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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

カモメは 海の ほかに、どこで くらして いるの?

蕪島に3万羽、鴨川に冬鳥 ── カモメの仲間が暮らす場所

カモメ類はどこで暮らしているのか ── 蕪島の約3万羽、鴨川の冬鳥、屋根の上の巣

分野:生きもの

青森県の かぶしまという 小さな 島には、子そだての ころに、ウミネコが 3万羽 くらい あつまると いわれます[1]。

冬には、とおくの かもがわ(京都きょうと)まで とんで くる カモメの なかまも います[2]。カモメは 海の とりの はずなのに、どうして いろいろな ところに いるのでしょう。子そだての 島、冬の 川、海の水を のむ しくみ、屋根の 上の 巣すが わかります。

青森県八戸市の蕪島は、面積が約1.8ヘクタールの小さな島です。ところが繁殖期には、約3万羽と推定されるウミネコが集まります[1]。

いっぽう、数千キロ離れた繁殖地から、京都の鴨川まで冬を過ごしに来るユリカモメもいます[2]。海の鳥というイメージのカモメの仲間は、実際にはどこで暮らしているのでしょうか。子育ての島、冬の川、海水を飲める体のつくり、人工物の上の巣という順で、その居場所が分かります。

青森県八戸市の蕪島(約1.8ha)には、繁殖期に約3万羽と推定されるウミネコが集まる[1]。一方、ユリカモメは繁殖地のカムチャツカ半島から数千km離れた京都の鴨川まで飛来する冬鳥である[2]。沿岸の鳥とされるカモメ類が、なぜ島にも川にも、ときに建物の上にもいるのか。

繁殖地と越冬地の使い分け、塩類腺という海水を飲むための器官、人工物への営巣の報告から、カモメ類の居場所が「ひとつの場所」ではなく「季節と条件ごとの組み合わせ」であることが分かる。

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1. カモメは、海の とりと いって いいの?

1. 「カモメ」と呼ばれる鳥は、何種類いるのか

1. 「カモメ」は一種ではない ── 種数の幅と、沿岸と内陸

港で 見る 白い とりを、まとめて 「カモメ」と よぶ ことが あります。でも、カモメの なかまは たくさんの しゅるいが います。世界には カモメの なかまが 45〜54しゅるい、日本には 14〜25しゅるい くらい いると いわれます。数え方で、数が かわるのです[3]。

この なかまは、ひろい 世界の あちこちに います。とくに 北の ほうに 多く、おもに 海ぞいに すみます。でも、海から はなれた ところで 子そだてを する なかまも います[3]。

日本で 子そだてを するのは、どの カモメでしょう。

港や海岸で見かける白っぽい鳥を、まとめて「カモメ」と呼ぶことがあります。ただ、カモメ類は多くの種を含むグループです。百科事典の説明では、世界で約45〜54種、日本では14〜25種が分布するとされ、数え方によって幅があります[3]。

分布は世界各地に広く、とくに北半球に多いといわれます。おもに沿岸にすむものの、内陸で繁殖する種もいます[3]。つまり「カモメ類は海の鳥」という見方は、半分は合っていて、半分は当てはまらないことになります。

では、日本の近くで実際に子育てをしているのは、どの種で、どんな場所なのでしょうか。

「カモメ」という言葉には、二つの使い方がある。ひとつは、カモメ科の鳥をまとめた「カモメ類」。もうひとつは、その中の一種である「カモメ」だ。百科事典の説明では、カモメ類は世界で約45〜54種、日本では14〜25種とされる[3]。幅が大きいのは、何を別の種と数えるかで集計が変わるためで、ひとつの数字に決めて書くことはできない。

分布は世界各地にわたり、とくに北半球に多い。おもな生息域は沿岸だが、内陸で繁殖するものもいる[3]。このため「沿岸の鳥か、内陸の鳥か」と二つに分けるより、種ごと、季節ごとに居場所を見るほうが実態に合う。

日本の周りで子育てをするのは、どの種で、どんな場所を選ぶのか。まず、日本で名前のよく知られたウミネコから見ていく。

2. 3万羽は、小さな 島に どうやって すむの?

