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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

フクロウが はきだした かたまりを しらべると、なにが わかるの?

フクロウが吐き出した塊(ペリット)を調べると、何が分かるのか

フクロウのペリットは何を語るか:食べ物・すむ動物・時代の変化と、読み取りの限界

分野:生きもの

よるに とぶ フクロウの しょくじを、見た 人は ほとんど いません。それなのに、フクロウが はきだした 小さな かたまりを わると、ほねが 手がかりに なって、なにを たべたか わかることが あります。

えひめけんで あつめた 67この かたまりからは、フクロウの たべものとして はじめての きろくが 4しゅも 見つかりました。かたまりから なにが わかり、なにが わからないのでしょう。この ページを 読むと、それが わかります。

夜に飛ぶフクロウの食事を、実際に見た人はほとんどいません。ところが、フクロウが口から吐き出す小さな塊を割ると、何を食べたのかが骨で分かります。愛媛県の村で集めた67個の塊からは、トラフズクの食べ物として初めて記録された動物が4種も見つかりました[2]。

吐き出された塊は、食べ物のほかに何を教えてくれるのでしょうか。罠で捕まえる調査と比べるとどうなのでしょうか。この記事を読むと、塊から分かることと、読み取りに限界がある理由が分かります。

夜行性のフクロウの食事は、直接観察しにくい。しかし吐き出された塊(ペリット)には食べた動物の骨が残っており、愛媛県の村で集められたトラフズクのペリット67個からは、この鳥の食べ物としては初記録となる4種の小型哺乳類が確認された[2]。

ペリットは食性だけでなく、地域の小型哺乳類の種類や、数千年規模の変化を調べる材料にもなる。一方で、消化や集め方による偏りもある。この記事を読むと、何が分かり、どこに注意が要るのかが分かる。

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1. だれも 見ていない よるの しょくじを、どうやって しるの?

1. 誰も見ていない夜の食事を、吐き出された塊が記録している

1. 見えない食事の記録:ペリットはなぜ「食べた物の骨」を残すのか

フクロウは、ネズミのような 小さな どうぶつを、ほぼ まるごと のみこみます。おなかの 中の 砂嚢さのうという ところで、こなせない ほねや け、はを まとめて、数時間あとに 口から はきだします。これが ペリットです。うんちでは ありません[1]。

ワシや タカは えものを ひきちぎって たべるので、ほねが ばらばらに なりがちです。フクロウは まるのみなので、ほねが もとの 形に ちかく のこります。ほねの かたちを 見れば、ネズミか、とりか、かえるの なかまかまで しぼれる そうです[1]。

ペリットは、フクロウの 食べものを 書いた メモのようなものです。ただし、メモには 書かれて いない ことも あります。それは あとの 章で 見ます。

フクロウは小さな獲物を丸のみにします。胃の一部である砂嚢さのうが消化できる部分とできない部分を選り分け、骨・歯・毛だけが楕円形の塊にまとめられ、数時間後に口から吐き出されます。これがペリットで、ふんとは別のものです[1]。

ワシやタカのように獲物を引きちぎって食べる鳥だと、骨は砕けて分かりにくくなります。丸のみのフクロウでは骨が原形に近いまま残るため、最近何を食べたかの手がかりになります。頭骨を見れば、ネズミのなかま、は虫類、両生類、鳥のどれかまでは絞れるといいます[1]。

食事の場面は誰も見ていないのに、記録だけが地面に落ちている。では、その記録を読み解くと、実際にどんな発見があるのでしょうか。

フクロウ類は小さな獲物を丸のみし、砂嚢が選別の役を果たす。消化できない骨・歯・毛は楕円形の塊にまとめられ、数時間後に口から吐き出される。これがペリットであり、排せつ物とは区別される[1]。

ワシ・タカ類は獲物を引きちぎって食べるので、骨は断片化しやすい。これに対しフクロウでは、骨が原形をたもったまま塊に入る。だから直前の食事の手がかりとして使いやすく、頭骨からは哺乳類(ネズミ類)・は虫類・両生類・鳥類のどの群かまで絞れる[1]。

「骨が残る」という性質は、食性の記録としてどこまで通用するのか。実際の調査例から見る。

2. ほねを しらべたら、はじめて わかった えものが あったの?

