1. 馬は 一日の どれくらいを 食べて すごすの?
1. 一日の半分以上が、食べる時間になる
1. 馬の採食時間は12〜18時間、調査では714分
みなさんの 一日の ごはんは、ぜんぶ あわせて どれくらいの 時間でしょう。かんがえて みてから、馬と くらべて みましょう。
体重が 450キロぐらいの 馬は、一日に 12時間から 18時間、草を 食べて すごすと いわれます[1]。一日は 24時間ですから、半分から 4ぶんの 3です。
北海道の 林に はなされた 馬を しらべた 研究でも、ササの 多い 林では、食べる 時間が 一日 714分でした。だいたい 12時間です。この 馬たちは、一日に 12キロいじょうも 歩いて いました[3]。
そんなに 長い 時間を かけて、馬は 草の ほかにも 口に する ものが あるのでしょうか。
自分の食事時間と並べてみる
体重450kgほどの馬は、一日に12〜18時間、草を食べて過ごすとされます[1]。24時間のうち半分から四分の三です。自分の一日の食事の時間を数えて、並べてみてください。差の大きさが分かります。
この数字は目安の幅で、馬や環境によって変わります。北海道和種馬を林に放して調べた研究では、採食時間は1日714分、約11.9時間でした[3]。12時間にわずかに届かないものの、目安の下限に近い値です。
食べながら、よく歩く
同じ研究で、馬の1日の移動距離は12.8kmでした[3]。同じ場所に立ち止まって食べ続けるのではなく、歩いて移動しながら食べていたと考えられます。
これだけ長く食べるなら、口に入る植物にも、何か選び方がありそうです。林の中の馬は、実際に何を食べていたのでしょうか。
2. 林の 馬は、木の 葉も 食べるの?
2. 林に放した馬は、草のほかに木の葉も食べた
2. 林間放牧の観察:草本29種と木本23種
北海道には、ほっかいどうわしゅばという 馬が います。この 馬 8頭を、ササが ほとんど ない 林に 10日間 はなして、なにを 食べるか 見た 研究が あります[2]。
馬が 食べた 草は、29しゅるいでした。林に 生えて いた 草の、10しゅるいのうち 4しゅるいほどです。イネの なかまや、スゲ、チゴユリなどが 多く 食べられました。
おどろくのは、ここからです。馬は、木の 葉も 食べました。ヤマモミジや イタヤカエデなど、23しゅるいです。林に 生えて いた 木の、ちょうど 半分にあたります。
ただし、これは みじかい 時間ずつ 見ただけです。一日の ごはんの うち、葉が どれくらいかは わかりません。シダの なかまは、食べて いませんでした。
では、草の しゅるいが 少ない 林と 多い 林では、馬の 食べかたは かわるのでしょうか。
8頭を林に放して、何を食べるか見る
北海道大学の研究報告に、北海道和種馬8頭を10日間、落葉広葉樹の林に放して食べ物を観察した調査があります[2]。林にはササ類がほとんど生えていません。
馬が食べた草は29種で、林に生えていた草全体の42%にあたります。イネ科のタツノヒゲ、スゲ類のアオスゲ、チゴユリ、ヨブスマソウなどが主でした。
木の葉も食べていた
目を引くのは木の葉です。馬が葉を食べた木は23種で、林に生えていた木全体のちょうど半分でした。サワシバ、ヤマモミジ、アオダモ、イタヤカエデが主で、シダ植物は食べられていませんでした[2]。馬は草を食べる動物、と思っていると意外な広がりです。
ただし、この観察は5分間ずつの短いものを重ねたものです。馬の一日の食事のうち、葉が何割だったのかは、この数字からは言えません。分かるのは、馬が食べる植物の幅の広さです。
では、林に生えている植物の顔ぶれが違うと、食べる量や食べるものは変わるのでしょうか。
北海道和種馬8頭を、ササ類がほとんどない落葉広葉樹林に10日間放牧した観察[2]では、採食された草本は29種で、林内の草本全種の42%にあたった。イネ科(タツノヒゲなど)、スゲ類(アオスゲなど)、チゴユリ、ヨブスマソウが主だった。
注目すべきは樹葉の採食で、木本23種、林内の木本全種の50%が食べられた。サワシバ、ヤマモミジ、アオダモ、イタヤカエデが主で、シダ植物の採食は見られなかった[2]。馬は草食だが、「草だけを食べる」わけではないことになる。
ただし、この観察は5分間ずつの短時間観察を重ねたもので、1日の採食全体に占める葉の割合を示すものではない。ここで見ているのは「食べられた植物種の幅」であって、「食べた量の配分」ではない点に注意が要る。
割合から逆算すると、この林には草本がおよそ69種(29÷0.42)、木本がおよそ46種(23÷0.5)生えていた計算になる(丸めた割合からの概算で、本稿の計算)。10日間の放牧で、馬は草本の4割あまり、木本の半分に口をつけたことになる。ただし「食べた量」ではなく「口をつけた種の数」の話である。
では、林床の植物の構成が違うと、採食量や食べる植物の配分は変わるのか。
3. ササばかりの 林と、いろいろ 生えた 林では?