2. 小さな蕪島に、約3万羽が集まるのはなぜか

2. 蕪島の約3万羽 ── 面積から割り算してみる

ウミネコは、日本の 島や 岩の 多い ところで、たくさんで あつまって 子そだてを します。草の はえた たいらな ところや、がけに 巣すを つくり、卵たまごを 3〜4こ うみます[4]。

青森県の かぶしまは、ひろさ 1.8ヘクタールの 小さな 島です。国の てんねんきねんぶつにも なって います[1]。ここに 子そだての ころ、3万羽 くらいが あつまると いわれます。

計算して みましょう。1.8ヘクタールは 18000へいほうメートル。3万を 18000で わると、1へいほうメートルに 1.7羽 くらいです。たたみ 1まいに 2羽より 多い 計算です。ただし 島の ぜんぶが 巣すに なる わけではありません。

この ウミネコたちは、子そだてが おわったら どこへ いくのでしょう。

ウミネコは、日本やサハリンの周りの島や岩礁で、群れになって繁殖します。北海道の天売島、青森県の蕪島、山形県の飛島、島根県の経島などが知られています。短い草の生えた平らな地面や崖に巣を作り、卵を3〜4個産みます[4]。

なかでも蕪島は、面積約1.8ヘクタール、高さ約17メートルの小さな島です。大正11年(1922年)3月8日に国の天然記念物に指定されました[1]。繁殖期には約3万羽と推定されるウミネコが集まります[1]。

この数字を割り算してみます。1.8ヘクタールは18,000平方メートルなので、30,000÷18,000で、平均すると1平方メートルあたり約1.7羽です。畳1枚(約1.6平方メートル)に2羽以上いる計算ですが、島全体が巣に使えるわけではないので、あくまで目安です。

それほど込み合う島で子育てをした鳥たちは、季節が変わるとどこへ向かうのでしょうか。

ウミネコは日本やサハリン周辺の島や岩礁で集団繁殖する。天売島(北海道)、蕪島(青森県)、飛島(山形県)、経島(島根県)などが知られ、短い草の生える平らな草地や崖に営巣し、3〜4個の卵を産む[4]。

数字がはっきりしている例が蕪島である。青森県の説明では、面積約1.8ha、高さ約17mの小島で、大正11年(1922年)3月8日に国の天然記念物に指定され、繁殖期には約3万羽と推定されるウミネコが集まる[1]。

ここで面積と羽数を割り算する。1.8haは18,000㎡なので、30,000÷18,000≒1.7羽/㎡である。畳1枚(約1.65㎡)に2羽以上という密度だが、島全体が営巣に使えるわけではなく、3万羽も推定値なので、実際の巣の間隔を示す数字ではない。それでも「小さな島に非常に多数が集まる」ことは読み取れる。

では、子育てを終えたウミネコは、その島にとどまるのか。次の章で、季節ごとの動きを見る。

3. 子そだてが おわると、どこへ いくの?

3. 子育てのあと、ウミネコとカモメはどこで冬を過ごすのか

3. 繁殖地と越冬地 ── 蕪島のウミネコの季節移動

かぶしまの ウミネコは、2月から 8月ごろまで 島で くらします。冬には、四国や 九州、中国の 南の 海ぞいの ほうへ うつります[1]。

ところが 近ごろは、一年じゅう 島に のこる ウミネコも 出て きたそうです[1]。

ちなみに、名前が「カモメ」の とりは、冬に 日本へ やって くる ふゆどりとして 海ぞいで 見られます[4]。ウミネコと オオセグロカモメは、日本の まわりで 子そだてを します。

では、ずっと とおくから 来る なかまは いるのでしょうか。

蕪島のウミネコは、2月から8月ごろまで島で暮らします。冬は四国や九州、あるいは中国大陸の南の海岸に移って過ごします。ところが近年は、一年中島にとどまる個体も出てきました[1]。

日本には、冬だけ来る「冬鳥」として見られるカモメ類もいます。種としての「カモメ」は、冬に海辺や港、内湾で見られる鳥とされます。いっぽう、ウミネコやオオセグロカモメは、日本の周りで繁殖します[4]。同じカモメ類でも、日本を子育ての場所にする種と、冬の場所にする種がいるわけです。

