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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

レッドリストの ランクは、どうして かわる の?

レッドリストのランクは、なぜ変わるのか ── 「絶滅」とされた魚と、危険度が下がったトキ

レッドリストのランクはなぜ動くのか ── 絶滅とされたクニマスの再発見と、危険度が下がったトキから読む

分野:生きもの

むかし たざわ湖という 湖で いなくなって、絶滅ぜつめつと 書かれた 魚が います。クニマスです。ところが 2010年、遠く はなれた 山の 湖で、生きた クニマスが 見つかりました[1]。

レッドリストは、あぶない 生きものの ならびじゅんでは ありません。ランクは、あとから かわる ことが あります。トキのように ランクが 下がる 生きものも います。どうして かわるのか、リストを どう 読めば よいのかが わかります。

日本から姿を消し、絶滅とされていた魚が、2010年に山梨県の西湖で見つかりました。田沢湖のクニマスです[1]。2026年3月には、トキの危険度が1段階下がることも発表されました[5]。

レッドリストは、「絶滅しそうな順の通知表」ではないようです。では、ランクはなぜ上がったり下がったりするのでしょうか。ランクの意味と、下がることや「情報不足」の意味が分かります。

1940年に田沢湖から姿を消し、絶滅とされたクニマスが、2010年に山梨県の西湖で見つかった[1]。2026年3月には、トキの危険度が1段階引き下げられた[5]。レッドリストの絶滅は、永久に動かない宣告ではない。

では、ランクはなぜ動くのか。上がるのと下がるのとでは、何が違うのか。「情報不足」とは何か。ランクの定義、動いた実例、世界の物差しとの対応から、リストの読み方が分かる。

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1. 「絶滅ぜつめつ」と されて いた 魚が、見つかったの?

1. 「絶滅」とされた魚が、遠い湖で見つかった

1. クニマスは田沢湖で絶滅とされ、西湖で見つかった

クニマスは、秋田県の たざわ湖に すんで いた 魚です。1940年に、玉川という 川から とても すっぱい 水が 流れこみました。それから、クニマスの すがたは 見られなく なりました[1]。

2010年、山梨県やまなしけんの さい湖で、水の ふかさ 30〜40メートルに あみを 入れると、9ひきの 魚が とれました。しらべると、たざわ湖の クニマスの とくちょうと 同じでした。さい湖に いる ヒメマスとも、ちがう 魚だと わかりました[1]。1935年に、たざわ湖の たまごが さい湖に 運ばれて いたのです。

国は、クニマスの ランクを「絶滅ぜつめつ」から「やせい絶滅ぜつめつ」に 書きかえました[2]。リストの ランクは、あとで わかった ことで かわる ことが あるのです。

では、そもそも レッドリストとは、なんでしょう。

クニマスは、秋田県の田沢湖にいた魚です。1940年に玉川の強い酸性の水が湖に流れこみ、そのあと姿を消しました[1]。環境省のリストでは、絶滅とされていました。

2010年3月から4月にかけて、山梨県の西湖で、水深30〜40mに刺し網を入れたところ、9個体が採集されました。体色が黒いことなどが、田沢湖のクニマスの特徴と一致しました。西湖のヒメマスとはDNA分析で違いがあり、1935年に田沢湖の卵が西湖へ移されていたことも分かっています[1]。

環境省は2013年、クニマスの区分を「絶滅」から「野生絶滅」へ変更しました。理由は、2010年に西湖で生きていることが確認されたからです[2]。

「絶滅」と書かれても、最後の宣告とは限りません。では、レッドリストはそもそも何を示すものでしょうか。

クニマスは秋田県の田沢湖にいた魚で、1940年に玉川の強酸性水が流れこんだあと、姿を消した[1]。ところが2010年3月から4月にかけて、山梨県の西湖で水深30〜40mの刺し網により9個体が採集され、体色の黒さや鰓耙数(37〜43)、幽門垂数(47〜62)などが田沢湖のクニマスの特徴と一致した。西湖のヒメマスとはDNA分析で有意な違いがあり、1935年に田沢湖の発眼卵が西湖へ移植されていたことも分かった[1]。

環境省は2013年2月公表の第4次レッドリスト(汽水・淡水魚類)で、クニマスを絶滅(EX)から野生絶滅(EW)へ変更した[2]。ただし、環境省の定義では野生絶滅は、飼育・栽培下でのみ、または自然分布域の外で野生化した状態でのみ存続する種を指す。西湖は移植先の湖であり、元の生息地である田沢湖では絶滅した、という扱いだ。

大切なのは、絶滅という区分が、新しい発見によって書きかえられたことだ。では、そもそもリストは何を示すものなのか。

2. レッドリストは、なにを あらわして いるの?

