1. ミズスマシは アメンボと おなじ なかま?
1. 水面で回る小さな虫は、アメンボとは別のグループ
1. 水面を回る小さな虫 ── アメンボとは分類が違う
いけの 水の うえで、くろい ちいさな むしが くるくると まわって います。「アメンボかな?」と おもうかも しれません。
でも、アメンボと ミズスマシは ちがう なかまです。アメンボは カメムシの なかまで、あしの さきの けと 水の ひっぱる ちからで 水に うきます[7]。ミズスマシは かぶとむしと おなじ こうちゅうの なかまで、おなかを 水に つけて およぎます[7]。
からだの おおきさは 6〜7.5ミリほど。まえあしは えものを つかまえる あし、まんなかと うしろの あしは、へらのように ひらたい およぎの あしです[1]。ちいさな からだの いちばん ふしぎな ところは、じつは 目なのです。
池や水路をのぞくと、黒っぽい小さな虫が水面をくるくる回っていることがあります。「アメンボだろう」と思いがちですが、別のグループです。
アメンボはカメムシの仲間(半翅目)で、脚の先の毛と水の表面張力で水面に浮かび、中脚で進みます。ミズスマシは甲虫(コウチュウ目)で、腹ばいで水面に浮いて泳ぎます[7]。浮く仕組みも、体のつくりも違います。
ミズスマシの体長は6.0〜7.5mmで、前脚は獲物をつかむ脚、中脚と後脚は平たい泳ぐ脚です[1]。日本固有の種で、北海道から九州まで分布するとされます[5]。この小さな体で、いちばん不思議なのは目です。
水面を旋回する小さな虫を、まずアメンボと見分ける必要がある。アメンボはカメムシ目(半翅目)で、脚先の毛と表面張力で水面に浮き、中脚で進む。一方ミズスマシはコウチュウ目の甲虫で、腹ばいで水面に浮いて泳ぐ[7]。同じ「水面の虫」でも、浮く原理も分類も異なるわけである。
石川県のレッドデータブックによると、ミズスマシは体長6.0〜7.5mmで、紡錘形の体をもつ。前脚は獲物をとらえる捕獲脚、中脚・後脚は扁平な遊泳脚に分かれている[1]。日本固有種で、北海道・本州・四国・九州などに分布する[5]。
前脚で捕らえ、平たい脚で泳ぐという分業は、水面の暮らしに向いた形である。ところが、この虫を説明する資料が必ず触れるもう一つの特徴は、脚ではなく目の構造だ。
2. ミズスマシの 目は、いくつ あるの?
2. 目が上下に分かれていると、何が見えるのか
2. 水面の上と下を同時に見る、上下に分かれた複眼
ミズスマシの 目を よく 見ると、うえと したで 2つずつ、あわせて 4つ あるように 見えます。
ほんとうは、目は ひだりと みぎに 1つずつ。その 1つの 目が、うえと したに わかれて います[3]。うえの 目は 水の 上の くうきの 中を、したの 目は 水の 中を 見て います[2]。
こうして、水に うかんだ まま、そらと 水の 中を いっぺんに 見る ことが できると いわれます。じぶんを たべようとする 鳥と、水の 中の えさを、いっぺんに 見はれるのかも しれません。
では、そんなに よく 見える ミズスマシは、水の うえを まわりながら、なにを して いるのでしょう。
ミズスマシの頭を見ると、目が上に2つ、下に2つ、合計4つあるように見えます。実際には、複眼は左右に1つずつです。その1つずつが、水面の上に出る部分と、水面の下にある部分に分かれています[3]。
京都府の資料は、これを「空中を見る目と、水中を見る目」と説明しています[2]。水面に浮いた体に、上と下を見分ける目がついている、というわけです。
水面の上には、空から近づく敵がいます。水の中には、小さな餌や、下から来る魚がいます。目が上下に分かれていると、この両方を見られる、と考えられます。では、水面を回っているとき、ミズスマシは何をしているのでしょうか。
ミズスマシの頭部には、上下に分かれた目が左右にある。見かけは4つだが、複眼は左右に1つずつで、それぞれが水面より上の部分と下の部分に分かれている[3]。京都府のレッドデータブックは、これを空中を見る目と水中を見る目の2対の複眼と書く[2]。
石川県の資料も、眼は上下に2分されると記す[1]。複眼の数え方は資料によって「2つ」「2対」と表現が違うが、上下で見る対象を分けるという点は共通している。
水面に浮いたまま、上の目で空から近づくものを、下の目で水中を見るという使い分けが想像できる。ただし、ここで確かめられているのは目の形であり、ミズスマシが実際に何を見て何に反応するのかは別の問いだ。次に、水面を回る泳ぎそのものに目を向ける。
3. まわりながら、なにを して いるの?
