1. つばめの すは、なぜ 人の たてものに あるの?
1. ツバメの巣は、なぜ人の建物にあるのか
1. 建物以外に営巣例がないのはなぜか:天敵を避ける説と、人との長いつきあい
つばめの すは、いえの のきさきや、お店の 入り口などで 見かけます。日本では、たてもの いがいに すを つくった れいは ほうこくされて いません[1]。
すが ある のは、住たくの ほかに、そうこや 牛小屋、お店、ガソリンスタンド、ほどうきょうなどです[1]。
どうして 人の そばなのでしょう。カラスや ヘビから ヒナを まもる ために、人を りようして いる のだと 考えられて います[2]。ただし、これは 「考えられて いる」 せつです。
むかしから、つばめは 虫を 食べて くれる 鳥、すを かけた 家に しあわせを よぶ 鳥として したしまれて きました[3]。では、すを つくる ざいりょうは、どこに あるのでしょうか。
建物にしか見つかっていない巣
ツバメの巣は、住宅、住宅のそばの倉庫や車庫、牛舎などの畜舎、商店、ガソリンスタンド、会社のビル、歩道橋などで見つかります。日本では、建築物以外に巣を作った例は報告されていません[1]。
人を利用しているという考え
理由として、ツバメはカラスやヘビなどの天敵からヒナを守るために人間を利用し、軒先に巣を作るのだと考えられています[2]。ただしこれは「考えられている」段階の説で、どこでもそうだと言い切れる話ではありません。
人とツバメの関係は、古くから親しいものでした。農作物の害虫を食べる益鳥として、また巣をかけた家には幸福を招く鳥として大切にされてきたと、日本野鳥の会は紹介しています[3]。では、その巣は何でできているのでしょうか。
ツバメが営巣する場所として好まれるのは、住宅、住宅に隣接する倉庫や車庫、牛舎などの畜舎、商店、ガソリンスタンド、会社ビル、歩道橋などである。そして日本では、建築物以外に営巣した例は報告されていない[1]。山や森の中ではなく、人の暮らしのすぐそばに限られるという点で、日本のツバメは人と深く結びついた鳥だといえる。
では、なぜ人のそばなのか。自治体の調査報告書は、ツバメがカラスやヘビなどの天敵からヒナを守るために人間を利用し、人家の軒先などに巣を作るものと考えられている、と述べる[2]。ここで注意したいのは、この記述が「考えられている」という表現にとどまることだ。人が天敵を追い払っていると言い切れる証拠が示されているわけではなく、仮説として読むのが適切である。
いっぽうで、人の側にも長い歴史がある。ツバメは古くから農作物の害虫を食べる益鳥として、また巣をかけた家に幸福を招く鳥として親しまれ、人と自然の共存の象徴ともされてきた[3]。ただ、巣を建物に作るだけで子育てが成り立つわけではない。巣の材料はどこから来るのか。
2. すの どろは、どこから はこんで くるの?
2. 巣の泥は、どこで手に入れるのか
2. 泥と枯草でできた巣:水田・水辺と、都市での子育て
つばめの すは、どろと かれくさで できて います[2]。かたちは、おわんを 半分に 切った ような もので、切った めんが かべに くっつきます[1]。
では、どろは どこに あるのでしょう。つばめは、人の いえや 水田が ひろがる ところで 見られ、とくに 森と つながった 水田の ある 場しょに 多い と いわれます[1]。水の ある ところに、どろが ある からだと 考えられます。
ところが、アスファルトで かためられた 町では、どろを 見つけにくく、虫も 少ない ことが 多い と されます[2]。
ぜんこくの 調さでは、1つの すから すだつ ヒナは 市がい地で へいきん 3.8わ、それ いがいでは 4.2わ でした。さは 0.4わで、10この すに なおすと 4わぶんの ちがいです[3]。それでも、すを つくったら、ヒナの ごはんが 大へんです。
巣は、泥と枯草の「半分のお椀」
巣の主な材料は泥で、卵を産む場所のまわりは草で補強されています。形は、お椀を半分に切ったようなもので、切り口の面が壁につきます[1]。
泥がある場所を選ぶ
ツバメは、平野から山間部の、人家や農地が広がる場所で暮らします。農村では、森と接する水田のある場所にとくに多いそうです[1]。泥と虫がそろう場所だと考えると、つじつまが合います。