3. ササだらけの放牧地と、種類の多い放牧地を比べる
3. 2つの放牧地の比較:採食量4.9kgと6.2kg(乾物/日)
べつの 研究では、2つの 林を くらべました。ひとつは、ミヤコザサという ササが、林の 下に 生える 植物の 73%を しめる 林です。もうひとつは、ササ いがいの 草や 木が 64%を しめる、いろいろ 生えた 林です[3]。
ササばかりの 林では、馬は 食べた ものの 85%が ミヤコザサでした。いろいろ 生えた 林では、ミヤコザサが 49%、イネの なかまが 34%で、スゲなども 少しずつ 食べて いました。
食べた りょうも ちがいました。一日に、ササの 林では 4.9キロ、いろいろ 生えた 林では 6.2キロです。草を かわかした ときの おもさで、はかった ものです。6.2を 4.9で わると、だいたい 1.3ばいに なります。
食べる 時間は、714分と 759分でした。45分しか ふえて いないのに、りょうは 1.3ばいです。なぜ そう なったのかは、この 数字だけでは わかりません。
べつの 研究の しょうかいでは、ぜつめつする 前の プルジェワルスキーウマは、夏に 草を 食べ、冬には えいようの 少ない ひくい 木も 食べて いたと されて います[6]。
いろいろな 草を 食べると、おなかの 中では どうなるのでしょう。
ササだらけの林と、いろいろ生えた林
別の研究では、林に放した北海道和種馬6頭を32日間観察して、2種類の放牧地を比べました。一つはミヤコザサが林の下の植物の73%を占める10.5ha、もう一つはササ以外の植物が64%を占める45.5haです[3]。
ササだらけの放牧地では、食べたもののうち85%がミヤコザサでした。種類の多い放牧地ではミヤコザサが49%、イネ科が34%で、スゲなどを3〜5%ほど食べていました。ここでの割合は、乾かした重さをもとにした推定値です。
食べる時間より、量のほうが大きく増えた
1日の採食量は、乾かした重さで、ササ中心の放牧地が4.9kg、種類の多い放牧地が6.2kgでした。6.2÷4.9は約1.27で、4分の1あまり多い計算です。食べる時間は714分と759分で、増えたのは45分、約6%です[3]。
この2つの数字から、1分あたりの量を計算してみます。4.9kg÷714分は約6.9g、6.2kg÷759分は約8.2gです。種類の多い放牧地の馬は、時間が延びた分以上に、多く食べていたことになります。
乾物消化率は30.3%から36.0%へと「高い傾向」でした。ただ、2つの放牧地は広さも違います。植物の種類だけが原因とは決められません。
プルジェワルスキーウマは季節で食べるものが変わった
ヨーロッパとアジアの野生種プルジェワルスキーウマについて、尾の毛の分析から、絶滅する前は夏は草だけ、冬は栄養の少ない低木も食べていたと紹介された研究があります[6]。再導入された今は、一年を通して質のよいイネ科の草を食べているそうです。
植物を何種類も混ぜて食べることは、馬の消化にどう働くのでしょうか。
室田による北海道大学大学院の研究(要旨)[3]は、ミヤコザサが73%を占めるM区(10.5ha)と、ササ以外の多様な林床が64%を占めるD区(45.5ha)に、北海道和種馬を各6頭、32日間放牧して比べた。採食割合はアルカン法による乾物ベースの推定値で、M区ではミヤコザサが85%、D区ではミヤコザサ49.4%・イネ科33.6%が主で、スゲ、ミズヒキ、モミジガサなどが3〜5%程度だった。
差が目立つのは摂取量である。総採食量はM区で4.9kg乾物/日、D区で6.2kg乾物/日で、比は約1.27。採食時間は714分と759分で、増加は約6%にとどまる。この2つから1分あたりの採食量を計算すると、約6.9gから約8.2gになり、D区の馬は時間の延びよりも大きく量を増やしたことになる(計算は本稿)。