2. レッドリストは何を示し、ランクはどう分かれているのか

2. 専門家が危険度を評価する仕組み ── 7つの区分と法的効力

レッドリストは、環境省かんきょうしょうが まとめる リストです。日本に いる 生きものを せんもんかが しらべて、どれくらい 絶滅ぜつめつしやすいかを、ランクに 分けて います[3]。

ランクは、「絶滅ぜつめつ」「やせい絶滅ぜつめつ」「絶滅ぜつめつの おそれが 高い」「すこし しんぱい」「じょうほう ぶそく」などに、べつべつに 分かれます[4]。

このリストに のると、つかまえては いけなく なる、という わけでは ありません[3]。リストは 「いまの ようす」を 書いた きろくです。

そのときに わかって いる じょうほうから、絶滅ぜつめつの あぶなさを 書いた きろくで、5年ほどごとに 見なおされます[3]。

では、ランクが 下がると、どういう ことなのでしょう。

環境省のレッドリストは、日本に生きる野生の生物を対象に、専門家の検討会が絶滅の危険度を評価して、リストにまとめたものです。捕獲を禁じるような、直接の法的な力はありません[3]。概ね5年ごとに見直されます。特に保護の優先度が高い種は、別の法律(種の保存法)で国内希少野生動植物種に指定され、譲渡の規制などがかかります[3]。

区分は大きく次のように並んでいます[4]。

  • 絶滅(EX)と野生絶滅(EW):日本ではすでに絶滅した(EX)、または飼育・栽培のもと、あるいは自然分布域の外で野生化した状態でのみ続いている(EW)
  • 絶滅危惧IA類・IB類・II類:IA類は「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い」、IB類はそれほどではないが高く、II類は危険が増している。この3つを合わせて「絶滅危惧」と呼ぶ
  • 準絶滅危惧:今の危険度は小さいが、条件が変わると絶滅危惧に移るかもしれない
  • 情報不足:評価するだけの情報が足りない

注意したいのは、準絶滅危惧は「絶滅危惧」に含まれないことです。では、この区分が1つ下がるとき、何が起きているのでしょうか。

環境省のレッドリストは、日本に生息・生育する野生生物を対象に、専門家の検討会が生物学的な観点から絶滅の危険度を客観的に評価し、まとめたものである。捕獲規制のような直接的な法的効力は持たない。概ね5年ごとに見直され、保護の優先度が特に高い種は、種の保存法の国内希少野生動植物種に指定されて、譲渡規制などの措置を受ける[3]。つまり、リストへの掲載と規制は別の制度である。

区分は、絶滅(EX)、野生絶滅(EW)、絶滅危惧IA類(CR)、IB類(EN)、II類(VU)、準絶滅危惧(NT)、情報不足(DD)と並ぶ。IA類は「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い」もの、IB類はIA類ほどではないが近い将来の危険性が高いもの、II類は絶滅の危険が増大しているものである。この3つの総称が「絶滅危惧」だ。準絶滅危惧は現時点の危険度は小さいが、条件の変化で絶滅危惧に移行しうる種で、絶滅危惧には含まれない[4]。

この区分は固定した「順位」ではなく、その時点の知識で評価した現状の記録だ。だから、新しい情報や状況の変化で動く。では、危険度の区分が下がったとき、何が起きているのか。

3. ランクが 下がる のは、いい ことなの?

3. トキの危険度が下がったのは、何を意味するのか

3. 引き下げの意味 ── トキと、評価の見直しによる減少の見分け方

2026年3月、トキの ランクが 1だん 下がりました。いちばん あぶない グループから、その つぎの グループへ です。かんきょうしょうは、2024年12月の おわりに、トキが ぜんぶで 576わ いると 考えて、ランクを 1だん 下げました[6]。

同じ ときに、タンチョウなど 3しゅの とりも、ランクが 下がりました。アマミヤマシギと オオトラツグミは、外から 来た どうぶつを へらす とりくみなどもあり、数が ふえて いるそうです[5]。