冬の居場所として、とくに意外なのは、海ではなく川です。

蕪島のウミネコは、2〜8月に島で生活し、冬は四国・九州、あるいは中国大陸南岸に移る。ただし近年は、一年中島にとどまる個体も出てきている[1]。移動は「必ず全部が同じように動く」ものではなく、個体や年によって居場所が変わりうることを、この記述は示している。

種による違いもある。日本では、種としての「カモメ」は冬鳥として海辺・港・内湾で見られ、ウミネコやオオセグロカモメは日本周辺で繁殖する[4]。なお「カモメ」は種名と総称の両方で使われるので、読むときは区別が要る。

では、冬だけ日本に来る種は、どのくらい遠くから、どんな場所に来るのか。次の章では、海辺ではなく都市の川に来るカモメ類を取り上げる。

4. 京都の 川に、とおくから とんで くる とりが いる?

4. 数千キロ離れた繁殖地から、鴨川に来るユリカモメ

4. ユリカモメの渡り ── カムチャツカ半島から京都の鴨川へ

京都の かもがわには、冬に ユリカモメが やって きます。子そだてを する カムチャツカ半島から、数千キロメートルも はなれて いるそうです[2]。

春の はじめまで 川で すごし、5月ごろに あたまの 羽が 黒く なって、子そだての 場所へ もどって いきます[2]。

海の とりが、海から はなれた 川で 冬を こすのです。海の ない ところで、水は どうするのでしょう。

京都の鴨川には、冬になるとユリカモメが飛んできます。同志社中学校のページによると、繁殖地のカムチャツカ半島から数千キロ離れていて、春先まで鴨川で過ごし、5月ごろに頭の羽が黒くなると繁殖地へ戻ります。京都で初めて確認されたのは1974年とされています[2]。

なお、この記事では、距離や時期を目安として紹介します。「冬の都市の川に、遠い北の繁殖地から来る鳥がいる」という点が、この章の中心です。

川の水と海の水では、塩気がちがいます。海の鳥は、海の水をどう扱っているのでしょうか。

ユリカモメは、繁殖地であるカムチャツカ半島から数千km離れた京都の鴨川まで、冬鳥として飛来する。春先まで過ごし、5月ごろに頭の羽が黒くなると繁殖地へ戻る。京都での初確認は1974年である[2]。

ただし、この数字の出典は中学校の学内ページで、二次的な資料である。数字を引用するときは、日本野鳥の会などの原典で照らすことが望ましい。それでも、京都という内陸寄りの都市の川に、遠い繁殖地から毎冬渡ってくる種がいるという構図は、複数のカモメ類で居場所が「海辺」に限られないことを示す。

では、海でも川でも暮らせる体には、どんな仕組みがあるのか。次の章で、海水を飲むための器官を見る。

5. 海の 水を のんでも、へいきなのは なぜ?

5. 海鳥は塩類腺で、海水の塩分を外に出す

5. 塩類腺 ── 海鳥が海水を飲める理由

海の 水は しょっぱくて、人は そのままでは のめません。でも 海の とりは、海の 水を のんでも だいじょうぶな ことが あります。

とりの 目の 上には、しおを 出すための 小さな くぼみが あります。「えんるいせん」と いう ところです。ここに 体の 中の しおが あつめられて、こい しおみずに なり、はなの あなから 出ます[5]。

この くぼみは、ペンギンや アホウドリ、カモメ、ウミスズメで とくに 大きいそうです。くちばしの 先に たれた しずくを、あたまを ふって とばす すがたも 見られます[5]。なみだではなく、はなの あなから 出る しおみずです。

ところで、カモメの なかまは、人の つくった ものの 上にも 巣すを つくる ことが あるのでしょうか。

海鳥は、体に取り込んだ塩分を血液から目の上にある「塩類腺」に集め、濃い塩水にして鼻の穴から外へ出します。この塩類腺の入るくぼみは、ペンギン、アホウドリ、カモメ、ウミスズメで、とくに大きいといわれます[5]。