乾物消化率は30.3%から36.0%で「高い傾向」、1日の移動距離は12.8kmから13.5kmだった。ただしD区はM区の4倍以上の広さがあり、植物の多様さだけが量の差を生んだとは決められない。消化率も「傾向」の表現にとどまる。
食べるものの季節変化の例として、野生種のプルジェワルスキーウマを調べた研究が報道で紹介されている。尾毛の分析から、絶滅前は夏は草だけを食べ、冬は栄養の少ない低木も食べていたとされ、再導入後の現在は一年中質のよいイネ科草を食べるという[6]。ニュース記事経由の情報で、原論文は確かめていないため、補足として読んでほしい。
では、種類の多い食事は、消化にどう働く可能性があるのか。
4. いろいろ まぜて 食べると、いいことが あるの?
4. 草を混ぜて食べると、消化がよくなるのか
4. 試験管内実験:組み合わせで変わるガス生成量
同じ 研究の 人たちは、しけんかんの 中で、草を いろいろに くみあわせて、ガスが どれくらい 出るかを しらべました[3]。ガスは、草が こなれる ときに 出るので、消化の めやすに なります。
ミヤコザサと スゲなどを まぜると、ガスの りょうが、計算で 出した 数より 多くなりました。まぜた ほうが こなれやすいかも しれません。
ところが、ハエドクソウや ヨブスマソウを ふくむ べつの 組み合わせでは、反対に 少なくなりました。
ですから、「まぜれば かならず いい」とは いえません。研究も、まぜて 食べると こなれやすく なる かのうせいが 「しめされた」と 書く ところまでです。
では、人が 世話を する 馬の ごはんは、どう 考えられて いるのでしょう。
組み合わせの試験管内実験
同じ研究では、混ぜて食べると本当に得なのかを、試験管内の実験で調べています[3]。植物を組み合わせて、消化の目安になる累積ガス生成量を測り、それぞれを単独で測った値から計算した予想と比べました。
ミヤコザサとスゲ類などの組み合わせでは、実測値が予想を上回りました。ところが、ハエドクソウやヨブスマソウを含む別の組み合わせでは、予想を下回りました。
「混ぜればいい」とは言えない理由
得になる組み合わせと、そうでない組み合わせがあるわけです。そのため研究は、植物を混ぜて食べることで消化性が上がる可能性が「示唆された」と述べるにとどまります[3]。
試験管の中の結果ですから、生きた馬の体の中でも同じことが起きているかは、別の話です。前の章で見た、種類の多い放牧地で食べる量が増えたことと、方向はそろっています。ただ、これは「つながりを疑う理由」にはなっても、「原因と決める理由」にはなりません。
野外の馬は、食べるものを自分で選びます。では、人が世話をする競走馬の食事は、どう組み立てられているのでしょうか。
試験管内(in vitro)で累積ガス生成量を指標にした実験[3]では、ミヤコザサとスゲ類などの組み合わせで、実測値が各植物を単独で測った値から計算した推定値を上回った(正の相乗効果)。ハエドクソウやヨブスマソウを含む別の組み合わせでは、実測値が推定値を下回った(負の相乗効果)。
研究は、植物を混ぜて食べることで消化性が高まる可能性を「示唆」するにとどまる。理由は3つある。負の組み合わせが存在すること、試験管内の結果であって生きた馬の消化管の結果ではないこと、放牧地の比較で見えた消化率の差(30.3%から36.0%)も「高い傾向」にすぎないことである。
前章の採食量の増加(約1.27倍)と方向は一致するが、この要旨だけでは、混ぜる効果が採食量の増加の原因だとまでは決められない。「疑う根拠」と「決める根拠」を分けて読む必要がある。
では、野外ではなく人が給餌する競走馬は、どのように食べているのか。
5. レースの 馬は、えさを 何回に 分けるの?
