいます[1]。

では、同じ草地の中で、種ごとの居場所はどう分かれているのでしょうか。この記事を読むと、草の背丈と湿り気で顔ぶれが入れ替わるようすと、意外な住みかが分かります。

コオロギ類は世界に約2000種、日本にも約60種が知られ、大部分は地表で暮らす一方、樹上や家の中、さらにはアリの巣を住みかにする種もいる[1]。身近な虫でありながら、すみかの幅は意外に広い。

その幅は、同じ草地のなかでどう分かれ、草地の外ではどこまで広がるのか。このメモを読むと、神奈川県での調査を手がかりにした草の高さと湿り気による住み分けと、海岸の岩場やアリの巣に至る例が分かる。

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1. こえは するのに、すがたが 見えない

1. 声はするのに、姿が見つからない

1. 声の方向と、姿が見つからない理由

よるの くさむらから、コオロギの 声が きこえて きます。でも、声の する ほうへ 行って さがしても、すがたは なかなか 見つかりません。

コオロギは、ふつう 木の 葉の 下などに かくれて なくので、なく すがたを 見る ことは すくない、と いわれます[4]。なくのは オスで、はねを こすり あわせて 音を 出します。耳は あたまでは なく、まえあしに あります。

日本には、コオロギの なかまが やく 60しゅるい います[1]。すがたが 見えなくても、声の する 場しょの ようすが 手がかりに なりそうです。では、草むらは どこも おなじなのでしょうか。

隠れて鳴くオスの声

夜の草むらから声が聞こえるのに、近づいても姿が見えない。そんな経験をした人もいるかもしれません。

鳴いているのはオスで、翅をこすり合わせて音を出します。音を聞く耳は、頭ではなく前脚にあります[4]。ツヅレサセコオロギを紹介した高校の資料には、コオロギは葉の陰などの物陰で鳴くことが多いので、鳴いている姿を見る機会は少ない、と書かれています[4]。

横浜市の調査でも、背の高い湿った草地では複数のコオロギの声がしたのに、姿を確かめにくかったと報告されています[3]。

約60種の居場所を、声のする場所から考える

日本のコオロギは約60種。大部分は地表で暮らしますが、樹上で暮らす種、家に住む種、アリの巣で共生する種もいます[1]。姿が見えなくても、声のする場所の草のようすは手がかりになりそうです。では、同じ草地のなかでも、種によって好みは分かれるのでしょうか。

コオロギのオスは、前翅の裏にあるやすり状の部分を、後翅のふちにこすりつけて音を出す。音を受け取る耳は、頭ではなく前脚にある[4]。

ところが、声が聞こえても姿は見つけにくい。コオロギは葉の陰などの物陰で鳴くことが多く、鳴いている姿を見る機会は少ないという[4]。横浜市寺家町の調査でも、草丈の高い湿った草地では複数のコオロギの声がしたのに、姿を確かめにくかったと記されている[3]。この調査の報告者は、コオロギ科の多くは意外に採集がしづらいとも述べている。

だとすれば、探す手がかりは姿より声の場所になる。コオロギ類は世界に約2000種、日本には約60種が知られ、大部分は地表性だが、樹上性の種、家に住む種、アリの巣に共生する種もいる[1]。では、地表で暮らす大部分の種は、草地のなかでどのように分かれているのか。

2. おなじ 道ばたでも、草の たかさで なかまが ちがう

2. 同じ道ばたでも、草の高さと湿り気で顔ぶれが変わる

2. 道の左右5mの調査:草の高さと湿り気による住み分け

かながわけんの ひらつかしで、はくぶつかんの 人が、道の 左右 5メートルいないで なく 虫を しらべました[2]。しらべたのは 1994年です。

すると、草の ようすで、よく いる なかまが かわりました。かわいて ひくい 草地の 道ばた・畑・空き地では、エンマコオロギ、マダラスズ、シバスズなどが 目だちました。

水を ためる 田んぼの ような しめった 草地では、ヤチスズや クマコオロギ が めだちました。ヨシが 高く はえた しめった 草地では、キンヒバリが ここだけで 見つかりました[2]。