2. 67個の塊から、初めて記録された食べ物が見つかった

2. 67個のペリットから、初記録の食べ物が4種見つかった

えひめけんの ある 村で、トラフズクという フクロウの ペリットを 67こ あつめて、ほねを しらべた けんきゅうが あります。えひめけんの はくぶつかんの 人たちが 書いた ほうこくです[2]。

ほねから、ハツカネズミなどの ネズミの なかま、コウモリの なかま、トガリネズミの なかまが 見つかりました。とりも 1わ ぶん ありました。

その 中の カヤネズミ、アブラコウモリ、ウサギコウモリ、ジネズミの 4しゅは、トラフズクの たべものとして、はじめて きろくされた どうぶつでした[2]。

「あたらしい 生きもの」を 見つけたのでは ありません。「トラフズクが これを たべて いた」と、はじめて わかったのです。

愛媛県の村で越冬したトラフズクのペリット67個を調べた研究があります。愛媛県総合科学博物館の川口・山本による報告で、日本鳥学会誌に2003年に出ました[2]。

見つかったのは、ハツカネズミなどのネズミ類、コウモリ類、トガリネズミ類の骨と、鳥1羽ぶんです。このうちカヤネズミ・アブラコウモリ・ウサギコウモリ・ジネズミの4種は、トラフズクの食べ物として初めて記録されました[2]。

ここで注意したいのは、「新種」ではないことです。動物そのものが新しく見つかったのではなく、「トラフズクがそれを食べる」ことが初めて確かめられた、という意味の新記録です。

フクロウの食べ物は、こうして一つずつ書き足されていきます。では、その土地にすむ動物を知りたいとき、フクロウの塊は、罠を仕掛ける調査の代わりになるのでしょうか。

愛媛県の村で越冬したトラフズク(Asio otus)のペリット67個を調べた報告(川口・山本、愛媛県総合科学博物館。日本鳥学会誌52巻1号、2003年)がある。骨から判別されたのは、ハツカネズミなどのネズミ類、コウモリ類、トガリネズミ類、そして鳥類1羽ぶんである[2]。

このうちカヤネズミ・アブラコウモリ・ウサギコウモリ・ジネズミの4種は、トラフズクの餌動物として初記録とされた[2]。「新種」ではなく食性の新記録である点を区別しておく。コウモリは空を飛び、トガリネズミ類は地面近くを動く。ペリットは、一つの食事場所から、生息場所のちがう動物の記録をまとめて拾えることがある。

すると、地域の小型哺乳類を知る方法として、ペリットは罠調査と比べてどうなのか。

3. わなで つかまえるのと、ペリットと、どちらが たくさん わかるの?

3. 罠で捕まえる調査と、ペリットは、どちらが多くの種を見つけるのか

3. 罠とペリット:種数は逆転することもある

ネズミの なかまを しらべる 方ほうに、わなを しかけて つかまえる やり方が あります。ペリットと くらべた けんきゅうが いくつか あります。

スペインの ある けんきゅうでは、見つかった 小さな ほにゅうるいの 数が、ペリットで 17しゅ、いけどりの わなで 9しゅでした[5]。ペリットの ほうが 2ばいちかく 多かったことになります。

ところが、ブラジルでは ぎゃくでした。メンフクロウの ペリット286こを しらべたら、ペリットでしか 見つからない ネズミが 2しゅ いた 一方で、わなだけで つかまった ネズミが 4しゅ ありました。しゅの 数は わなの ほうが 多く、けんきゅうした 人たちは「2つの 方ほうは おぎない あう」と まとめました[4]。

小型の哺乳類を調べる昔からの方法は、罠を仕掛けて捕まえることです。ペリットと比べた研究は、結果が一つにそろいません。

スペインの研究では、見つかった種の数が、フクロウのペリットで17種、ジェネット(ネコに似た夜行性の肉食獣)のふんで14種、生け捕り罠で9種でした[5]。17÷9で約1.9倍、ペリットのほうがほぼ2倍の種を拾ったことになります。

ところがブラジル中部のアラグアイア川では、メンフクロウのペリット286個(巣2か所の151個と135個)を調べると、ペリットだけに現れたネズミが2種いました。一方で罠だけで捕れた4種はペリットに出てこず、種の数は罠のほうが多かったのです[4]。著者たちは、2つの方法は補い合うと結論しています[4]。

理由の一つは、フクロウが狩る場所や獲物の選び方に傾きがあることでしょう。罠は仕掛けた場所に、ペリットは巣の周りに偏ります。では、時間の長い物差しで見るとどうなるのでしょうか。