5. 競走馬の食事は、なぜ少しずつ何回かに分けるのか
5. 競走馬の完全配合飼料と給餌回数
レースで はしる 馬の ごはんは、人が 考えて つくります。2013年の 記事では、えいようが ぜんぶ はいるように まぜて つくった えさを あげる ところが 多いと しょうかいされて います[5]。「かんぜんはいごうしりょう」と いいます。
美浦トレーニング・センターでは、ほとんどの きゅうしゃが、この ごはんを 一日 2回に 分けて あげて いると ありました。食べる はやさに ちがいが あるので、3回に 分ける ところも あります。
牧場の いちれいでは、体重や ようすに 合わせて、一日 4〜5キロの えさを 3回に 分けていました。4を 3で わると 1.3、5を 3で わると 1.7ですから、1回は 1キロ ちょっとから 1.7キロほどです。
なぜ 分けるのでしょう。馬の いぶくろは、18リットルほどで、おなか ぜんぶの 9%しか ありません[4]。小さいので、えさは なるべく 少しずつ 何回も あげるのが よいと されます。
それに、馬は 食べた ものを はき出して かみ直す ことが できません[1]。野外の 馬は 半日 いじょう かけて 少しずつ 食べ、きゅうしゃの 馬は 決まった 時間に 食べます。同じ 馬でも、ごはんの かたちは ずいぶん ちがいます。
おなかの しくみは、馬の おなかの 記事で くわしく 読めます。
栄養をそろえた「完全配合飼料」
2013年の取材記事では、日本の競走馬に、必要な栄養素がすべて入った完全配合飼料が広く使われていると紹介されています。美浦トレーニング・センターのほとんどの厩舎では、これを1日2回与えるそうです。食べる速さの違いから、1回の量を減らして3回に分ける厩舎もあるそうです[5]。
牧場の一例では、馬体重や状態に合わせて、1日4〜5kgの飼料を3回に分けていました。計算すると1回あたり約1.3〜1.7kgです。2013年の報道記事で、全部の厩舎の今の様子とは限りません。この数字から、牧草や乾草を含めた食事全体の量は読み取れません。
少しずつ分ける理由と、野外との違い
回数を分ける考え方は、胃の大きさとつながっています。馬の胃は約18Lで、消化管全体の約9%しかありません。小さいため、餌はできるだけ少量ずつ何回にも分けるのがよいとされています[4]。
馬は食べたものを吐きもどして噛み直す、反芻もできません[1]。草の繊維は、後腸にすむ細菌などが分解してできる揮発性脂肪酸が、エネルギーの大部分をまかなっています[4]。仕組みは馬の胃と後腸の記事にくわしく書いてあります。
野外の馬は一日の半分以上、少しずつ食べ続けます。厩舎の馬は決まった時間に決まった種類の食事をとります。同じ馬でも、食事の形はずいぶん違います。
飼育される競走馬では、食べるものと回数を人が設計する。2013年の取材記事では、日本の競走馬に必要な栄養素がそろった完全配合飼料が広く使われていると紹介され、美浦トレセンのほとんどの厩舎では1日2回、食べる速さの違いから1回の量を減らして3回にする厩舎もある[5]。牧場の一例では、馬体重と状態に応じて1日4〜5kgの飼料を3回に分けており、1回あたりに直すと約1.3〜1.7kgになる(計算は本稿)。
ただし出典は2013年の報道記事であり、全厩舎の現状を示すとは限らない。4〜5kgも一例であって、この数字から牧草や乾草を含めた食事全体の量は読み取れない。
回数を分ける考え方は、胃の大きさとつながる。馬の胃は約3〜5ガロン(約18L)で消化管全体の約9%にすぎず、そのため餌は実行できる範囲で少量ずつ多くの回数に分けるのがよいとされる[4]。馬は食道が一方通行で、吐きもどして噛み直す反芻ができない[1]。繊維は後腸の細菌などによる発酵でできる揮発性脂肪酸として利用され、これがエネルギー要求の大部分をまかなう[4]。仕組みの詳細は馬の胃と後腸の記事にある。
野外の馬は1日の半分以上を、少しずつ食べ続けて過ごす。厩舎の馬は、決まった時間に決まった種類の食事をとる。同じ馬でも、食事の形はずいぶん違うことが、ここまでの資料から読みとれる。
6. 馬を 見かけたら、口もとを 見て みよう
6. 馬の口もとを見る前に、手もとでできる計算と観察
6. 観察と計算の道すじ、読める原典
ぼくじょうや 公園で 馬を 見かけたら、なにを 食べて いるか 見て みましょう。草だけでなく、木の 葉を かじる 馬も いるかも しれません。
馬には 近づきすぎないで ください。えさは あげません。かかりの 人の 話を 聞いて、きまりを まもります。