ランクが 下がるのは、「もう あんしん」という 意味では ありません。ランクが 下がった ときは、どうして 下がったのか、発表を 読んで たしかめる ことが 大切です。

反対に ランクが 上がる 生きものも います。ハマシギや ニホンイシガメなどです[5]。リストは、いい ニュースも わるい ニュースも のせた きろくです。

では、「じょうほう ぶそく」とは どんな 生きものでしょう。

環境省は2026年3月17日、トキを絶滅危惧IA類からIB類へ、1段階引き下げました。2024年12月末の推定生息数は計576羽でした[6]。トキの場合、数の推定値と区分の変更が、発表で並べて示されたことになります。

同じ発表では、タンチョウ、アマミヤマシギ、オオトラツグミがII類から準絶滅危惧になり、絶滅危惧種から外れました。アマミヤマシギとオオトラツグミは、外来種の根絶などを背景に、個体数が回復傾向とされています[5]。ランクが上がった種もあり、ハマシギ、コジュリン、ニホンイシガメ、アカモズなどが挙げられています。

数字全体を見ると、まだ厳しさも残っています。2026年3月公表の鳥類は、掲載170種のうち108種(約64%)、爬虫類・両生類は138種のうち96種(約70%)が絶滅危惧種です。ただし、割合は「リストに載った種」の中でのものです。日本の鳥全体の中の割合ではありません。2020年版より、鳥類で10種、爬虫類・両生類で12種増えました[5]。

植物・菌類は、2025年3月の発表で、絶滅危惧種が第4次の2,270種から207種減って2,063種になりました[7]。ただし、この減少が回復だけによるものとは、資料の範囲では言えません。

リストには、まだ評価の材料がそろわない生きものもいます。それが「情報不足」です。

環境省は2026年3月17日、トキを絶滅危惧IA類からIB類へ1段階引き下げた。2024年12月末の推定生息数は計576羽だった[6]。同じ発表で、タンチョウ、アマミヤマシギ、オオトラツグミがII類から準絶滅危惧に1段階下がり、絶滅危惧種から除外された。アマミヤマシギとオオトラツグミは、外来種の根絶などを背景に個体数が回復傾向にある[5]。逆にハマシギ、コジュリン、ニホンイシガメ、アカモズなど、危険度が上がった種もある。

ただし、全体の数は楽観できない。同じ発表で、鳥類は掲載170種のうち108種(約64%)、爬虫類・両生類は138種のうち96種(約70%)が絶滅危惧種と評価された。この割合は掲載種の中での値で、日本に生きる全種に対するものではない。2020年版より鳥類で10種、爬虫類・両生類で12種多い。最新版の絶滅危惧種は合計3,587種とされるが、これは分類群ごとに順次更新中の値の合算で、全分類群が新しくなった数ではない[5]。

数が減ったように見えても、理由は回復とは限らない。2025年3月の植物・菌類の発表では、絶滅危惧種が第4次の2,270種から207種減って2,063種になった[7]。しかしこの減少が回復だけによるのか、評価の見直しも含むのかは、原文の範囲では分けられない。区分が下がったときは、発表に「回復」などの理由が明記されているかどうかを確かめたい。

では、そもそも評価に必要な材料がそろわない生きものは、どう扱われるのか。

4. 「じょうほう ぶそく」は、あんぜんの こと?

4. 「情報不足」は安全の印か、これからの宿題か

4. 情報不足(DD)の意味 ── ニホンウナギの区分変更と海の生きもの

「じょうほう ぶそく」は、「あんぜん」という 意味では ありません。しらべる ための ざいりょうが たりない、という 意味です[4]。

ニホンウナギは、はじめ このグループでした。そのあと あたらしい ことが わかり、魚を とった 数の きろくも しらべなおして、「絶滅ぜつめつの おそれが 高い」グループに 入りました[2]。

海の 生きものは、とくに しらべにくい ようです。2017年の 海の リストでは、あぶない 生きものが 56しゅ、じょうほう ぶそくが 224しゅでした。じょうほう ぶそくは、およそ 4ばいです[8]。

「じょうほう ぶそく」の 生きものは、これから しらべる ことが のこって いる、と 読めます。

では、日本の リストは、世界の リストと どう つながるのでしょう。

情報不足(DD)は、評価するだけの情報が足りない種のことです。安全という意味ではありません[4]。

ニホンウナギは、2013年2月公表の第4次レッドリストで、情報不足から絶滅危惧IB類に変わりました。新たな生態の知見を得たうえで、漁獲量のデータに基づいて評価し直したことが、理由とされています[2]。