小型哺乳類の種構成を調べる標準的な方法は罠であり、ペリットとの比較研究が複数ある。結果は一方向にそろわない。スペインの研究では、種数がペリット17種(17,232個体)、ジェネットのふん14種、生け捕り罠9種だった[5]。17÷9は約1.9で、この例では罠の約2倍の種がペリットから得られた。ただし、群集の構造を調べたいときにペリットを罠の代わりにすべきでないと注意する研究者もおり、研究によって結論は異なる[5]。

ところがブラジル中部のアラグアイア川では逆の結果が出た。メンフクロウのペリット286個(巣2か所、151個と135個)では、ペリットだけに現れたネズミ2種があった一方、罠だけで捕れた4種がペリットになく、種数は罠のほうが多かった。著者は「2つの方法は補い合う」と結論している[4]。

ペリットは捕食者の狩りの選択を通した標本、罠は人が選んだ場所の標本であり、見える範囲が異なる。さらに、群集の構造を調べたいときはペリットを罠の代わりにすべきでないという注意も要約されている[5]。「いつもペリットのほうが多い」とは言えない。では、ペリットは空間でなく時間に対しては何を語るのか。

4. むかしの ペリットから、むかしの 森の ようすが わかるの?

4. 洞窟に積もったペリットと博物館の棚が語る、長い時間の変化

4. 層になったペリットと収蔵標本:数千年から数十年の時間変化

アメリカの ユタしゅうに、ホームステッドという どうくつが あります。フクロウが ながい 年月に わたって はいた ペリットが、そこに 何そうにも つもって いました。

けんきゅうでは、およそ 13000ねんまえに きゅうに あたたかく なった ころ、すんでいた 小さな どうぶつの しゅるいは いれかわりました。でも、ぜんたいの 「エネルギーの ながれ」は あまり かわらなかったと されます。

ところが 1800ねんだいの おわりごろから、人間が 土地を かえたり、ほかの 国から きた 草が ひろがったり して、小さな どうぶつの 重さの ごうけいが 大きく へったと せつめいされて います[6]。

これは、この どうくつ ひとつの けっかです。ほかの ばしょにも そのまま あてはまるとは かぎりません。

米国ユタ州のホームステッド洞窟には、フクロウが長い年月にわたって吐いたペリットが層になって積もっていました。層ごとに骨を調べれば、その時代にまわりにいた小型哺乳類の顔ぶれが分かります。

2015年にPNASに出た研究(Terry と Rowe)の解説によると、約13,000年前に急に温暖化したころ、小型哺乳類の種は入れかわったものの、群集全体の「エネルギーの流れ」は安定していました。ところが1800年代後半以降は、人間による土地の変化(外来のチートグラスの広がりなど)で、生物量が大きく減ったとされます[6]。

これはこの洞窟での結果で、他の場所へそのまま広げることはできません。それでも、数千年の記録を一つの洞窟から取り出せるのは、ペリットが何層にも積もったからです。

スペインのナバラ大学動物学博物館には、メンフクロウのペリット由来の頭骨や下あごなどが、36種・7万2千点以上保管されています。記録は1967年から40年以上ぶんあり、2015年に始まった監視ネットワークで増え続けているとされます[7]。数千年から数十年まで、時間の長さの異なる記録が、骨として残るのです。

ペリットは堆積するため、時間変化の資料にもなる。米国ユタ州のホームステッド洞窟には、フクロウが吐いたペリットが長い年月にわたり層をなして積もっていた。Terry と Rowe(PNAS、2015)の解説によれば、約13,000年前の急な温暖化期には、小型哺乳類の種は入れかわりながらも群集全体のエネルギーの流れは安定していた。ところが1800年代後半以降は、人間による土地の変化(外来のチートグラスの拡大など)により生物量が大きく減った[6]。

この結果は一つの洞窟のものであり、他地域への一般化はできない。原論文ではなく解説記事に基づく点にも注意が要る。

数十年規模の資料もある。スペイン・ナバラ大学動物学博物館は、メンフクロウのペリット由来の頭骨・下あご・一部の骨格を36種、7万2千点以上収蔵し、記録は1967年から40年以上ぶんにのぼる。2015年に始まった監視ネットワークで今も増え続けている[7]。骨はそのまま標本になるため、あとの世代が別の方法で調べ直せる。

では、骨が手に入った後、見た目だけでは分けられない動物を、さらに別の方法で調べることはできないのか。

5. ほねの なかの いでんしで、まだ 名前の ない ネズミが わかるの?