3. くるくる回りながら、何をしているのか
3. 旋回する泳ぎは何のためか ── 捕食と、波という手がかり
ミズスマシは、ひろい 水めんを くるくる まわって およぎます。水に おちた むしを たべて くらして いて、おどろくと 水の 中へ もぐります[1]。
べつの しゅるいの ミズスマシの なかまを しらべた けんきゅうでは、しょっかくで 水めんの なみを かんじると わかりました。ほんの すこしの なみも わかるのです[3]。かみの毛の ふとさの すうじゅうぶんの 1くらいの なみまで、かんじ とれます。
2026ねんには、「およぐと じぶんが なみを つくって、そのなみが ものに あたって もどって くるのが、まわりを しる てがかりに なるかも しれない」という けんきゅうが 出ました[6]。ただし、これは けいさんなどで しらべた はなしで、ミズスマシが ほんとうに そうして いるかは、まだ わかって いません。
とはいえ、水の うえを くるくる まわる およぎには、ただの あそびでは ない わけが ありそうです。
成虫は、止水域の開けた水面を旋回しながら泳ぎ、水面に落ちた昆虫を食べます。驚くと水中へ潜ります[1]。水面は、空から落ちてきた虫が見つかる場所でもあるわけです。
もう一つ、水面ならではの手がかりがあります。ミズスマシの別の種類(仲間)を調べた研究では、触角で水面の波を感じ、数マイクロメートルという小さな波まで検出できると報告されています[3]。1マイクロメートルは1000分の1mmですから、髪の毛の太さのさらに数十分の一ほどの波です。
速く泳ぐと、自分でも波が立ちます。この研究では、波ができはじめる速さは秒速23cm以上とされています。いつもその速さで泳ぐという意味ではありません[3]。
2026年の論文は、泳いで生じた波が物に当たって跳ね返り、障害物の手がかりになりうると解析しています[6]。ただし理論や水槽での解析の段階で、ミズスマシが実際にそう使っていると確かめられた話ではありません。回る泳ぎの理由は、まだ研究が続いている問いです。
では、そんな泳ぎをする成虫は、ずっと水面にいるのでしょうか。
成虫は止水域の開放水面を旋回しながら泳ぎ、水面に落ちた昆虫を捕食し、驚くと水中へ潜る[1]。水面は、空から落ちた虫が逃げ場なく漂う場所であり、そこを回って探すのは理にかなっている。
それだけではなく、水面には波という情報も流れている。Gyrinus属の1種を調べた研究によれば、ミズスマシ類は触角で水面波を感じ、振幅が数マイクロメートルの波も検出できる。高速で泳ぐと自分でも波を作るが、その最低速度は23cm/sとされる[3]。この値は波が出はじめる速度であり、普段の泳ぎの速さを示すものではない。
では、自分が出した波は何かの役に立つのか。2026年のRohらの論文は、静止した物の横を通るとその物から反射波が出て、上流側の障害物を接触前に検出できる可能性を、解析で示した[6]。これは理論・水槽的な解析であり、コウモリのエコーロケーションのように実際に使っていると断定できる段階ではない。また、これらの波の研究は別の種を対象にしたもので、日本のミズスマシ自身で確かめたものではない。
回る泳ぎが獲物探しと環境把握の両方に関わる可能性があるとしても、それは成虫の水面での話にすぎない。成虫の一生のうち、水面にいない時期はどこにあるのか。
4. ミズスマシの いっしょうは、水の うえだけ?