2017年3月公表の海洋生物レッドリスト(5つの分類群)では、絶滅危惧種が56種に対し、情報不足は224種で、掲載種全体の約50%でした。224÷56は4なので、情報不足は絶滅危惧のちょうど4倍です[8]。これは海の値で、陸の生きものにそのままあてはまるわけではありません。海は調べにくいことが、情報不足の多さの背景にあると考えられます。

情報不足は、「これから調べる宿題」と読めます。クニマスの再発見やウナギの区分変更のように、新しい情報でランクが動くこともあります。では、世界のリストとはどう違うのでしょうか。

情報不足(DD)は、評価するだけの情報が不足している種を指し、安全の意味ではない[4]。ニホンウナギは、第4次レッドリスト(2013年2月公表)で、情報不足から絶滅危惧IB類(EN)に変更された。環境省は、新たな生態の知見を得たうえで、漁獲量のデータに基づいて評価し直した[2]。新しい情報が評価を動かした例だ。

情報不足は、海の生きものでとくに目立つ。2017年3月公表の環境省版海洋生物レッドリストでは、5分類群で絶滅危惧種が56種なのに対し、情報不足は224種で、掲載種全体の約50%を占めた[8]。224÷56は4なので、情報不足は絶滅危惧の4倍にあたる。海は調べにくいことが、一因と考えられる。ただし、約50%は海洋生物のリストの値で、陸の分類群にはあてはまらない。

情報不足の種は、情報がそろえば絶滅危惧に移る可能性も、準絶滅危惧に移る可能性もある。ランクの動きは、危険度だけでなく、調べの進み具合も映している。では、この物差しは世界ではどう使われているのか。

5. せかいの リストと、日本の リストは おなじ?

5. 世界の物差しと日本の物差しは、どう対応するのか

5. IUCNの9区分と環境省の区分 ── 回復したアオウミガメ

せかいにも レッドリストが あります。国さいしぜんほごれんごうという なかまが つくって います。日本の リストは 日本の中、せかいの リストは 世界ぜんたいを 見て います。

2025年10月には、せかいの リストに 172,620しゅが のっていて、そのうち 48,646しゅが あぶない、と 発表されました[10]。

いい 知らせも あります。アオウミガメは、「あぶない」から「しんぱいは すくない」に ランクが かわりました。せかいの 数は、1970ねんだいから やく28%、ふえました[10]。それでも、むかしほどには もどって いません。

アオウミガメでは、守る とりくみや 数の へんかが ランクに 出ました。ただし ゴールではなく、ずっと 見守る ための めやすです。

世界には、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストがあります。動物・菌類・植物の絶滅のおそれを、9つの区分で示しています。絶滅、野生絶滅、深刻な危機(CR)、危機(EN)、危急(VU)、準絶滅危惧、軽度懸念、情報不足、未評価です。CR・EN・VUの3つが「絶滅の危機にある」とされます[9]。環境省のIA類、IB類、II類は、このCR、EN、VUに対応します。

2025年10月の更新では、掲載は172,620種で、うち48,646種が絶滅の危機にあるとされました。アブダビの世界自然保護会議で公表されたものです。アオウミガメは「危機」から「軽度懸念」へ改善し、世界の個体数は1970年代から約28%増えました。ただし、ヨーロッパ人の植民地化より前と比べると大きく減ったままで、一部の個体群は圧力を受けています[10]。

IUCNは世界全体、環境省は日本国内での評価です。同じ種でも、ランクが一致するとは限りません。ここまでの話は、どんな調べ方につながるのでしょうか。

世界の物差しは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストだ。動物・菌類・植物の絶滅リスクを、絶滅、野生絶滅、深刻な危機(CR)、危機(EN)、危急(VU)、準絶滅危惧、軽度懸念、情報不足、未評価の9区分で示す。CR・EN・VUが「絶滅の危機にある」に当たり[9]、環境省のIA類・IB類・II類がこの3つに対応する。