町田市の報告書は、アスファルトで固められた都市では巣に使える泥を確保しにくく、虫の数も十分でない場合が多いと述べています[2]。日本野鳥の会の全国調査では、1つの巣から巣立つヒナは全国平均で約4羽、市街地では3.8羽、それ以外では4.2羽でした。差は0.4羽で、平均の差を10の巣ぶんに直すと4羽ぶんです[3]。
巣ができても、ヒナを育てるには、たくさんの虫が必要です。
ツバメの巣は、泥を主な材料とし、卵を産む場所(産座)の周辺を草などで補強して作られる。形は通常、お椀を半分に切ったようなもので、切断面が壁につく[1]。壁にくっついているからこそ、泥を何度も運んで積み上げる作業が成り立つ。
だから、泥のある場所が重要になる。ツバメは平野から山間部の、人家と農地が広がる場所に生息し、農村では平野部の水田地域に島状に散らばる集落、とくに森と接する水田のある場所に多い[1]。水田や水辺は、泥の入手先であり、虫の発生する場所でもあると考えられる。
これに対して、アスファルトで覆われた都市では、巣材にできる泥の確保が難しく、虫の数も十分でない場合が多いと、町田市の報告書は指摘している[2]。日本野鳥の会が2013〜2020年に全国で行った調査では、1つの巣から巣立つヒナの数は平均約4羽。ただし市街地では3.8羽、それ以外では4.2羽で、差は0.4羽だった。平均の差を10巣ぶんに直せば4羽の差になる。調査はこれを、都市化した場所は子育てに適さない可能性がある、と読んでいる[3]。断定ではなく、可能性として示されている点に注意したい。また同じ調査は、都市部で子育てするには水辺環境と緑地が必要だとしている[3]。
巣が完成すれば、次の課題はヒナの食べ物である。
3. ヒナの ごはんは、1日に どれくらいの 虫?
3. ツバメはヒナのための虫をどう捕るのか
3. 空中で虫を捕るツバメ:ヒナへの給餌と梅雨の変化
つばめは、めったに 地めんに おりません。ハチや ハエ、アブ、トンボなどの 虫を、とびながら つかまえます[4]。水も、とびながら 水めんを かすめて のみます。
ヒナに あげる 虫は、1日に 数千びき近いと いわれます[2]。ただし これは、目やすの 数です。
ヒナの ごはんは、おもに とぶ 虫です[1]。雨が つづく つゆの ころには、キリギリスの なかまや、ガの ようちゅうを はこぶ ことも 多いそうです。
ヒナは、およそ 3しゅうかん 前後で すだちます[1]。すだったあと、ヒナは どこへ 行くのでしょうか。
飛びながら虫を捕り、飛びながら水を飲む
ツバメはめったに地上へ降りません。ハチ、ハエ、アブ、トンボなどの昆虫を空中で捕まえ、水も飛びながら水面をかすめるようにして飲みます[4]。
ヒナにはどんな虫を運ぶのか
ヒナに与えるのは、ハエ、アブ、ハチ、羽アリ、カゲロウなどの飛ぶ昆虫が中心です。梅雨で雨が続くと、体長2cmより大きいキリギリスの仲間や、3cmほどのガの幼虫を運ぶことも少なくないといいます[1]。
1日に捕まえる虫の数は、数千匹近いといわれています[2]。自治体の報告書の記述で、数は目安として受け取るのがよさそうです。
卵がかえってから巣立ちまでは、17〜23日。つまり約3週間です[1]。巣立った後のヒナは、どこで夜を過ごすのでしょうか。
ツバメはめったに地上に降りない鳥で、ハチ、ハエ、アブ、トンボなどの昆虫を空中で飛びながら捕らえる。水も、飛びながら水面をひっかくように口を開けて飲む[4]。つまり、食事も水分補給も、翼を休めずに済ませる暮らしである。
ヒナに運ぶ餌は、ハエ、アブ、ハチ、羽アリ、カゲロウ成虫などの飛翔性昆虫が主である。ところが7月などの梅雨の時期に雨が続くと、体長2cmより大きいキリギリス類や、3cm程度のガ類の幼虫をヒナに運ぶことも少なくない[1]。餌が変わる理由は資料に書かれておらず、ここでは「そういう記録がある」と受け取っておく。
捕らえる虫の数は、ヒナ向けだけで1日数千匹近いといわれる。ただし自治体の報告書にある記述で、数字は目安である[2]。孵化から巣立ちまでは17〜23日と短く[1]、その間にこれだけの虫を運び続けることになる。関東地方では、1シーズンに1回だけ繁殖する個体が約3〜5割、残りは2回繁殖する[1]。では、巣立ったヒナは、その後どこで夜を過ごすのか。
4. すだった ヒナは、よるに どこで ねるの?