5. 骨の遺伝子から、まだ名前のないネズミの手がかりが見つかった

5. ペリットの骨のDNA:未記載種の可能性まで

ブラジルでは、メンフクロウの ペリットに ある ほねの いでんしを しらべた けんきゅうが ありました。使える いでんしの ならびが とれたのは、およそ 4ぶんの 3 ぐらい。そこから ほにゅうるいが 11しゅ わかりました[8]。

その 中の 2しゅの オポッサムは、その ちいきで はじめて 見つかった ものでした。ネズミの 2しゅは、いままで 知られて いるどれとも 合わず、まだ 名前の ない しゅかもしれない、と 書かれて います[8]。

ただし、「あたらしい しゅを 見つけた」と 決まった わけでは ありません。かのうせいが ある、という ところまでです。

ほねの形だけでは、よく似た動物の見分けがむずかしいことがあります。そこで、ブラジル中部のメンフクロウのペリットの骨から、DNA(遺伝子の情報)を調べた研究があります(2015年、Systematics and Biodiversity)。

サンプルの約4分の3で使える配列が得られ、哺乳類11種が判別されました。2種のオポッサムは調査地で初めての記録でした。ネズミ2種(Oecomys 属)は、知られているどの種とも合わず、まだ記載されていない種の可能性があるとされます[8]。

「新種発見」と決まった段階ではありません。それでも、骨の形だけでは見分けにくい動物を、DNAが判別する手がかりになることがある、と分かりました。

ここまで、ペリットの得意なことを見てきました。では、読み間違えやすい点はどこにあるのでしょうか。

形態だけでは判別しにくい分類群には、DNAが使える。ブラジル中部のメンフクロウのペリットから骨のDNAを調べた研究(Systematics and Biodiversity、2015)では、サンプルの約4分の3で使える塩基配列が得られ、哺乳類11種が判別された。2種のオポッサムは調査地で初記録であり、ネズミ2種(Oecomys 属)は既知のどの種とも合わず、未記載種の可能性があるとされる[8]。

「新種発見」と断定された段階ではなく、可能性の提示にとどまる。ただ、骨の形だけでは見分けにくい動物を、DNAで判別する手がかりになりうることが示された点に意味がある。

ここまではペリットの利点を扱った。では、読み取りの限界はどこにあるのか。

6. ペリットの ほねから、どこまで わかるの?

6. 骨の数をそのまま「食べた割合」と読んではいけない理由

6. 集め方と消化による偏り:読み取りの限界

ペリットから わかることには、気を つける ところも あります。

ひとつは、ほねの のこりやすさです。小さな えものは まるのみで ほねや はが のこりやすく、大きな えものは ひきちぎって たべるので、ほねは のこりにくいと されます[3]。だから、ほねの 数が そのまま たべた わりあいとは かぎりません。

もうひとつは、おなかの 中で ほねが かわる ことです。2025ねんの けんきゅうでは、どうぶつえんの フクロウの なかまと タカの なかまに れいとうの ラットを たべさせて しらべました。すると、ほねを しらべて わかる ある すうじが、たべた ラットの ほねと ちがって いました[9]。

これは ペリットが つかえない、という いみでは ありません。ほねから しらべる 人は、気を つけて つかおう、という ことです。

ペリットの読み取りには、気をつけたい点が二つあります。

一つは、骨の残りやすさです。小さな獲物は丸のみされるので骨や歯が残りやすい一方、大きな獲物は引きちぎって食べるため、骨が残りにくくなります。そのため、骨の数が、そのまま食べた量の割合になるとは限りません[3]。ねぐらや巣が見つかればペリットは比較的集めやすいのですが、集まるのは「骨が残りやすい食べ物」に偏りうる、と考えておく必要があります。

もう一つは、消化の影響です。2025年の研究(Greenwood ほか、Ecology and Evolution)では、動物園で飼われているワシミミズク1羽とアカオノスリ1羽に冷凍ラットを与えて調べました。すると、消化によって骨の同位体どういたいの比が、食べたラットのものから変わっていました。骨を使って食べ物や環境を推定するときは、注意が必要だとされます[9]。

ペリットの骨が使えない、という意味ではありません。何が読め、何が読みにくいかを分けて使う、ということです。

第一の限界は、集まる骨の偏りである。小さな獲物は丸のみされるため骨や歯が残りやすく、大きな獲物は引きちぎられて食べられるため骨が残りにくい。ペリット中の骨の数を食べた量の割合とそのまま読み替えることはできない[3]。個体数と生物量は別の量で、骨の数から後者を直接求めることもできない。