2025年10月更新(アブダビの世界自然保護会議で公表)では、掲載172,620種のうち48,646種が絶滅の危機にあるとされた。現在のIUCNのページは更新後の数字を表示しており、年月を添えて読む必要がある。アオウミガメは「危機」から「軽度懸念」へ改善し、世界の個体数は1970年代から約28%増えた。しかし、ヨーロッパ人の植民地化以前に比べれば大きく減ったままで、一部の個体群は今も圧力を受けている[10]。改善は、「回復の途中」と読むのが妥当だ。

IUCNは世界全体、環境省は日本国内の評価だ。評価の範囲が違うため、同じ種でもランクが食い違うことがある。では、この物差しを自分で使うには、どうすればよいのか。

6. 自分でも、リストを 見て みよう

6. 近くの生きもののランクを調べてみる

6. 確かめる道すじ ── 区分の変化を、発表日つきで読む

やってみよう。おうちの 人と いっしょに、環境省かんきょうしょうの レッドリストの ページを ひらきます。すきな 生きものを 1つ えらんで、ランクを 見ます。

ランクの ことばの 意味を 読んで、まえの リストも 見つかったら、「いま」と「まえ」で かわって いないか、くらべて みましょう。見つからなければ、いまの ランクだけで だいじょうぶです。

ランクを 見る ときは、いつ 発表された ものかも 見て ください。リストは 5年ごとに 見なおされます。

やってみよう:保護者の方と一緒に、環境省の「レッドリスト」のページ(出典[3])を開き、好きな生きものを1つ選んで、現在のランクを調べます。

見るときのコツは3つです。いつ発表された区分かを見ること。「絶滅危惧」と「準絶滅危惧」を区別すること。「情報不足」の生きものは、これから調べが進む可能性があること。

リストは分類群ごとに順次更新されており、載っていない種や、まだ新しくなっていない分類群もあります。公式のページで、更新日を確かめてください。

やってみよう:環境省の「レッドリスト」のページ(出典[3])で、関心のある生きものを1つ選び、現在の区分と公表時期を調べる。可能なら、旧版の区分と比べて、動いたかどうかを見る。

読み方の要点は3つある。区分が発表された年月を必ず添えること。絶滅危惧(IA・IB・II類)と準絶滅危惧を区別すること。区分が下がったとき、報道発表に「回復」などの理由が書かれているかどうかを確かめること。3,587種のような合算の数字は、更新済みの分類群と未更新の分類群が混ざるため、公表日と対象の分類群を確かめてから使う。

資料の入口には、環境省のレッドリストのページと各報道発表(出典[3][5][7])、IUCNのページ(出典[9])がある。

さんこうに した じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:環境省・京都大学・IUCNの公式発表と、新聞記事を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. 京都大学「クニマス発見の研究成果発表」(2011年2月22日)。https://www.kyoto-u.ac.jp/archive/prev/news_data/h/h1/news6/2010/110222_1 (田沢湖での消失、西湖での採集、DNA分析)
  2. 環境省 報道発表「第4次レッドリスト(汽水・淡水魚類)」(2013年)。https://www.env.go.jp/press/16264.html (クニマス、ニホンウナギの区分変更)
  3. 環境省「レッドリスト」。https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/index.html (リストの意味、見直し、法的効力)
  4. 環境省 報道発表「第4次レッドリストのカテゴリー定義」(2012年)。https://www.env.go.jp/press/15619.html (区分の定義)
  5. 環境省 報道発表「第5次レッドリスト(鳥類、爬虫類・両生類)」(2026年3月17日)。https://www.env.go.jp/press/press_03312.html (ランクの上下、種数)
  6. 秋田魁新報「トキの危険度を引き下げ」(2026年3月17日)。https://www.sakigake.jp/news/article/20260317CO0036/ (トキの区分変更と推定生息数。新聞報道)
  7. 環境省 報道発表「第5次レッドリスト(植物・菌類)」(2025年3月)。https://www.env.go.jp/press/press_04578.html (植物・菌類の種数)
  8. 環境省 報道発表「海洋生物レッドリスト」(2017年3月)。https://www.env.go.jp/press/103813.html (情報不足の数)
  9. IUCN「The IUCN Red List of Threatened Species」。https://iucn.org/resources/conservation-tool/iucn-red-list-threatened-species (9区分。英語の資料)
  10. IUCN プレスリリース(2025年10月)。https://iucn.org/press-release/202510/arctic-seals-threatened-climate-change-birds-decline-globally-iucn-red-list (掲載種数、アオウミガメ。英語の資料)

なおした ところ

更新履歴

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