4. 巣立ったヒナは、夜どこで眠るのか
4. 巣立ちのあとの集団ねぐら:ヨシ原に数千〜数万羽が集まる
すだった ヒナは、数日の あいだ、すの ちかくで 親から ごはんを もらいます。2しゅうかん ほどで 親から はなれ、みずべの ヨシ原などで、みんなで 夜を すごすように なります[4]。
この あつまりは、数千、ときには 数万わに なる ことも あります。東京の ちかくでは、6月の なかごろから あつまりはじめ、7月の 下じゅんから 8月の はじめに 一ばん 多く なるそうです[4]。
夕がた、空を まっていた つばめが いっせいに ヨシ原へ おりて ねむる 「ねぐら入り」は、見に 行く 人を おどろかせて います[5]。日本野鳥の会は、ぜんこくの ねぐらを のせた マップと、パンフレット『おやすみツバメ』を 公開して います。ちかくに ねぐらが ないか、マップで さがして みましょう。
子そだての 場しょと、ねる 場しょは、べつなのです。
親から離れて、水辺へ
巣立ったヒナは、数日は巣の近くで親から餌をもらい、約2週間で親から離れます。そして水辺のヨシ原などで、集団で夜を過ごすようになります[4]。
数千〜数万羽が降りてくる夕方
この集団ねぐらは、数千から数万羽になることもあります。東京近郊では、6月中旬ごろから集まり始め、7月下旬から8月上旬に最大になるといいます[4]。
7〜8月ごろには、子育てを終えたツバメや巣立ったばかりのツバメが、河川敷のヨシ原などに集まります。夕暮れに空を舞い、一斉に降りて眠る「ねぐら入り」は、多くの人を魅了しているそうです[5]。日本野鳥の会は、全国のねぐらを示すマップと、パンフレット『おやすみツバメ』を公開しています。近くにねぐらがないか、マップで探してみましょう。
子育ての場所と眠る場所は別、ということです。やがて秋が来ると、ツバメはさらに遠くへ向かいます。
巣立ったヒナは、数日は巣の近くで親に餌をもらうが、約2週間たつと親から離れ、水辺のヨシ原などで集団で夜を過ごすようになる[4]。つまり、ツバメの暮らす場所は、巣立ちを境に、人家の軒先から水辺へと移る。
この集団ねぐらは数千〜数万羽に達することがある。東京近郊では6月中旬ごろから集まり始め、7月下旬〜8月上旬に最大となる[4]。2025年の日本野鳥の会の発表によれば、7〜8月ごろに子育てを終えたツバメや巣立ったばかりのツバメが河川敷のヨシ原などに集まり、夕暮れに数千〜数万羽が空を舞って一斉に降りる「ねぐら入り」が見られる[5]。資料に書かれているのは、集まるのが子育てを終えたツバメと巣立ったばかりのツバメだという点までである。親子そろって夜を過ごすとは限らない、というのは私の読みである。
なぜヨシ原なのか、その理由は、今回使った資料には述べられていない。日本野鳥の会は全国のねぐらを示すマップとパンフレット『おやすみツバメ』を公開しており、場所を知る手がかりになる。近くのねぐらを探し、巣の場所との違いを比べてみるのもよい。集まる時期は夏の終わりに向かい、秋にはツバメの姿が日本から消えていく。では、ツバメはどこへ向かうのか。
5. あきに なると、つばめは どこへ 行くの?