くちばしの先にたれた雫を、頭を振って飛ばす姿が見られるのも、このためです。ここで出ているのは涙ではなく、鼻孔から出る塩水です[5]。

塩類腺のおかげで、海水を飲んでも体に塩がたまりにくくなります。これは、海で暮らす鳥の大きな強みです。

体のつくりの話から、また外の場所の話に戻りましょう。人間が作った場所は、カモメ類にとって居場所になるのでしょうか。

海鳥は、取り込んだ塩分を血液から眼窩上の塩類腺に集め、濃い塩水として鼻孔から排出する。頭骨には塩類腺が入るくぼみがあり、ペンギン、アホウドリ、カモメ、ウミスズメなどで特に大きい。くちばしの先に垂れた雫を、頭を振って飛ばす行動も観察される[5]。「鼻から塩水が出る」のは出口が鼻孔だということで、涙とは別である。

この仕組みがあるから、カモメ類は海に近い場所でも暮らせると言いたくなるが、資料が述べているのは器官の働きまでである。塩類腺があることと、川や湖で暮らせることを、因果関係として結ぶ記述は使っていない。そのため本稿は、「海水を飲める体は、海辺での暮らしを支える要素のひとつ」にとどめる。

体の内側の話から、再び居場所の話に戻る。海の鳥が、自然にはない人工物の上で営巣することはあるのか。

6. 家の 屋根の 上に、巣すを つくる とりも いるの?

6. 港の岸壁や屋根の上にまで巣を作る鳥はいるのか

6. 人工物への営巣 ── オオセグロカモメの報告と、北米の例

オオセグロカモメは、北海道や 本州の 北の、はなれた 島や がけに 巣すを つくります。でも、人の つくった ところにも 巣すを つくる ことが わかって います。みなとの 岸壁がんぺき、波を やわらげる ブロック、たてものの 屋根の 上などです[6]。

日本で さいしょに 人の つくった ものの 上の 巣すが 見つかったのは、1988年、北海道の らうすちょうでした。さっぽろの 海から はなれた ところでも 見つかって います[6]。

外国でも、カモメの なかまは 海ぞいだけでなく、みずうみや 畑、ごみを 集める ところにも すんで います[7]。

ただ、オオセグロカモメと ウミネコの 巣すの 数は、1985〜2015年には、巣すの 数が へったと つたえられて います。見守って いきたい いきものです[6]。

オオセグロカモメは、北海道と本州北部の離島や崖に巣を作る鳥です。ところが、人工物の上にも営巣することが知られています。日本野鳥の会の論文では、国内で初めて確認されたのは1988年の羅臼町で、港湾施設の岸壁、消波ブロック、建物の屋根の上などに巣が見つかっています。札幌の内陸でも確認されています[6]。

この論文が示すのは「営巣した場所の事例」であり、人の暮らしを好んで近づいたという意味ではありません。ただ、居場所の幅が、島や崖だけではないことは確かです。

外国でも似た幅広さがあります。北米のアメリカセグロカモメ(Herring Gull)は、海岸、湾、砂浜、湖、桟橋、農地、ごみ処分場など、多様な場所で暮らします[7]。

いっぽう、同じ論文によると、国内の巣の数は1985〜2015年にオオセグロカモメで約35%、ウミネコで約28%減りました(巣の数であり、羽数ではありません)。オオセグロカモメは2020年に環境省レッドリストの準絶滅危惧種になっています[6]。

居場所の広さを知ることは、その鳥を見守るための入り口にもなります。

オオセグロカモメは、北海道と本州北部の離島や崖に営巣するが、人工物上での営巣も報告されている。日本野鳥の会の論文(Strix 38、2022年)によると、国内初確認は1988年の羅臼町で、港湾施設の岸壁、消波ブロック、建物の屋根の上などに巣が見つかり、札幌の内陸でも確認された[6]。これは人工物上の営巣事例であり、この種が人の暮らしを好むと読むのは行き過ぎである。

居場所の幅の広さは、国外のカモメ類でも報告される。北米のアメリカセグロカモメ(American Herring Gull)は、海岸、湾、砂浜、湖、桟橋、農地、ごみ処分場など多様な場所に生息し、集団(他種と混ざることもある)で営巣する[7]。ただし、これは北米の資料であり、日本の内陸への進出と同じ理由があると結びつけるのは、根拠がない。

一方、同じ論文は、国内の巣数が1985〜2015年にオオセグロカモメで35%、ウミネコで28%減ったと述べ、オオセグロカモメは2020年に環境省レッドリストの準絶滅危惧種に位置づけられた[6]。数字は巣の数であって羽数ではない点に注意が要る。