ただし、これは 1つの まちで しらべた けっかです。ほかの 場しょも おなじだとは かぎりません。では、草が すくない 場しょには、いないのでしょうか。

道の左右5mで、鳴く虫を数える

神奈川県の平塚市博物館の浜口哲一さんは、1994年に市内の道を昼間に歩き、道の左右5m以内で鳴く虫(コオロギのほかキリギリスのなかまも含みます)を記録して、環境ごとの顔ぶれをまとめています[2]。

乾いた低い草地(道ばた・畑・空き地・土手)では、エンマコオロギ、マダラスズ、シバスズ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギがよく選ばれる種でした。乾いた高い草地ではクサヒバリとヒゲシロスズ、樹林地ではアオマツムシとカネタタキが目立ちます。

湿り気でも入れ替わる

水田や休耕田のような湿った低い草地では、ウスイロササキリ、クマコオロギ、ヤチスズ。ヨシ原のような湿った高い草地では、キンヒバリがこの環境でだけ記録されました[2]。

この調査では、草の背丈と湿り気によって、よく記録される鳴く虫が入れ替わっていました。ただし一つの市の調査なので、全国どこでも同じ顔ぶれとは限りません。では、草がわずかしかない場所はどうでしょうか。

草地のなかの住み分けは、平塚市博物館の浜口哲一による調査で具体的に示されている。1994年、昼間に道の左右5m以内で鳴く虫(キリギリス類を含む)を記録し、草地を乾湿と高さで分けて種ごとの好みを比べたものである[2]。

乾いた低い草地(路傍・畑・空き地・土手)では14種が記録され、選好度が高かったのはマダラスズ、シバスズ、エンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギだった。乾いた高い草地ではクサヒバリとヒゲシロスズ、樹林地ではアオマツムシとカネタタキが好まれた。

では湿り気はどうか。水田や休耕田のような湿った低い草地では12種が記録され、ウスイロササキリ、クマコオロギ、ヤチスズが選ばれた。ヨシ原のような湿った高い草地では、キンヒバリがこの環境でのみ記録された[2]。つまりこの調査では、草の高さと湿り気という二つの条件の組み合わせで、記録された鳴く虫の顔ぶれがおおむね入れ替わっている。

注意したいのは、これが一つの市で行われた調査で、地域や年によって違う可能性があることだ。この結果は、全国の傾向としてではなく、住み分けを具体的に見るための一例として読むのが適切だろう。では、草が少なく環境が荒れた場所でも、コオロギは見つかるのか。

3. 草が すこししか ない 場しょや、林の 中にも

3. 寺家町の調査では、荒れ地や林の中でもコオロギが記録された

3. 横浜市寺家町の調査:荒れ地・樹林内・湿った草地

よこはまし の ある 場しょでは、1985ねんから 2ねん かけて、虫を しらべました[3]。そこには、工事の あとに できた あれ地も ありました。

あれ地でも、草や 落ち葉が すこしでも あれば、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、マダラスズが 見つかりました。

林の 中の 小道の わきでは、ツヅレサセコオロギや ミツカドコオロギが いました。しめった 草地は、クマコオロギや ヤチスズと むすびつく、と されて います[3]。

おなじ コオロギが、あれ地にも 林の 小道にも いる のです。では、見た目が よく にた コオロギは、どう すみ分けるのでしょうか。

草がわずかな荒れ地でも

横浜市寺家町で1985〜86年に行われた調査では、造成後の荒れ地のような乾いた草地や裸地でも、草や落ち葉がわずかにあるところで、ハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、マダラスズなどが確認できたと報告されています[3]。

林の中や、湿った草地

樹林内の空間や小道わきの乾いた草地では、ツヅレサセコオロギ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギが記録されました。一方、クマコオロギとヤチスズは、湿った草地と結びつく種として挙げられています[3]。

同じ種が、乾いた低い草地にも林の小道にもいる。この調査の記録からは、種ごとに決まった一種類の環境があるというより、複数の環境で記録された種もある、と読めます。では、そっくりな二つの種は、どうやって同じ場所を分け合っているのでしょうか。

平塚の調査では草地の種類ごとに好まれる種が分かれていたが、決まった環境にしかいないとは限らない。横浜市寺家町で1985〜86年に行われた調査では、造成後の荒れ地のような乾いた草地や裸地でも、草本や落ち葉がわずかにあればハラオカメコオロギ、エンマコオロギ、マダラスズが確認された[3]。

種ごとの幅も一様ではない。ツヅレサセコオロギ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギは樹林内の空間や小道わきの乾いた草地でも見つかった。他方、クマコオロギとヤチスズは湿った草地と結びつく種として挙げられている[3]。

つまり、先の平塚の結果で示された好みは「ここにしかいない」という境界ではなく、「ここで見つかりやすい」という傾向と読むほうが筋が通る。この点は、地域による違いをどう考えるかにもつながる。では、見た目も声もよく似た種どうしは、どのように場所を分けるのか。

4. エンマコオロギに にた 虫は、どこに いるの?