4. 卵から成虫まで、一生は水面・水中・岸辺にまたがる
4. 産卵から越冬まで ── 水面・水中・岸辺をまたぐ一生
5〜6月ごろ、おかあさんの ミズスマシは、水くさの はの おもてに たまごを うみます。1しゅうかんほどで ようちゅうが かえります[1]。
ようちゅうは、水の 中や 水めんの ちいさな むしを たべます。おとなは 水めん、ようちゅうは 水の 中。くらす ところが わかれて います。
4〜5しゅうかんで おおきく なると、ようちゅうは 岸に あがります。岸の くさや 木の ひくい ところに、どろと、からだから 出る えきで 小さな へやを つくり、その 中で さなぎに なります。すうじつ して おとなに なると、とんで ほかの 水べへ うつります[1]。
そして ふゆは、おとなが 岸の どろの 中で すごします[1]。水めんだけでなく、岸の つちも、ミズスマシの いっしょうに ひつようなのです。
石川県の資料によると、産卵は5〜6月ごろです。水草の葉の表面に卵を産み、1週間ほどで孵化した幼虫は、水中や水面の小さな昆虫を食べて育ちます[1]。成虫は水面、幼虫は水中や水面の小さな昆虫のいる場所と、暮らす場所が分かれています。
4〜5週間で成長し切った幼虫は、岸に上がります。高さ10cm以内の植物などに、泥と分泌物で蛹室をつくって蛹になり、数日後に羽化した成虫は、飛んで別の場所へ散らばります[1]。時期は地域や年によって動く可能性があります。
冬は、成虫が岸辺の泥の中で越冬します[1]。つまり、水面、水中の植物、水中、岸辺の湿った地面という複数の場所が、一生に必要になります。水面があるだけでは足りないのです。
この虫が減ったのは、そのうちのどこかが失われたからかもしれません。実際にはどうだったのでしょうか。
ミズスマシの一生は、水面だけでは完結しない。石川県の資料では、産卵は5〜6月ごろ水草の葉の表面で、約1週間で孵化した幼虫は水中や水面の小昆虫を食べる[1]。成虫が水面、幼虫が水中や水面の小昆虫のいる場所を使うので、同じ種でも成長段階ごとに必要な場所が異なる。
幼虫が4〜5週で老熟すると、岸に上がる。ここで高さ10cm以内の植物などに、泥と分泌物で蛹室をつくって蛹化する。数日後に羽化した成虫は、飛翔して移動・分散する[1]。この時期の記述は石川県での例であり、地域や年で動きうる。
さらに成虫は岸辺の泥の中で越冬する[1]。京都府の保全計画が、蛹化・羽化のために水際に陸生植物とともに湿った土が裸地になっている場所が要る、と挙げるのは、この岸での段階を指していると読める[4]。
水面・産卵のための水中植物・水中・岸の湿った土・飛んで移れる別の水辺。ここまで数えると、必要な環境は、水面、水中の植物、水中、岸の湿った土、別の水辺と、少なくとも5つに及ぶ。そのどれが欠けても一生は完結しにくい。では、実際にどれが失われたのか。
5. ミズスマシは、なぜ へって しまったの?
5. かつて普通だった虫が、局地的にしか見られなくなった
5. 最も普通だった種の減少 ── 国と府県の評価
ミズスマシは、水くさの おおい いけや ぬま、つかわれなくなった たんぼ、ゆっくり ながれる みずの みちなどに すんで います[1]。むかしは、ミズスマシの なかまの なかでも いちばん ふつうに 見られた むしでした[4]。
いまは、くにの レッドリストで 「ぜつめつの おそれが ある」ぶんるいに なって います。あいちけんでは、もっと きびしい ぶんるいです[5]。
では、なにが ミズスマシを へらしたのでしょう。
ミズスマシが暮らすのは、平地から山地の水草が豊かな池や沼、放棄水田、流れの緩やかな水路などです[1]。どれも人の暮らしのそばにある水辺でした。
京都府の保全計画は、かつては最も普通に見られたミズスマシ科の一種であったが、生息環境の消失や悪化などで減少し、局地的にしか確認されなくなったと書いています[4]。愛知県の資料には、国のレッドリスト(2020年)の区分が絶滅危惧II類と併記され、愛知県自身は絶滅危惧IB類とされています[5]。
普通だった虫が局地的にしか見られなくなったのは、水辺のほうが変わったからかもしれません。何が変わったのでしょうか。
生息環境は、石川県では平地から山地の水草が豊富な池沼、放棄水田、流れの緩やかな水路で、愛知県では池・沼・水田などの止水域や緩やかな小川とされる[1][5]。人の手が入った水辺が、この種の生息地になっていた。
京都府の保全計画は、かつては最も普通に見られたミズスマシ科の一種であったが、近年は生息環境の消失・悪化などにより減少し、局地的にしか確認されないと述べる[4]。愛知県の資料には、国のレッドリスト(2020年)の区分が絶滅危惧II類と併記され、愛知県自身は絶滅危惧IB類としている[5]。国と県で区分が違うのは、それぞれ評価した範囲が違うためである。
普通種が絶滅危惧種に変わるには、生息地が一様に傷むのではなく、一生に必要な場所の一部が失われた可能性がある。その原因を、各県の資料はどう挙げているのか。
6. 水べの「つながり」が とぎれると どうなるの?