居場所の広さと、数の減少が同時に報告されている。では、読者が自分の近所で、この問いを確かめるにはどうすればよいか。

7. 近くの 水べで、ウミネコを さがして みよう

7. 近くの水辺で、カモメ類を見分けて場所を記録する

7. 尾の黒帯で種を見分け、居場所を記録する ── 原典の読みどころ

近くの 海や 川、みなとへ 行ったら、おうちの 人と いっしょに、とおくから そっと 見て みましょう。水べでは、さくの 内がわから 見ます。

ウミネコは、しっぽの 先に ちかい ところに、はばの ひろい 黒い おびが あります[4]。それを さがしてみましょう。見つけたら、いつ、どこで 見たかを メモします。

おなじ とりを、ほかの きせつに べつの ばしょで 見たら、うごいたのかも しれません。本や 図かんで しらべたく なる 問いです。

近くの海や川、港へ出かけたら、水辺では柵の内側から、遠くからそっと観察してみましょう。ウミネコは、尾羽の先近くに幅の広い黒い帯があるのが特徴で、英名のblack-tailed gullもこの帯に由来します[4]。名前の「ネコ」は、鳴き声がネコに似ることからです。

見つけたら、日付、場所、羽数、気づいたことをメモします。同じ場所を別の季節にも訪れると、いる鳥が入れ替わるかもしれません。

もっと調べるなら、日本野鳥の会の「Strix」第38巻の論文(出典[6])や、青森県の蕪島の解説(出典[1])を読むと、蕪島の数字は青森県の解説で、巣の数の変化は論文で、たどれます。

ユリカモメが毎冬、同じ川に戻ってくるのかどうかは、この記事の資料では分かりません。同じ場所に通って記録すると、自分の目で確かめられそうな問いです。

この記事の数字は、自分で確かめられる。蕪島の密度は30,000÷18,000≒1.7羽/㎡。巣数の減少率は、オオセグロカモメ35%、ウミネコ28%(1985〜2015年)で、これは羽数ではなく巣数の変化である[6]。観察するなら、ウミネコは尾羽に幅広の黒帯があることを手がかりにし、日付・場所・羽数を記録すると、季節ごとの居場所の違いが見えてくる[4]。

資料の読みどころは二つある。①青森県の蕪島の解説は、面積・指定年・羽数・季節ごとの動きを載っている[1]。②日本野鳥の会の論文(Strix 38、2022年)は、人工物上の営巣と巣数の減少を、国内の事例として読める[6]。

残る問いは二つある。ユリカモメの数千kmという距離を、原典の調査で確かめたい。また、塩類腺の働きが、川や湖を含む居場所の広さとどう関係するかは、この記事の資料からは言えない。論文を探して確かめたい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:県や学会の資料、百科事典、学校の紹介ページ、海外の鳥類団体の解説を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. 青森県「蕪島ウミネコ繁殖地」。https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-bunka/kinen_tennen_1_01.html (蕪島の面積・指定年・羽数・季節ごとの動きについて)
  2. 同志社中学校「学内探訪81」。https://jhs.js.doshisha.ac.jp/gakunaitanbou/no81/ (ユリカモメの鴨川への飛来について。学校のページなので、数字は目安)
  3. コトバンク「カモメ」(日本大百科全書など)。https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1-46944 (カモメ類の分布と種数について)
  4. コトバンク「ウミネコ」。https://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%82%B3-3144464 (ウミネコの繁殖地、巣と卵、尾羽の特徴、日本のカモメ類の整理について)
  5. Audubon「What happens when seabirds drink saltwater」。https://audubon.org/news/what-happens-when-seabirds-drink-saltwater (海鳥の塩類腺と海水の飲み方について。英語)
  6. 長谷部 真 ほか(2022)日本野鳥の会「Strix」38。https://www.wbsj.org/nature/public/strix/38/strix38_15.pdf (オオセグロカモメの人工物上の営巣と、巣数の減少について)
  7. Audubon Field Guide「Herring Gull」。https://www.audubon.org/field-guide/bird/herring-gull (北米のセグロカモメ類のすみかについて。英語)

なおした ところ

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