4. エゾエンマコオロギは、海辺にすんでいる

4. エゾエンマコオロギ:海浜の植物帯と内陸の草地(石川県の例)

エゾエンマコオロギは、エンマコオロギに よく にた コオロギです。声は、リーリーと かわらない ようすで なきます[7]。

いしかわけんの 日本海がわでは、この 虫は うみべの 草の はえた ところと、その すこし 内がわの 草地に すんで います。

エンマコオロギは、うみべにも います。2しゅの きょうそうが、エゾエンマコオロギが へった 理由の ひとつかも しれない、と 書かれて います。でも、これは 「かも しれない」 という 話です。

さて、これらの コオロギは、冬は どうして いるのでしょうか。

海辺にすむ、そっくりな種

エゾエンマコオロギは、エンマコオロギによく似ていますが、鳴き声はリーリーと単調だとされます。石川県のレッドデータブックによると、日本海側では、海浜の植物帯と、その内陸にある草地で見つかります[7]。

居場所の取り合いは、可能性として

同じ資料には、エンマコオロギが海浜にもいるために、競合でエゾエンマコオロギが減っている可能性もあると書かれています[7]。あくまで可能性で、石川県の話であり、全国で確かめられた話ではありません。

それでも、見た目の似た種が同じ海辺の草地に重なると、居場所の取り合いになるかもしれない、と考える材料にはなります。では、そうした草地のコオロギは、冬の間どうしているのでしょうか。

見た目の似た種は、居場所をどう分けるのか。ひとつの手がかりが、エゾエンマコオロギである。エンマコオロギによく似るが、鳴き声はリーリーと単調で、日本海側では海浜の植物帯と、その内陸の草地に生息する[7]。

石川県のレッドデータブック(2009年版)は、日本海側ではこの種の生息地が海浜に限られるようだとしたうえで、エンマコオロギが海浜にも生息するため、競合によって本種が減少している可能性も挙げている[7]。ただし、あくまで可能性の指摘であり、石川県での話である。他の地域に当てはめることはできない。

ここから分かるのは、住み分けは固定した境界ではなく、他の種の存在によっても動きうる、という見方だ。それなら、季節がめぐって草が枯れる冬、草地のコオロギはどのような姿で過ごしているのか。

5. 冬の 草むらに、コオロギは いるの?

5. 冬の草地では、卵や幼虫で待っている

5. 越冬の型:卵で越す種と幼虫で越す種

エンマコオロギは、ひるは 草かげや かきねの ねもとに かくれて います。よるに 歩き回って、草や 小さな 虫の なきがらを 食べます[6]。

この 虫は、たまごで 冬を こします。5〜6月に たまごから かえり、8〜9月に おとなに なり、たまごを うんで、冬が 来る まえに 死にます[6]。

でも、コオロギは みんなが たまごで 冬を こす わけでは ありません。ひらつかしの しらべでは、キンヒバリなどが、ようちゅう の すがたで 冬を こすと 考えられて います[2]。

では、草むらを はなれて くらす コオロギは、いるのでしょうか。

昼は隠れ、夜に歩く

エンマコオロギは、昼は原っぱの草陰や垣根の根元に隠れ、夜に歩き回って、植物や小動物の死骸を食べます[6]。地表のワラや枯れ草の下、穴にもぐることも多いそうです[5]。

冬を越す姿は種で違う

エンマコオロギは卵で冬を越し、5〜6月にふ化して、8〜9月に成虫になります。産卵して、冬が来る前には死んでしまいます[6]。

ただし、すべてがそうではありません。平塚の調査では、キンヒバリなどが幼虫で冬を越すと推定されました[2]。草地が冬枯れしても、卵や幼虫で冬を乗りきる種がいる、ということです。では、草地の外にまで、住みかが広がる種はいるのでしょうか。