6. 減った理由と、水辺を「つなぐ」ことの大切さ
6. 減少の要因と保全 ── 原因は確定せず、水辺のつながりが鍵になる
いしかわけんの しりょうは、へった わけとして、いけの きしが コンクリートに なった こと、いけの せわを する ひとが いなくなった こと、くさが しげりすぎた こと、あぶらなどで 水が よごれた こと、ほかの 国から きた 生きものを あげて います[1]。
あいちけんの しりょうは、オオクチバスなど ほかの 国から きた さかなに たべられる ことや、のうやくの えいきょうも「うたがう ひつようが ある」と しています。でも、これが ほんとうの わけだと きまった わけでは ありません[5]。
きょうとふは、おかあさんが たまごを うむ 水の 中の くさ、水めんの ひらけた ところ、水の きわの しめった つち、よごれの ない 水など、まわりも ふくめて ととのえる ことが たいせつ、としています[4]。
ミズスマシは はねで とべます。岸の どろも 水くさも ある 水べが、いくつも つながって のこって いれば、とんで うつる ことが できそうです。しりょうも「水べの つながりを たもつ」ことを たいせつだと して います。
石川県の資料は、減少の脅威として、ため池のコンクリート護岸化、管理放棄、植生遷移(草や木が茂ること)、水質汚染(特に油などの界面活性剤の流入)、外来種の侵入を挙げています。保全には、土の岸辺の維持やため池の管理、放棄水田に水をためることによる水辺のネットワークの維持が重要とされています[1]。
愛知県は、減少が2000年代以降に目立つことから、外来魚(オオクチバスなど)に食べられることや、ネオニコチノイド系農薬の影響を「疑う必要がある」としています。原因が確定したという意味ではありません[5]。
京都府の保全計画が挙げるのは、水と周りの環境全体です。産卵のための水中の植物、水面に植物で覆われない部分、水際に植物とともに湿った土が裸地になっている場所、化学物質による汚染がないことなどです[4]。
どれも「水だけ」ではありません。水面、水中の植物、岸の泥、飛んで移れる別の水辺。一生に必要な場所を前の章で数えたとおり、そのどれが欠けても暮らしは続けにくくなります。水辺のつながりを保つことも、保全に必要な条件の一つだと読めます。
では、身近な池を見るとき、私たちには何が見えるでしょうか。
減少の脅威として、石川県の資料は、ため池のコンクリートなどによる護岸化、管理放棄、植生遷移、水質汚染(特に油など界面活性剤の流入)、外来種の侵入を挙げ、保全上は土の岸辺の維持、ため池の維持管理、放棄水田の湛水化による水辺のネットワークの維持が重要とする[1]。
愛知県は、減少が2000年代以降に顕著であることから、外来魚(オオクチバス等)による捕食圧、またはネオニコチノイド系農薬の影響を疑う必要があるとする[5]。ただし、これは疑う段階にとどまり、原因が確定したわけではない。
京都府の保全計画は、産卵に必要な水中の植物体、水面に植物に覆われない部分があること、汀線周辺に陸生植物とともに湿った土が裸地化している場所があること、化学物質による汚染がないことなど、周辺環境も含めた生態系全体を良好に保つことが必要だと述べる[4]。
3県の記述を並べると、原因の候補は護岸・管理放棄・水質・外来種・農薬と多岐にわたるが、保全の方向は共通している。水面だけでなく、水中の植物、岸の土、別の水辺へ飛んで移れる距離にあるいくつもの水辺を、まとめて残すことだ。一生に複数の場所を要する種は、そのうち一つが失われても成り立たなくなりうる。
ここまでの話は、読者が身近な池で確かめられる部分もある。次に、その道すじを示す。
7. 水べを 見に いくと、なにが わかるかな?