5. 秋になると、ツバメはどこへ向かうのか
5. 南下の時期と越冬地:標識調査から分かること
かんとうでは、8月の なかごろから つばめは 南へ むかい はじめ、9月の なかごろには、ほとんど いなくなります[1]。
日本で 子そだてを した つばめは、おもに フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナムの 南の ほうで ふゆを こすと 知られて います[6]。
べつの しりょうでは、中国の 南東部、台わん、フィリピンの 中ほどから 北が 多く、いちばん 遠い きろくは インドネシアの 中ぶだそうです[1]。しりょうに よって 書き方が ちがうので、「おもに」「多い」と 考えて おきましょう。
ことしの つばめは、また 春に もどって きます。では、日本の つばめは、へって いるのでしょうか。
8月に出発し、9月にはほとんどいなくなる
ツバメの南下は、関東では8月中旬から始まります。9月中旬には、ほとんどのツバメがいなくなります[1]。
冬を過ごす南の国
足に標識をつけて調べた結果から、日本で子育てをしたツバメが冬を越す場所として、おもにフィリピンやインドネシア、マレーシア、ベトナムの南部が知られています[6]。別の資料では、中国南東部、台湾、フィリピン中北部が多く、最も遠い記録はインドネシア中部とされています[1]。資料によって挙げる地名が違うので、「おもに」「多い」と幅をもたせて読むのがよさそうです。
鹿児島県には、毎年約1000羽が冬を越す集団があるとも書かれています[1]。ツバメは、軒先、水辺、ヨシ原、そして南の国と、1年のうちに暮らす場所を替える鳥だといえます。では、日本のツバメは減っているのでしょうか。
ツバメの南下は、関東で8月中旬から始まり、9月中旬にはほとんどが見られなくなる。越冬地として知られるのは東アジア南部から東南アジアで、中国南東部、台湾、フィリピン中北部が多く、最も遠い記録はインドネシア中部である[1]。
一方、山階鳥類研究所の資料は、標識調査から、日本で繁殖するツバメの越冬地として、フィリピン、インドネシア、マレーシアとベトナム南部をおもな場所に挙げている[6]。挙げられる地名が資料ごとに違うので、「おもに」「多い」と幅をもって読むほうが安全だろう。
この資料によれば、日本には奄美諸島以北の農耕地や住宅地に渡来し、人家の軒先などで繁殖する[6]。鹿児島県には、毎年約1000羽が冬を越す集団が知られている[1]。1年を通せば、ツバメは日本の人家と水辺、そして南の国という、離れた場所に暮らしを持つ鳥である。この暮らしは、近年どうなっているのか。
6. つばめは へって いるの?
6. ツバメの数は、本当に減っているのか
6. 減ったと感じる人は39%:印象の調査と、小学生が記録した営巣数
2012ねんの ぜんこく調さでは、つばめを 見た 人が 99%、すを 見た 人が 86%でした[4]。つばめの いる ばしょが ちぢんだ ようすは 見られませんでした。
いっぽうで、39%の 人は 「10年で へった」と 答えました。これは 人の 思いを きいた もので、かずを 数えた けっかでは ありません。
石川けんと とやまけんでは、小学生が 1970ねんだいから、県ぜんたいの すの 数を 記ろくして きました。1990ねんだい 後はんから へって、2008ねんごろの しりょうでは、やく1万5千こと、1970ねんだいの 水じゅんに もどったと 書かれて います[1]。いまの かずでは ありません。
すを つくる 場しょが へったり、人が いなく なった 地いきで ヒナが ねらわれやすく なったり する かのうせいも 言われて います[3]。
「減った」と答えた人は39%
2012年の全国調査(8,402件)では、回答者の99%がツバメを確認し、86%が営巣を確認しました。分布が縮んでいる傾向は認められませんでしたが、39%が「ここ10年で減った」と答えています[4]。これは印象を尋ねるアンケートで、個体数を実際に数えた結果ではありません。
小学生が記録しつづけた巣の数
石川県と富山県では、1972年と73年から小学生が県内の営巣数を記録してきました。1990年代後半以降は減り、2008年ごろの記述では約1万5千巣と、1970年代の水準に戻っています[1]。
ヒナが巣立てない理由と、見守る人
子育てが失敗する要因は、カラスやヘビに襲われる、巣が落ちる、といった自然の出来事が多く、人による巣の撤去は1割弱とされています[3]。過疎で人が減った地域では、卵やヒナが襲われる危険が高まり、営巣が減っている可能性があります。都市部で子育てするには水辺と緑地、そしてツバメを見守る人の思いが大切だと、日本野鳥の会は述べています[3]。
ツバメは本当に減っているのか。2012年の日本野鳥の会の全国調査(8,402件)では、回答者の99%がツバメを確認し、86%が営巣を確認した。分布が縮小している傾向は認められなかった一方、39%が「ここ10年間で減った」と回答した[4]。39%という数字は、個体数を実測したものではなく、回答者の印象である。この点を見落とすと、「4割減った」と読み違える。
長い時間で数えた記録もある。石川県と富山県では、1972年と73年からそれぞれ小学生が県全域の営巣数を記録している。1990年代後半以降は減少に転じ、2008年ごろの資料では約1万5千巣と1970年代の水準に戻ったと記されている[1]。これは当時の記述で、現在の数字ではない。
では、巣立ちの失敗には何が関わるか。日本野鳥の会の調査(2013〜2020年)では、失敗の要因の多くはカラスやヘビの捕食、巣の落下など自然のなかの出来事で、人による巣の撤去は1割弱にとどまる[3]。いっぽう、過疎で人が減った地域では、人がいないために卵やヒナが捕食される危険が高まり、営巣が減っている可能性がある。また都市部では、水辺環境と緑地、そしてツバメを見守る人々の思いが大切だと述べられている[3]。ツバメが軒先で子育てを続けるには、巣を見守る人の存在も関わっている。
7. らいねんの はるまで、できる ことは?