第二の限界は、消化による変化である。2025年の研究(Greenwood ほか、Ecology and Evolution)は、動物園で飼育されたワシミミズク1羽とアカオノスリ1羽に冷凍ラットを与え、消化を経た骨の同位体比が食べたラットの骨と異なることを示した(小規模な実験である)。消化された可能性のある骨で食性や環境を評価するときは注意が必要とされる[9]。

ここまでに見た、罠との比較(第3章)、洞窟の層(第4章)、DNA(第5章)の結果は、どれも「条件つきで有効」という形をしている。ペリットは万能の記録ではなく、ほかの方法と組み合わせることで強くなる資料である。

7. もっと しりたく なったら どうする?

7. 食べ物の記録を、自分でも読んでみたくなったら

7. 食性の記録を読む:原典と、身近な足がかり

みつけたら

公園や 神社で、フクロウの すみかに 近い ところに、ペリットらしい かたまりが あるかも しれません。見つけても、手ぶくろなしでは さわらないで、おとなに つたえましょう。さわったら、手を よく あらいます。

しらべる とき

町の はくぶつかんや しぜんかんさつの 会では、ペリットを ほぐして ほねを しらべる 行事が ある ことが あります。ちかくで ひらかれて いないか、さがして みましょう。

見つけたとき

フクロウのすむ森や神社で、骨や毛をまとめたような塊を見つけても、素手でさわらず、大人と一緒に見ます。さわったら手をよく洗います。

行事を探す

地域の博物館や自然観察会には、ペリットをほぐして骨を調べる行事を行うところがあります。近くで開かれていないか調べてみてください。

資料を読むなら

愛媛の報告[2]は日本語の概要が公開されています。見つかった4種の名前を、本文と見比べてみてください。

身近な足がかり

フクロウの生息地で塊を見つけても、素手でさわらず、大人と一緒に観察する。さわったら手を洗う。地域の博物館や自然観察会が、ペリットを扱う行事を開いていることもある。

資料を読むなら

日本の例は愛媛の報告[2]で、日本鳥学会誌に収められている。罠との比較は[4]、複数手法の種数比較は[5]、洞窟の層は[6]、博物館の長期収蔵は[7]、DNAは[8]、消化の影響は[9]で読める。解説記事に基づく箇所(洞窟・収蔵・DNA・消化)は、日本語で読める愛媛の報告[2]と読み比べると、ペリット調査の進め方がつかめる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。

  1. Audubon: What Is an Owl Pellet? https://audubon.org/news/what-owl-pellet (ペリットのでき方と、骨が残る理由)
  2. 川口・山本 愛媛県で越冬したトラフズクのペリットから見つかった餌動物. 日本鳥学会誌 52(1):29-31 (2003). https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo1986/52/1/52_1_29/_article/-char/ja (67個のペリットと初記録の4種)
  3. WTAMU Mammalogy Lab 11(大学の実習資料). https://www.wtamu.edu/~rmatlack/Mammalogy/LAB11.html (骨の残りやすさと偏り)
  4. Rocha et al. Zoologia 28(6) (2011). https://scielo.br/j/zool/a/QnPqNRmMr7gwhjW979Q8c5R/?lang=en (ペリットと罠の比較)
  5. Journal of Mammalogy 85(3): Three methods for assessing richness and composition of small mammal communities. https://bioone.org/journals/Journal-of-Mammalogy/volume-85/issue-3/BJK-112/THREE-METHODS-FOR-ASSESSING-RICHNESS-AND-COMPOSITION-OF-SMALL-MAMMAL/10.1644/BJK-112.full (種数の比較。オーストラリアの例は同研究の要約から)
  6. EurekAlert: PNAS 2015 の解説(ユタ州ホームステッド洞窟). https://www.eurekalert.org/news-releases/755013 (洞窟のペリットの層と時間変化)
  7. Scientific Data (2016): ナバラ大学のメンフクロウのペリット由来標本. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5037973/ (博物館の収蔵標本)
  8. FAPESP Pesquisa: Flying mousetraps (2015). https://revistapesquisa.fapesp.br/en/flying-mousetraps/ (ペリットの骨のDNA)
  9. ScienceDaily (2025-05-28): 消化が骨の同位体比に与える影響. https://sciencedaily.com/releases/2025/05/250527180914.htm (消化による変化)

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