おうちでは、計算も できます。6.2キロから 4.9キロを ひくと いくつでしょう。6.2を 4.9で わると どう なるかも、紙と けいさんきで ためして みましょう。
手もとでできる計算
紙と電卓で、4.9kgと6.2kgの差を求めてみます。差は1.3kgです。6.2÷4.9の倍率や、それぞれを食べた時間の分で割った1分あたりの量も、同じ電卓で確かめられます。
馬に会えたら
牧場や公園で馬に会えたら、何を食べているか、口もとを遠くから見てみます。草だけか、葉をかじるか。歩きながらか、立ち止まってか。見たことを日付と一緒に書きとめておくと、研究の数字との違いが見つかるかもしれません。
馬に近づきすぎたり、餌を与えたりしてはいけません。施設の決まりと、係の人の指示に従ってください。
原典にあたるなら
林の観察は、北海道大学の研究報告(稲葉ほか、1998年、北海道大学演習林研究報告55巻1号)が、大学のリポジトリで読めます[2]。放牧地を比べた研究の要旨は[3]の資料です。
手もとでは、紙と電卓で次の計算ができる。採食量4.9kgと6.2kgの差(1.3kg、約27%)を求め、採食時間714分と759分の差(約6%)と比べる。1分あたりの量は約6.9gと約8.2gになる。この3つを自分の手で求めると、要旨の数字のどこが時間の話で、どこが量の話かが見える。
観察では、牧場や公園で馬の口もとを遠くから見て、草だけか葉も食べるか、歩きながらか立ち止まってかを記録できる。馬に近づきすぎず、餌を与えず、施設の決まりに従う。1回の短い観察は、本文の稲葉らの5分観察と同じで、一日の食事全体を表さない点も心得ておきたい。
原典は、林間放牧の観察が稲葉ほか(1998)の北海道大学演習林研究報告55巻1号[2]、放牧地の比較と試験管内実験が室田の北海道大学大学院の要旨[3]、胃の大きさと餌の与え方がオハイオ州立大学の解説[4]、採食時間と反芻の有無がジョージア大学の解説[1]にある。競走馬の給餌の一例は、日本語のスポーツ記事[5]で読める。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
本文は、ここにある資料の内容を、自分の言葉で言いかえたものです。数字は資料によって幅があり、ひとつの研究の結果をすべての馬に当てはめることはできません。
- University of Georgia Extension, Understanding a Horse's Digestive System https://site.extension.uga.edu/forageteam/2018/09/understanding-a-horses-digestive-system (採食時間の目安、反芻しないこと)
- 稲葉ほか(1998)「北海道和種馬の夏季林間放牧における採食植物種」北海道大学演習林研究報告55(1) https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/21426 (食べられた草と木の葉の種数)
- 室田(北海道大学大学院)「林間放牧下の北海道和種馬における養分摂取に及ぼす林床植生の影響」(要旨) https://www.agr.hokudai.ac.jp/gs/master/2009/09013101.pdf (放牧地の比較、採食量、試験管内実験)
- Ohio State University CFAES, The Gastrointestinal Tract of the Horse https://cfaes.osu.edu/fact-sheet/gastrointestinal-tract-horse (胃の大きさ、少量ずつ与える考え方)
- Sportiva(集英社)競馬コラム 2013年7月25日 https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba/keiba/2013/07/25/post_144/ (競走馬の給餌回数と量の一例)
- The Horse, プルジェワルスキーウマの食べ物の研究の紹介 https://thehorse.com/?p=10690 (野生種の季節ごとの食べ物。報道経由の補足)
なおした ところ
更新履歴
更新履歴(改版の記録)
- 初版を公開。
- 中学生向けの題名を、日常の疑問が先に来る形に見直した。
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