7. 近くの池で、ミズスマシに関わる環境を見てみる
7. 身近な水辺を、ミズスマシの視点で点検する
ちかくに いけや 水ろが あれば、おとなと いっしょに 見に いって みましょう。水の きわまで ちかづかず、さくの そとから 見るのが やくそくです。つかまえようとも しないで ください。
まず 水めんです。くさや はっぱで ぜんぶ おおわれて いませんか。ミズスマシが くるくる まわる ひろい ところは ありますか。つぎに 岸です。コンクリートでしょうか。それとも つちでしょうか。
ミズスマシが いるか いないかは、さがさなくても かまいません。「ここは すめるかな」と おもって 見るだけで、水べの 見かたが かわります。
近くに池や水路があれば、大人といっしょに、水際まで近づかず柵の外から見てみましょう。虫を捕まえる必要はありません。見るのは、ミズスマシが暮らせそうな条件です。
水面は、植物でびっしり覆われていないでしょうか。開けた部分があるかどうかが、一つの目安です。岸は、コンクリートで固められているでしょうか、それとも土や植物が見えるでしょうか。水の中に水草はあるでしょうか。池の近くに、別の池や水路はあるでしょうか。
この条件は、前の章で数えた一生の場所と対応しています。これだけでミズスマシが暮らせるかどうかは決められません。ただ、ミズスマシがいなくても、この目で見ると、水辺が少し違って見えてくるはずです。
資料を読みたくなったら、石川県や京都府、愛知県が公開しているレッドデータブックや保全計画の本文を読むのがおすすめです。県ごとに書き方が違うのも面白い点です。
身近な水辺を点検するなら、資料が挙げた条件と照らし合わせるとよい。水際に近づく必要はなく、柵の外から大人と一緒に観察するだけで足りる。
見る点は4つある。水面に、植物に覆われていない開けた部分があるか。岸が護岸されているか、土のままか。水中に水草があるか。近くに別の止水域や水路があるか。これらは石川県・京都府の資料が保全の要点として挙げた条件を、観察できる形に直したものである[1][4]。
ただし、条件がそろっているからミズスマシがいるとは限らず、いなくても条件が悪いとは限らない。資料が示すのはあくまで必要条件の候補である。
原典を読むなら、石川県のレッドデータブック(ミズスマシ)が一生の流れを、京都府の保全計画が周辺環境の条件を、愛知県のレッドデータブックが減少の時期と疑われる要因を、それぞれ詳しく書いている。3つを並べると、各県の書き方の違いまで見えてくる。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
本文で使った資料です。
- 石川県「石川県レッドデータブック2009 ミズスマシ」 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/reddata/rdb_2009/4_ato/kennsaku2/documents/5-104mizusumasi.pdf (体のつくり・一生・生息環境・減少の脅威)
- 京都府「京都府レッドデータブック2015 コオナガミズスマシ」 https://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/bio/db/ins0045.html (ミズスマシ科の目のつくり)
- Gyrinus substriatus の水面泳ぎに関する研究(PubMed Central) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2842614 (目の構造・水面波の検出)
- 京都府告示「ミズスマシ保全回復事業計画」(令和6年) https://www.pref.kyoto.jp/kisyosyu/documents/mizusumashi.pdf (かつての普通種・必要な環境)
- 愛知県「愛知県レッドデータブック ミズスマシ」 https://kankyojoho.pref.aichi.jp/rdb/pdf/animals/species/koncyu/ミズスマシ.pdf (分布・区分・減少の時期と疑われる要因)
- Roh ほか(2026)Integrative and Comparative Biology https://academic.oup.com/icb/article/8659267 (泳ぎで生じる波の反射が手がかりになりうるという解析)
- Wikipedia「アメンボ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/アメンボ (アメンボとの分類・浮き方の違い)
なおした ところ
更新履歴
更新履歴(改版の記録)
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