草地で暮らすコオロギは、冬をどう越すのか。エンマコオロギは、昼は原っぱの草陰や垣根の根元に隠れ、夜に歩き回って植物や小動物の死骸を食べる。地表のワラや枯れ草の下、穴に潜ることも多い[6][5]。そして卵で冬を越し、5〜6月にふ化して8〜9月に成虫になり、産卵して、冬が来る前に死ぬ[6]。

ところが、平塚の調査で冬の越し方が推定された、昼に鳴く虫を含む24種を見ると、型は一つではなかった。16種が卵で冬を越して年に1世代の型(エンマコオロギ、ハラオカメコオロギなど)、マダラスズ、シバスズなどは卵越冬で年に2世代、クロツヤコオロギ、コガタコオロギ、タンボコオロギ、キンヒバリの4種は幼虫で越冬と推定されている[2]。

この24種はキリギリス類も含む調査地の例で、コオロギ全体の割合ではない。居場所だけでなく、冬の越し方も種ごとに分かれていると読むのが妥当である。

では、住みかが草地の外にまで広がった種は、いるのだろうか。

6. 草むらを はなれて くらす コオロギも いるの?

6. 草地を離れて、海岸の岩場やアリの巣へ

6. コオロギの草地の外のすみか:海岸の岩礁とアリの巣

海岸の いわばには、ウスモンウミコオロギが すんで います。かべのような 面が すきで、すんで いる 場しょから あまり はなれません[8]。魚や 貝の なきがらに あつまる、と いわれます。

アリの す の 中で くらす なかまも います。サトアリヅカコオロギは、トビイロシワアリの すで くらします[9]。

アリに 見つかると、おそわれる ことが あります。そこで、ゆっくり アリの うしろへ まわる うごきと、はやく まっすぐ はなれる うごきを、つかい分けて います。 2024年の ろんぶんで しらせられました[9]。

草むらの 外にも、コオロギの すみかは ひろがって います。

海岸の岩場で暮らす

ウスモンウミコオロギ(ウスモンナギサスズ)は、海岸の岩礁にすみます。垂直な面を好み、生息場所からあまり離れず、魚介類の死骸に集まる、と京都府のレッドデータブックに書かれています[8]。

アリの巣の中で暮らす

アリヅカコオロギの一種のサトアリヅカコオロギは、トビイロシワアリの巣で暮らします。アリに見つかると攻撃されますが、ゆっくりアリの背後に回りこんで気づかれにくくする動きと、高速でまっすぐ離れて逃げる動きを使い分けて、巣の中で生活することが、名古屋大学などの研究で報告されました(2024年12月に Communications Biology に掲載)[9]。

草むらのほかに、海辺の岩場やアリの巣で暮らすコオロギもいます。

草地の外へ目を向けると、すみかの幅はさらに広がる。ウスモンウミコオロギ(ウスモンナギサスズ)は海岸の岩礁にすみ、垂直面を好んで生息場所からあまり離れず、魚介類の死骸に群がる[8]。

もう一つの例は、アリの巣の内部である。アリヅカコオロギの一種のサトアリヅカコオロギは、トビイロシワアリの巣で暮らす。アリに見つかると攻撃されるが、比較的ゆっくりとした速さでアリの背後に回りこむ行動(ドッジング)と、高速で直線的に離れる行動(ディスタンシング)の二つを、アリに攻撃されかねない場面で使い分けて、巣内で生活することが、名古屋大学などの研究グループによって示された。2024年12月31日に Communications Biology に掲載されている[9]。

草むらのほかに、海岸の岩場やアリの巣で暮らすコオロギもいる。大部分は地表性とされるコオロギ類の幅は、地表の草地を越えて広がっている[1]。

この幅をたどって見ると、居場所は草の背丈、湿り気、落ち葉、海辺、アリの巣と、細かく分かれている。では、自分の近所では、どこに誰がいるのだろうか。

7. じぶんの 道で、草の たかさを くらべて みよう

7. 近所の道で、草の高さと湿り気を見くらべる

7. 近所の道を、平塚の調査の小さな版として歩く

家の ちかくの 道ばたや 公園で、草の たかさが ひくい 場しょと 高い 場しょを、それぞれ 1〜2か所 えらびましょう。そこの 地面が かわいて いるか、しめって いるかも、見て みます。