7. 春を待つあいだに、軒先で古い巣を観察する
7. 巣の形を確かめ、ねぐらマップを読む
ことしの つばめは、もう 南の くにへ 行きました。いま できる ことが あります。
いえの ちかくの のきさきや お店の 入り口を 見て、ふるい すが のこって いる ところが ないか、さがして みましょう。見つけたら、かたちを よく 見ます。おわんを 半分に 切った ような かたちですか。かべに くっついて いますか。すには さわりません。ひとの いえの 中には 入らず、道の 外から 見ます。
見つからなくても だいじょうぶです。春に つばめが もどって きたら、どこに すを つくるか、見て みましょう。
今日できること
家の近くの軒先や商店の入り口などで、古い巣が残っている場所を探してみます。見つけたら、お椀を半分に切ったような形か、壁にくっついているか、泥の粒が見えるかを、遠くから見て確かめます。巣にはさわらず、他人の敷地や建物の中には入らず、道から見える範囲にとどめます。
来年の春にできること
ツバメが戻ってきたら、どこに巣を作るか、近くに水田や水たまりがあるかを、見くらべてみます。
公式情報
日本野鳥の会は、全国のねぐらマップとパンフレット『おやすみツバメ』を公開しています。ねぐら入りは夏に見られるので、マップで近くのねぐらを探し、自分の見つけた巣の場所とのちがいを比べてみましょう。
今日できること
身近な軒先や商店の入り口などで、古い巣が残っていれば、形を観察する。お椀を半分に切った形で、切断面が壁についているか。泥が主体で、内側の産座周辺が草で補強されているか。本文で読んだ巣の構造と照らし合わせられる。巣には触れず、他人の敷地や建物の中には入らず、道から見える範囲にとどめる。
来年の春に確かめること
ツバメが戻ったら、巣のある場所の近くに水田・水たまり・川などの水辺があるかを見て、巣材の泥の入手先と結びつけて考えてみる。巣の近くの水辺を観察し、本文の説明と比べてみよう。
資料にあたる
日本野鳥の会の「全国ねぐらマップ」とパンフレット『おやすみツバメ』は、集団ねぐらの位置を知る手がかりになる。2021年と2013年のプレスリリース、および Bird Research News のツバメの回(藤田剛)は、ここで使った数字の原典である。引用した数字と資料の言い回しを見くらべると、「断定なのか、可能性なのか」の区別がつきやすくなる。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
本文は、ここにある資料の内容を、自分の言葉で言いかえたものです。数字は資料の公表時点のものです。
- 藤田剛「ツバメ」 Bird Research News Vol.5 No.4(バードリサーチ) https://www.bird-research.jp/1/seitai/5_4_rustica.pdf (巣の場所・形、餌、越冬地、石川・富山の営巣数)
- 町田市「ツバメの巣調査結果報告書」 https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/kankyo/kankyo/midori/ibent/chosa/tsubamechousa.files/houkokusho.pdf (軒先に巣を作る考え方、巣の材料、1日の虫の数)
- 日本野鳥の会 プレスリリース(2021年6月17日) https://www.wbsj.org/press/pdf/20210617.pdf (巣立つヒナの数、失敗要因、水辺と緑地、益鳥・幸福の鳥)
- 日本野鳥の会 プレスリリース(2013年5月9日)補足 https://www.wbsj.org/press/pdf/130509.pdf (飛びながらの採餌、集団ねぐら、2012年の全国調査)
- 日本野鳥の会 プレスリリース(2025年7月3日) https://www.wbsj.org/press/pdf/20250703.pdf (ねぐら入り、ねぐらマップ、パンフレット)
- 山階鳥類研究所 プレスリリース(2015年5月13日) https://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/images/20150513_prelease.pdf (越冬地、日本での繁殖地)
なおした ところ
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