それを ノートに 書きとめて、声が する 時は、どの 場しょから きこえたかも 書きます。車の 通る 道には 出ません。人の 土地には 入りません。草むらには、手を つっこまない ように します。

コオロギが 見つからなくても、草の ようすが わかれば、それも 発見です。

今日できること

家の近くの道ばたや公園で、草が低い場所と高い場所を、それぞれ1〜2か所選びます。地面が乾いているか、湿っているかも見て、メモに書きとめます。声が聞こえるときは、どの場所から聞こえたかも記録します。

車の通る道には出ず、他人の土地には入りません。草むらに手を入れるのは避け、夜に出歩くときは大人といっしょにします。

出かけてできること

近くの博物館や図書館で、その地域の鳴く虫の調査報告を探します。平塚市や横浜市の調査のように、地域ごとの記録が公開されていることがあります。

本文で使った資料

本文で使った平塚市・横浜市の調査報告は神奈川県の自然誌資料、エゾエンマコオロギとウスモンウミコオロギは石川県と京都府のレッドデータブックです。ページの最後の出典欄にあります。

今日できること

平塚の調査は、道の左右5m以内で鳴く虫を記録するという、単純な手順だった。これを小さくまねて、近所の道ばたや公園で、草が低い場所と高い場所を、それぞれ1〜2か所選び、地面の乾き具合とあわせてメモに書きとめる。声が聞こえるときは、その場所も記録する。

車の通る道には出ず、他人の土地には入らない。草むらに手を入れるのは避け、夜に出歩くときは大人といっしょにする。

資料にあたる

平塚市と横浜市の調査(神奈川自然誌資料)は、地域の自然誌を知る手がかりになる。同じ地域で別の年に調べた結果と比べれば、本文で触れた「全国の傾向か、一地域の例か」の区別が具体的になる。石川県と京都府のレッドデータブックは、地域ごとの絶滅危惧種の記述がまとまっており、居場所の細かい書き方を知る助けになる。

名古屋大学ほかのアリヅカコオロギの論文は、出典欄のプレスリリースから、掲載誌の Communications Biology(2024年12月31日)の論文をたどれる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文は、ここにある資料の内容を、自分の言葉で言いかえたものです。種の分布や好みは地域によって違うことがあります。

  1. コトバンク「コオロギ」(世界大百科事典) https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%AE-63506 (種数、地表性・樹上性・家住性・アリの巣共生)
  2. 浜口哲一(1996)神奈川自然誌資料17:33-38(平塚市博物館) https://nh.kanagawa-museum.jp/assets/icp/pdf/nhr17_033_038hamaguchi.pdf (平塚市の草地ごとの顔ぶれ、越冬の型)
  3. 西村正賢(1987)神奈川自然誌資料8:89-94 https://nh.kanagawa-museum.jp/assets/icp/pdf/nhr8_089_094nishimura.pdf (横浜市寺家町の荒れ地・樹林内・湿った草地)
  4. 佐藤龍平「科技高 いきもの記」Vol.12 ツヅレサセコオロギ(都立科学技術高等学校) 都立科学技術高等学校のPDF (翅の音、耳の位置、隠れて鳴くこと)
  5. 国土交通省 武雄河川事務所「六角川の生きもの」エンマコオロギ https://www.qsr.mlit.go.jp/takeo/livingthing/rokkaku/kanchoiki_insect.html (エンマコオロギの草地・地表の隠れ場所)
  6. Honda 森の図書館「エンマコオロギ」 https://global.honda/jp/philanthropy/hondawoods/forest/library/047/ (昼夜の動き、卵で越冬する1年の流れ)
  7. 石川県レッドデータブック2009 エゾエンマコオロギ https://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/reddata/rdb_2009/4_ato/kennsaku2/documents/5-49ezoennmakourogi.pdf (海浜と内陸の草地、競合の可能性)
  8. 京都府レッドデータブック2015 ウスモンウミコオロギ https://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/bio/db/ins0290.html (海岸の岩礁での生息のようす)
  9. 名古屋大学ほか プレスリリース(2025年1月14日) https://nagoya-cu.ac.jp/media/202501141100press.pdf (アリの巣で暮らすコオロギの逃げ方)

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